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フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

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Isabelle Adjani - Pull Marine 

 フランス女優が歌う音、ってのもこれまた素敵な響きで、しかも自分にとってとても好きな女優だったりすると感激モノですらある。もちろん楽曲や歌の巧さなど多々要素はあるのでどれもこれもってワケにはいかないのだが、中でもジェーン・バーキンのそれとイザベル・アジャーニについてはゲンスブール作品ということもあってかなり興味を惹くモノだ。そしてイザベル・アジャーニという女優は自分にとって最高位に属するくらいに好きな女優さんなのでレコードが出てると知ったときにはとても嬉しかったなぁ。

Pull Marine

 1983年リリースの渾身の一枚。1955年生まれだからこのジャケットの頃は28歳か…。若い。そして今でも全く変わらない容姿を保っているというのも正に化け物として異名を取っている永遠の美しさを持つ女優。その辺の話はどちらかと言うと映画関係のところやら、はたまたおフランスなファッション雑誌系で話題になるところで、ちょっとそ辺漁るとすぐに出てくるので現在の姿も堪能できることでしょう。一昨年くらいに日本に来たんだよなぁ、知ってれば見に行ったのになぁ。女優さんなんてライブがあるわけじゃないからナマで見れることないもんね。だから記者会見でもいいから少しだけでも見たかった。ナマで。ん〜、残念。もう見れないだろうか?いや、いつか見たいっ!

 …とどんどん話が逸れていってしまうので早いところ戻そう。1983年リリースの一枚で、邦題は「雨上がりの恋人」。なんつうのかなぁ、息遣いを思い切り録音しているためか、はたまたそういう歌い方の指導なのか、すごくセクシーに聞こえる歌ばかり。そしてゲンスブールというのもあって、非常に綺麗な正にフランス的な曲ばかりで、更にそれを80年代風なポップな味付けで仕上げているのでどれもこれも聴きやすいし、歌い手としても世界的に売れてもおかしくない個性を持っている。イザベル・アジャーニという女性は大変性格の強い、そして己のポリシーを持った人なので自分で歌いたいと思わなければ歌わなかっただろうから、彼女自身もこの楽曲群を気に入ったってことなんだろうな。初っ端の「オハイオ」から「マリン・ブルーの瞳」まで40分弱、一気に聴ける、というか何度でもリピートして流しておけるアルバム。

 ロックファン的にニヤリとしたのは7曲目の「ボウイのように」だね。もちろんデヴィッド・ボウイのことなんだけど、やっぱりあれだけの美男子はイザベル・アジャーニもきちんと気に入っているようで、正にボウイのための歌で、人気度の高さを感じる。「LET'S DANCE」が流行る前だから退廃的な頃かな。

 映画の方をちょこっとだけ。やっぱり狂気の女を演じることが多くて、それが彼女の持ち味というか一番ハマるというか。コメディやおフランスな中世ものなんかもあるけど、やっぱり狂気が似合う。最近はどうも歴史モノが多いけど、それも普通のじゃないからなぁ。もちろんコメディでも可愛いから問題ないんだけどね。「アデルの恋の物語」が有名だね。自分的には「可愛いだけじゃダメかしら」や「POSSESSION」ってのも良い。この人の出てる映画は全てビデオやレーザーで持っていてさぁ、DVDに買い直すべきかどうか…。まぁ、いずれ考えましょう(笑)。

Marilyn Monroe - Sex Symbol 

 年末を迎えてようやく一段落、仕事納めもして最後にもちろんアルコール三昧で年の瀬を迎えるのだ。なんだかんだとエネルギッシュに生きているとやっぱり疲れる。どこかでゆっくり休まないといけないのだが、休みは休みでせっかく休みなのだからと滅茶苦茶忙しく過ごすという悪循環。これで人生長持ちするのだろうか?いやぁ、長持ちしなきゃしないでもしょうがない、と思いつつもやはり少しゆっくりしたいねぇ…。そんなことで唐突ではありますが、非常〜にリラックスできる作品を見つけてしまったので、こいつでアップしてみよう。

マリリン・モンロー MARILYN`S MAN -マリリンズ・マン- ~マリリン・モンローの真実~ 通常版

 随分昔に買って以来何回も聴いていたんだけどここの所十数年以上忘れていた。他に聴くものもあるし全く眼中になかったからかなぁ…。何かリラックスできる音を…なんて思って棚を探していて端っこの方からヒョコンと出てきて思い出した一枚。マリリン・モンローと言えば普通は女優として思い出すのであまり音として思い出すこともないだろうし、実際映画を見ていてもとてもキュートで素敵なのだから当たり前か。ところが結構歌も歌っていて、映画の主題歌なども相当歌っているので、映画のみならず音だけでもかな〜りあの雰囲気を味わえます。時代が時代なので音的にはいわゆるスウィングしたジャズボーカル、そう女性ジャズボーカルなのだ。しかもあのセクシーさ丸出しで歌っているので、そして映画のイメージもあるので歌っている姿がすぐに目の前に浮かんでしまうという艶めかしさもあり、とってもセクシーに感じるボーカルです。

 まぁ、そこらへんで1,000円くらいで買えるバッタもんCDでも中身は同じなので別になんでも良いとは思うが、とにかく聴いてみて欲しいね。どの曲も堪らなく素晴らしいジャズボーカルを歌っていて、かなり上手い、そりゃこの時代だから上手くなきゃいけないんだけど味がある巧さなので是非とも。個人的にはやっぱり「お熱いのがお好き~あなたに愛されたいのに」が最高かな(笑)。いや、おまけの「ハッピー・バースデイ・ミスター・プレジデント」も相当素敵で艶めかしいので好きなんだけど歌っている姿では「お熱いのがお好き~あなたに愛されたいのに」が良い。ん〜、でもどれも良いなぁ、いかん、だんだんエロくなってきた(笑)。

 そんな感じでヘンにリラックスして聴けた一枚…、マリリン・モンロー。年末年始は映画も見ようかなとふと思った。まずはこのいやらしい音で堪能しましょう(笑)。

Nena - Cover Me 

 80年代にドイツから飛び出してきたバンドとしてのネーナ。あの頃によくぞまぁドイツからこんなポップなロックバンドが出てこれたものだと今更ながらに思うものだが、まぁ、それを言ってしまうとオーストラリアからだってメンアットワークやリック・スプリングフィールドが出てきたり、ノルウェーからはアーハが出てきたりしていたんだから、まぁ、ワールドワイドにポップシーンが広がっていたのだろうかとも思えるか。

Cover Me グレイテスト・ヒッツ

 そんなネーナなんだけど、バンドとしてはデビューして数年で消え去って解散という状況を余儀なくされたみたいで、そりゃまぁ、燃え尽きたって感じになったのかなと思うけど、もちろん自分的にもそれ以降全然忘れ去っていたんだけど、何かの時に彼女が復活して自国ではかなりのステータスで活動再開したと聞いて気になったのが丁度彼女が20周年記念のライブをやった頃だったかな。そこから結構調べていると色々と判明してきて、かなりの数のアルバムなりが出ていてさ、これがまた手に入らないんだ(笑)。ドイツ直輸入で買うしかないんだけど、まぁ、そこまでのモンじゃないワケで…、んなことで気長に適当にチェックするか、ってな感じではある。

 そんなところへ新作「Cover Me」の情報を発見して気になったので見てみると一応日本のアマゾンでも買えるんだ、へぇ〜ってなことで見てみると、なんとほぼ全編カバー曲で占められていて、しかも二枚組。一枚目はドイツ語でのカバー曲だからドイツのバンドが多い。そんな中にボウイの「Heroes」→「Heldon」というボウイがドイツ語で歌った曲のカバーがあったり、ラムシュタインの美しき曲「Ein Lied」を歌っていたりしてなかなかよろしい。元々歌が上手い人なので、そして可愛らしい声も持っているので何を歌ってもハマるのだな。結構ロックなのもイケるし、意外と多彩。そして二枚目のディスクはもう往年の名曲がいっぱい並んでる。ストーンズからボウイ、ニール・ヤング、Tレックス、ピンク・フロイドなどなど…。世代的には多分0年代をリアルで通った人なので当然っちゃあ当然なんだけど、嬉しいよね。こんな人が同じようなロック好きだと思うとさ。で、それらがまた良い感じにソフトに仕上がっていて聞きやすくなってるのもいいかも。

 ジャケットも可愛いし、中身も面白いし、まだまだ現役でドイツ国内では人気再燃ってことらしいからこれからもちょっと期待したいネーナ。う〜ん、懐かしさと新鮮さ、両方あってよろしい♪

Britney Spears - My Prerogative 

グレイテスト・ヒッツ:マイ・プリロガティヴ <グレイテスト・ヒッツ:マイ・プリロガティヴDVD Live From Las Vegas
ブリトニー・スピアーズ - Greatest Hits: My Prerogative Greatest Hits: My Prerogative

 同じセレブな人でもやはり若すぎるとハチャメチャな生活になってしまう代表的なプッツンアイドルのブリトニー。いや、正直言ってまともに聴いたこともないし、PVをマジメに見ることもないので全然知らないんだけど、それでも情報だけはなぜか入ってくるというのはやはり相当の売れっ子なんだな、と。ま、そんなこともあってベスト盤「グレイテスト・ヒッツ:マイ・プリロガティヴ」だけをとりあえず聴いたワケだ…。

 ベスト盤って言っても個人的には知らないものに変わりはないので、ほとんどが初耳なハズ、だが、サビだけはいくつか知ってるものがあったりしてなかなか不思議なものだ。あ、これブリトニーだったのか、とかさ、そんなのがいくつか。で、素直に感想だけど、別に面白くもないし凄いとも思わないしブリトニーじゃなきゃいけない理由もないし、何で売れたのかもわからん。もちろんルックスとかダンスの切れ味とか色々とあるんだろうけどCDという媒体で入手する以上、なんら必要であると思われるものはないんだよな。DVDならまだわかる。ラスベガスのライブとか見たことあるけどああいうパフォーマンス性が高くてショウアップされたエンターティンメントなら見ていて楽しませるからわかるんだけどねぇ。まぁ、アイドル路線ってのはそういうモンなんだろうけどさ。

 まぁ、マジメに語ってはいけない人だってことはもちろんなので適当に読んでもらえばいいんだけど、あれだけ売れたってことはそれなりに面白いのがあるのかも、なんて気がしたのはやはり意味なかったなぁ。ま、セレブな続きでグウェンからの繋ぎでいいかなと思ったけど、ちと失敗かも(笑)。あぁ、なんだっけ?MTVアワードか何かでマドンナとキスしたライブパフォーマンス、あれはかっこよかったな。マドンナがね♪


Tarja Turunen - Henkays Ikuisuudesta 

 フィメールゴシックメタルバンドの代表格でもあるNightwish、その看板でもあったボーカルのターヤ姫が昨年脱退し、バンドは既に新たなるボーカルを据えて活動再開しているトコロで、これもまたなかなかよろしい様子なのだが、一方であれほどのオペラティックな歌声を聴かせてくれていたターヤ姫の行動の方が気になって、ちょこっと追いかけてみると…。

Henkays Ikuisuudesta Yhden Enkelin Unelma

Tarja Turunen 「Henkays Ikuisuudesta
 
 こんなソロアルバムが出ているみたい。2006年の作品だから脱退してすぐにレコーディングしたのかな。Nightwish在籍中の2004年にも「Yhden Enkelin Unelma」っつうシングルをソロで出していて、この作品でもしっかりとストリングをバックにしっとりと歌い上げるモロに美声を聴かせるクラシックオペラ作品そのものだったんだけど、アルバム「Henkays Ikuisuudesta」も出ていたので聴いてみた。

 かな〜り驚いた。Nightwishのあの活動と歌は何だったんだ??このソロアルバムではメタル色なんてゼロ。ロック色すらゼロ。完全に歌を聴かせる作品になっていて、オペラ調の歌ももちろんあるし、しっとりと歌い上げるバラードやポップス系の曲ばかりで、しかもジョン・レノンの「Happy Xmas」とかもカバーしてるし、とにかく歌を聴くならコレを聴けと言わんばかりの素晴らしく美しいアルバムに仕上がってる。Nightwish時代とは雲泥の差があって、なんであんなハードなのやってたんだろ?って思うよ、これは。そしてこのソロ作品だけだって相当のレベルで市場に広がるべきだと思うテンションだしさ、いやぁ、やっぱ上手いっつうかプロっつうか、凄い。音楽の基礎がしっかりできてないと無理だろうし、もうしっかりとアーティストの真髄が出ている凄い作品。一般の人はここから聴いて、Nightwishで驚く方が良いかもしれないな。うん、いいもの聴けた…。完全に歌モノ作品なので初心者でも全然OKです。というか普通に聴いた方が良いと思う作品。

 普段メタルばかり聴いている人には全然興味のない作品かもしれないけど、こういうのとメタルが融合してNightwishの音だったんだよな、ってう確認にはなるし、やっぱりターヤ嬢の凄さは実感できるね。


The Carpenters - The Best of 

青春の輝き〜ヴェリー・ベスト・オブ・カーペンターズ Singles 1969-1981

 姉弟バンドとして多分一番有名なのはホワイト・ストライプスではなくカーペンターズなんじゃないかな?先に書いておくのだが、個人的にカーペンターズを一生懸命聴いたことはもちろんなくって(笑)、ただまぁ、あれこれ音楽というモノを意識している生活をしているとやはりあれやこれやとカーペンターズの情報なり音楽なりっつうのは知ることになるワケで、それはもうそういう文化を創り上げたモノが強いと言うのか…、興味のあるなしに関わらず生活に入り込んでくるものなのだろう。そういうアーティストなりバンドなりっつうのがいくつかあるけどカーペンターズは間違いなくそのひとつ。

 ということなので決してアルバムなどを聴いたことはないのだが、何故かベスト盤「青春の輝き?ヴェリー・ベスト・オブ・カーペンターズ」っつうのはあったりして、70年代ポップシーンを知る人にとっては正に代表格として真っ先に挙げられるグループで、当然ベスト盤って言えば全曲知ってる、っつうくらいのもんだろう。このグループもだな、あのカレン・カーペンターがドラムを叩いているワケで、この手のグループでドラムを叩きながら歌うっつうのも意表を突くことだよ、ホントに。別に自分でドラム叩かなくても良いじゃないか、とか思うのだが…、まぁ、そうやって活動してきたのだからそういうのが自然なんだろうな。その点ではVelvet Undergroundやあホワイト・ストライプスとは違う(当たり前だが)。ま、このギャップが面白いかなと思って取り上げたんだけどさ。

 う〜ん、知ってる曲って言っても「Yesterday Once More」とかビートルズやその辺のカバー曲くらいで基本的には甘ったるい音なのでダメなんだよな(笑)。ムード歌謡みたいでさ。それでもちょこっと調べてみると所属レーベルであったA&Mのイメージ戦略が古き良きアメリカンムードサウンドってことだったらしくて、もっと色々な音を試したかった兄ちゃんにしてみるとそれ自体がストレスだったようでヤク中になっちゃったみたい。妹はご存じ拒食症だったしねぇ。やっぱりスターってのは命を縮める職業なのかね。

Nico - Camera Obscura 

Camera Obscura Desertshore The End

 完璧な暗さを表現したアーティストとしてニコを挙げておきたい。いや、別に他に何人か思い付くんだけど、どことなく混沌としていて且つ激情的でもあるが、やたらと暗く、更に言うならば独自の世界とサウンドを打ち出した人でもあるから。もちろんヴェルベット・アンダーグラウンドのファーストアルバム「The Velvet Underground & Nico」に参加した歌姫としてのニコは一番有名な時代なのだろうが、そこに取り憑かれた人は多分以降のソロアルバム収集に走っているのではないだろうか。最初のソロアルバム「Chelsea Girl」はもちろん素晴らしいニコの世界を築き上げてくれたし、そのポップな歌メロと淡々としたバックのサウンドは新たな世界でもあった。しかし初期のソロ作品から離れていき、ニコの人生も波瀾万丈あった頃になるとニコの作品にはかなりの変化が生じてきた。またセールス的にもこだわることなく独自性の強いアルバムが続々とリリースされていたのだった。

 中でも名盤と呼ばれる「The End」は以降のニコの作品全体に通じるシンセサイザー音に乗せた地下の水道管とも呼ばれた歌声がハーモニウムと共に鳴り響くもので実験的アルバムにしてはかなり成功した作品じゃないかな。シンセサイザーってもかなり初期型なのでそんなに多彩な使われ方じゃないけど、一般的な使い方ではなく鍵盤を押しっぱなしにして一方ではミニマル的に音がリフレインしている中ニコのメロディだけが淡々と変わっていく、みたいな感じでこれまではこういったサウンドを聴いたことはなかったなぁ。そしてタイトル曲はもちろんThe Doorsの「The End」のカバーで、ある意味ジム・モリソンの歌う「The End」の本質だけをひんむいて裸にして歌われているのがニコのバージョンかもしれない。こっちのほうが赤裸々というのか生々しい印象がある。それはニコの人生観がしっかりと出ているものだろうし、ジム・モリソンがハタチそこそこの頃に歌う「The End」よりも人生経験を積んだニコが歌う「The End」の方が切実だということだろう。恐ろしくもハマりまくっている凄い選曲。

 う〜ん、やっぱり全編通してドーンと重くて暗い。シンセの音自体はそれほど暗いモノじゃなくて明るめの音色なのだが、音使いなのか声なのかひたすら暗くハマれる人のアルバム。80年代に入ってからもず〜っとこの調子でアルバムがリリースされていくのでダメな人はダメかもね。結構面白かったりするので「Desertshore」とか「Camera Obscura」とかいくつか聴いてみるとハマるよ。他にもライブとかあってそれはそれでまたどよーんってなるんだけど、迫力は凄い。始めて映像見たときとかやっぱ驚いたしね。鍵盤向かって一人でやってる、みたいな感じでさ、客なんてどうでもいい、っていうか…、うん、凄い人だ。DVDも今ではいくつかリリースされてるみたいで幸せな時代♪

Maggie Reilly - Echoes 

 クリスタルボイスの歌姫ってのは色々といるようで、オール・アバウト・イブのジュリアンヌ嬢からアニー・ハスラム、スティライ・スパンのマディ・プライアーなんてのもそう呼ばれるしね。で、中でもあまりメジャーではないんだけどクリスタルボイスの持ち主としてプログレファンに呼ばれる人ってのがマギー・ライリーという女性。多分一般的にはメジャーな人ではないと思うけど、意外と不思議なことに安売りCDのワゴンセールの中でよく見かけることが多いんだよな。500円くらいで放出されていてさ、それでも売れないんだろうけど(笑)。


Maggie Reilly - ROWAN

 1992年リリースのファーストアルバム「Echoes」で、キャリアから考えたら異常に遅いリリースのファーストアルバムになる。最初のセッション活動が1976年のカドベルっつうバンドとのヤツなんだけど、有名になったのは1980年にリリースされたマイク・オールドフィールドの「QE2」だろうなぁ。そこから「Five Miles Out」「Crises」と立て続けに参加してその美声を世間にアピールしまくったし、オールドフィールドも非常に気に入っていたらしく、以降も似たような声の持ち主を捜し出してきて色々と歌わせていたしね。まぁ、あの雰囲気を聴いたらハマっていくんだろうなぁっては彼の来歴からしたら納得するが(笑)。

 さて、そんな彼女のセッションっつうのはあんまりメジャー所が少なくてせいぜいジャック・ブルースの「Willpower」とかSister of Mercy」の作品あたりがある程度、他はマイナー所だなぁ…。で、最初にリリースされたソロアルバムが1992年だからこれらのセッション活動は総て終わってからのアルバム制作。もうちょっと早い段階で一枚出していてもよかっただろうに、とも思うのだが、ま、それも時の運。以降昨年の新作までソロ作を続々とリリースしているのだからそれなりに売れているのだろう。

 で、ファーストアルバム「Echoes」なんだけど…、なんつうのかアニー・ハスラムのソロアルバムなんかもそうなんだけどポップなんだよな、異常に。だからこういう女性歌手達の歌いたいことってのはやっぱり歌うことであって自分が求めているバンドの女性ボーカルっつうのとは違うんだよ。もちろん彼女の場合は元々セッション歌手なので当然何でもいけますって感じになるのだからしょうがないんだけど。そうすると彼女の音楽性と自分の好みが合わないってことで、結局趣味じゃなかった、ってことになるんだよな。そうするとやっぱりマイク・オールドフィールドの多才さが際立ってくるという…、いや、やっぱり彼女の声質に合わせて作ったのかどうか知らないけどフルに才能を引き出しているって感じだしね。このソロアルバムではそういうのがあまり見受けられない。単なる綺麗な女性ボーカルになっちゃってるもん。難しいよね、ソロ作品って。…かと言ってこれが嫌いかと言われるとそうでもない。聴いていて別に嫌いな作品ではないので聴きやすいのが上手いところで、曲も悪くはない。こう書くと矛盾に思うのだろうけれど、気持ち良く聴いていられる作品なんだよ。こういうのを流して聴く気分の時には邪魔にならなくて凄く良いし、軽いモノを聴く時にもちょうど良い。そういう音に出会えたという意味ではソロ作品を揃えていってもいいかな、と思う。まぁ、今のところそこまではいってないんだけどさ。

 ちなみにこれ以降で割と売れたというか有名な作品では1996年リリースの4枚目「Elena」かな。最新作では2006年に「Rowan」っつうのが出ているみたい。ま、どっちかっつうとベスト盤なんてのがいいのかもしれないな。

Annie Haslam - Blessing in Disguise 

 最高の美声を持ち合わせること且つヤードバーズ絡みと言えばもう他にはないこの人、アニー・ハスラムさんです。ルネッサンスはこないだやったのでちょっと置いといて、ソロ作品ね。ヤードバーズとルネッサンスの絡みを知らない人はいないと思うのだが、まぁ一応書いておくと、ヤードバーズ解体後にそのボーカリストだったキース・レルフが新たに着手したバンドがオリジナル・ルネッサンスで、その時のボーカルはアニーさんではなくってレルフ氏の妹ジェーン・レルフ。で、この頃にアレンジやら作曲やらで手伝っていたマイケル・ダンフォード氏がレルフ兄妹が脱退した後に表舞台に登場してアニー嬢を発掘してきて新たにクラシカルサウンドをロックに持ち込んだかなり高尚なサウンドを世間に示したのがいわゆるルネッサンスなわけだ。クリスタルボイスの持ち主と異名を取る彼女の歌声はプログレファンだけでなく、世界中の音楽ファンに愛される美声となっている…はずだ(笑)。

Blessing in Disguise 不思議の国のアニー アニー・ハズラム
Annie Haslam - Supper's Ready Supper's Ready

 その彼女はルネッサンス時代からソロアルバムを制作しているが、最初は1975年の「不思議の国のアニー」ってヤツで、ロイ・ウッドとの共作だな、これは。非常にカラフルでポップな作品なので割ととっつきやすい。アナログ時代には全然見つからなくて結構探して入手した覚えがあるが、CD時代に早々にリリースされたハズ。今はまた廃盤状態のようでアマゾンプレミアついてるな(笑)。まぁ、それはともかく続くセカンドアルバムは総てが終わった1989年、「アニー・ハズラム」っつうセルフタイトルで個性豊かなクリスタルボイスを全面に打ち出した快作を創り上げることとなるのだ。このセカンドアルバムにはあのマイク・オールドフィールドの傑作「Mike Oldfield - Crises - Moonlight Shadow Moonlight Shadow」をカバーしているというファン冥利に尽きる嬉しい楽曲を収録しているのもよろしい。そして今回取り上げる1994年にリリースされた三枚目のソロアルバムとなった「Blessing in Disguise」という作品。時代的には丁度元レベッカの土橋安騎夫と一緒にアニーが歌うってのが話題になったのとロイヤルフィルハーモニックオーケストラと共演するとか、スーパーニッカ魚図鑑ののCM曲として取り上げられたこともあるとかで総て重なった頃=冬なのでここぞとばかりにプロモーション攻勢がかけられていた。この頃なのかなルネッサンスのCDなんかも再発されたりしたのは。

 それで、そのアルバムの方だが、う〜ん、これまた良質なポップスっつうかポップス、だな(笑)。歌声に関しては今更書くこともなく相変わらずの美声なのだが、この人本当はどんな音楽が歌いたいのだろう?多分どんなのでも歌が歌えれば良いんじゃないかなとも思うんだけどね、こういう作品聴いてるとさ。クラシカルなものが好きっつうのはわかるけど、ここまでポップだとなぁ…と苦笑いしちゃうくらい。作品的に悪いわけじゃなくてむしろ全然良いアルバムなのでホントに歌姫に見えるくらいのものだから機会があればオススメしておきたいアルバムではある。ただ何度も聴かないだろうなぁ、と久々に聴いて思った。R&Bなんかでもそうだけど歌が上手くてソウルフルなものとかいっぱいあるけど、どこか魂入れて聴けないんだよなぁ、不思議なことに。上手いのは上手いんだが、多分作品を生み出しているってのがないからなんだろうな、と。だから全然ルネッサンスの方に行ってしまうんだよな。ま、そりゃそうか。

 いや、せっかくだからこのアルバム紹介しておこう(笑)。以降もいくつか実験的なソロ作品をリリースしているアニー姫、やっぱり再結成ルネッサンスが一番しっくりしているよ。そこでもソロ曲歌ってたけどね。

Annie Lennox - Medusa 

 色々な音楽を知っていると色々なシーンでそれを選択できるという贅沢は前にも書いたけどマニアの強み(笑)。それも多ジャンルに渡って聴いていればいるほど気分にマッチしたものを記憶の片隅から探し出してきて音を探す。先日パティ・スミスを聴いていて思ったのは、音を聴いていると今度は気分がその音にマッチしてくるっていうことだ。まぁ、それも当たり前のことでいくらZeppelinが好きでもアルバムを最初から順番に聴こう、って思って聴いていると途中でうんざりしてくると言うものだ(笑)。…と言うことで素直に浮気をしないと一筋ではあまり上手く気分が盛り上がらない、ってことだ。いや、音楽のハナシね。

 で、まぁパティ・スミスを聴いていて、その重さに囚われてしまったのでちょっと軽くしないとなぁ…ってことで、でも女性モノにこだわりたかったので、何かあったっけなぁと思い出してたんだよね。そしたらふと思い出した。素晴らしい歌姫でリラックスさせてくれるアルバム。

Diva