80年初頭の英国パンク界はもちろんザ・クラッシュの「ロンドン・コーリング」が圧倒的存在感を持っていたと想像するに難くないのだが、どうしてもパンクという音楽のスタイルから新しい方向性を模索していた頃とも云えるワケで、それは他のパンクバンドにしても同じ事で、ジャムはもちろんあの路線だし、ダムドもニューウェイブ化していったことを思えば、既にパンクは死んだ、と叫ばれてもおかしくない。実際Crassというバンドは「Punk Is Dead」と叫んでいたバンドで、反対の意味を叫ぶためにパンクしていた。そしてもう一つ絶対的に声を高々と挙げて「Punk's Not Dead」と叫んでいたバンドがThe Exploitedだ。
1981年リリースのデビューアルバムが「Punks Not Dead」と題されており、その髪形をモチーフトしたイメージがバンドのアイコンとなり、パンクを代表するバンドとして若者にはウケた。今の時代ならばYouTubeで簡単にどんな格好をしていてどんなスタイルでどんなバンドなのかが確認できるので、それほどの神秘感はないんだろうけど、当時からしてみるとイメージしか先行していなくて果たしてどんだけコワい兄ちゃん達のバンドなんだろう、と訝しんでいたものだ。そして今、多分ブログ書いてなかったら気にすることもなく、また聴くこともなかったであろうバンドなんだけど、つい昔気にしていて全くレコードとか手に入れられなくて自分的には幻のバンドになっていたので良い機会だということで聴いてみました。
ディスチャージという英国のハードコアパンクバンドが1982年にリリースした彼等のセカンドアルバム「Hear Nothing, See Nothing, Say Nothing」。何とアルバム全曲で28分を切るという代物だ。うん14曲入りだからほとんど二分弱の曲ばっかりが詰め込まれている。80年代ハードコアパンクバンドとして一世を風靡したバンドで今でも伝説的に語られることの多いバンド。見事に20年以上ぶりに聴いてみたが…、いやぁ〜、全然古くないぞ、これ。アルバム的によく出来ているっていうのか、演奏がヘタじゃないし、創られた音もサウンドも全然耳障りにならないので、単にもの凄いコアな音楽として聴いていられる。