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Sun 2008 | トラックバック(-) | コメント(-)

The Exploited - Punk's Not Dead

カテゴリー: UK Punk

 80年初頭の英国パンク界はもちろんザ・クラッシュの「ロンドン・コーリング」が圧倒的存在感を持っていたと想像するに難くないのだが、どうしてもパンクという音楽のスタイルから新しい方向性を模索していた頃とも云えるワケで、それは他のパンクバンドにしても同じ事で、ジャムはもちろんあの路線だし、ダムドもニューウェイブ化していったことを思えば、既にパンクは死んだ、と叫ばれてもおかしくない。実際Crassというバンドは「Punk Is Dead」と叫んでいたバンドで、反対の意味を叫ぶためにパンクしていた。そしてもう一つ絶対的に声を高々と挙げて「Punk's Not Dead」と叫んでいたバンドがThe Exploitedだ。

Punks Not Dead Live and Loud!!

 1981年リリースのデビューアルバムが「Punks Not Dead」と題されており、その髪形をモチーフトしたイメージがバンドのアイコンとなり、パンクを代表するバンドとして若者にはウケた。今の時代ならばYouTubeで簡単にどんな格好をしていてどんなスタイルでどんなバンドなのかが確認できるので、それほどの神秘感はないんだろうけど、当時からしてみるとイメージしか先行していなくて果たしてどんだけコワい兄ちゃん達のバンドなんだろう、と訝しんでいたものだ。そして今、多分ブログ書いてなかったら気にすることもなく、また聴くこともなかったであろうバンドなんだけど、つい昔気にしていて全くレコードとか手に入れられなくて自分的には幻のバンドになっていたので良い機会だということで聴いてみました。

 へぇ〜、意外とストレートな70年代パンクに近いサウンドじゃないか。シャープでソリッドで短い曲の中で言いたいことをシンプルに歌ってオシマイ、みたいな感じ。簡単に言えば初期ボウイみたいなもんだ(笑)。いやぁ、時代を考えれば日本のパンクバンドの方が進んでいたのかもしれないなぁ。まぁ、それはともかく、割とテクニックもあって、バンドの音もしっかりしている感じ。そしてホントにストレートなパンクスタイルの曲が15曲並ぶんだけどトータル時間は35分程度というのもパンクならではのアルバム。なかなかかっこよいじゃないか、と若い時に聴かなかったことをちと後悔。

 この辺からOiパンクへと進化していくのとハードコアパンクへと分かれていくバンドと出来たんだろうなぁ。なかなかパンクも既に歴史が長くなってきたので変化と進化が面白いかもね。

G.B.H - City Baby Attacked By Rats

カテゴリー: UK Punk

 いやぁ〜、英国ってのはホントに奥が深い。パンク発祥から数年しただけで更に過激なパンクバンドが山のように出てきて、しかも皆が皆自身の主張を持っているという不思議な国。事にハードコアパンクなんてのは誰もが簡単にできるパンクの発展系だと思われることもあって、やたらとヘタクソなバンドから何だかワケのわかんないバンドまでいっぱいあったらしいが、その中で大きく方向を変えていくサイキックTVとかもあったワケだな。まぁ、深みにハマるのならばThis Heatのハードコア性とDischargeのハードコア性の違いをしかと認識すべきではあるが…。

City Baby Attacked By Rats City Baby's Revenge

 いやいや、そんな中で、割とメタル色に近いハードコアバンドとして名を馳せてきたG,B,Hというこれもまた英国のバンドで、ルックスは非常にパンクスらしくモヒカンも板に付いているしアタマを立てているのもしっかりと革ジャンにマッチしているのでパンクスからみると非常にかっこよい。しかし音楽性では割とリズム隊がきちんとしているのかDischargeの平坦なノイズに比べるとG.B.Hは結構立てに音が揺れるバンド。なかなか面白い音の組み立てだなぁと。そしてキャッチーさもしっかり持っているので、その辺でも他のバンドとの差別化が図られているみたい。単に聴いてきた音楽の違いだとは思うけど、それでもハードコアファンからは名曲「Sick Boy」とか言われるのだからやはりキャッチーさは必要な要素。

 で、これ、1982年リリースのデビュー作「City Baby Attacked By Rats」で一躍その世界でのヒーローとなったアルバム。全13曲入りでこれもまた激しく楽しめる一枚で、歪んだギターと叫ぶ歌声に立てノリのリズム隊が攻撃的。後のセカンドアルバム「City Baby's Revenge」よりもバンドらしくハードなサウンド。歌詞とかよくわかんないけど、英国のバンドなだけあってこれだけうるさく曲を掻き鳴らしていても脳天気に明るくはなれないという面白さ。不思議だよなぁ。多分音楽的理論を知らないで本能的に創っているから余計にそのまま出来上がってしまうんだろうと思うけど、明るくメジャーな曲ではない。その辺がロックの面白いところで、ハードコアパンクの中でもそんな英国らしさが漂うのを発見してしまう自分。うん、飽きるけど(笑)。

Discharge - Hear Nothing, See Nothing, Say Nothing

カテゴリー: UK Punk

 突然、ハードコアパンクの存在を思い出す。聴きたいとか懐かしいとかいう感情はなくってジューダス・プリースト聴いて、美しい叙情性に感動していたところの反動だろうか。ひたすら攻撃的で破壊的なサウンドをほんの少しだけ思い出して聴いてみようかと。しかし、それでも限度はあるってもんで、そもそも自分のコレクションにあるものとなればヘンなのもそうそうないだろうと…。ん?あ、あったなぁ〜、これ…。全く記憶にないけど凄く辛かったような…、まぁいいや、どれどれ…。

Hear Nothing, See Nothing, Say Nothing WHY(紙ジャケット仕様)

 ディスチャージという英国のハードコアパンクバンドが1982年にリリースした彼等のセカンドアルバム「Hear Nothing, See Nothing, Say Nothing」。何とアルバム全曲で28分を切るという代物だ。うん14曲入りだからほとんど二分弱の曲ばっかりが詰め込まれている。80年代ハードコアパンクバンドとして一世を風靡したバンドで今でも伝説的に語られることの多いバンド。見事に20年以上ぶりに聴いてみたが…、いやぁ〜、全然古くないぞ、これ。アルバム的によく出来ているっていうのか、演奏がヘタじゃないし、創られた音もサウンドも全然耳障りにならないので、単にもの凄いコアな音楽として聴いていられる。

 想像するような滅茶苦茶なサウンドじゃなくってこういうハードコアパンクってのが英国では普通なのだろうかと思えるんだが、なんつうのか…、ジェット音のようなディストーションギターがひたすら2コードくらいで鳴っていて、リズムはもちろんそこそこに早いが、スラッシュとかほどじゃなくって、普通に早い程度。歌はもちろんがなり立てているんだけどヘタじゃないし、アティテュードもしっかり感じられる歌、というか叫びに近いかなぁ…。でもこのアルバム凄くよく出来てる。

 しかし…、やっぱりうるさいし飽きるな(笑)。ちなみにファーストアルバム「WHY」はもう少し派手でぎごちないけどスタンスはしっかり出ている名盤、らしい。覚えていない…(笑)。いやぁ、すっきりするなぁ、結構楽しかった。

Judas Priest - Nostradamus

カテゴリー: Heavy Metal (UK)

ノストラダムス

 ジューダスの新作「ノストラダムス」は凄かった。圧倒的な迫力とパフォーマンスと楽曲のレベルの高さ、それに加えてヘヴィメタルという枠を超えた音楽的センスの良さ、そして様式美を象徴するかのような構築美と旋律の美しさ、それは正にヨーロッパでしか出てこない荘厳で重厚な音。さすがメタルゴッドと異名を取るバンドなだけあってそこらのヨーロッパのゴシックバンドやメタルバンドとは比較にならない程の完成度を誇る。

 アルバム全体を聴いた印象で言えば上記のような感じで、正直言ってこれがジューダスなのか?と思うくらいに歌い方も楽曲も過去とは大きく異なるもの。でも、よくよく考えればそれはセカンドアルバム「運命の翼」あたりで見せたヨーロッパ的様式美の発展系と解釈できるわけで、そうするとメタルゴッドの看板以前に自らがやりたくてもできなかったことが35年くらい経った今、ようやく思い切り出来上がった、ってとこか。ホントに圧倒的な迫力と重厚なメタルサウンド、決して速くて重いのではなく遅くて重く、そしてハイトーンボイスではなく唸り上げるような歌唱法で更に音に重さを出すジューダス・プリーストで、曲によっては重厚なコーラスを多用したりオーケストラも当然のように用いられている。それはまるでヨーロッパのゴシックメタルに代表されるサウンドと酷似した音楽性の在り方だ。しかしそこはジューダス・プリースト、大英帝国を代表するバンドなので、ヨーロッパのゴシック系をすべてひっくるめて更に英国の荘厳さを加えた正に最強のアルバムを世に出した。このアルバムのおかげでヨーロッパ各国のゴシックメタルと称するバンド群はいつこの「ノストラダムス」に追い付く作品をリリースできるのか、それがひとつのマイルストーンともなるのではないだろうか?

 な〜んて、かっこつけて書いてみたけど、ホントにねぇ、とんでもないの出してきたよ、この人達。ジューダスってやっぱ大英帝国のバンドだなぁ〜と改めて痛感したもん。この音は多分他のバンドが何をやっても出ない。びっくりさ。そして古くからの速弾きギターソロってのはもちろんところどころで健在なワケで、つい血が沸き立ってしまうしね。一曲一曲でどうの、っていうよりもやはり「ノストラダムス」というコンセプトアルバムだから、それなりにストーリーもあるし、起承転結を思いながら聴いていれば良いのでは?CD二枚組、怒濤のサウンドがたっぷりと詰め込まれているから一気に聴くのは疲れるけど、飽きることはないね。凄く中味の濃い音だから。好みは分かれるかもしれないけど。

 もう16枚目の作品なんだ。っても、40年近くやってて16枚だからそうでもないか。このサウンドで40年近くって凄いよなぁ…。そしてパワーも衰えるどころか増してるし(笑)。9月末には来日公演が決定しているので、ちょっとまた観戦するかどうか悩むなぁ、このアルバム聴くと。行こうかなぁ…、どうっすかねぇ。