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フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

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John Wetton - Session Man 


 放浪のベーシスト、ジョン・ウェットンというイメージだが深みにはまって追いかけてみると実はこの人歌が歌いたいベーシストだったり、ポップなのが好きな人だったりという結構よくわからない人。まぁ、本気で追いかけてない自分がいけないんだろうけど、それでもやっぱ凄い人だなぁ〜ってのはそのキャリアが物語っている。で、もちろんベースもブイブイ鳴らしてて、そのかっこよさが印象的なんだよね。

 で、まぁ、メジャー所ではもちろんキング・クリムゾンの「太陽と戦慄」から「暗黒の世界」「レッド」とこの時期のライブ盤が強烈なわけだ。うん、この辺は言わずもがなってトコなんだけど、この前には後期ファミリーに参加している。ロジャー・チャップマン率いるあのファミリーね。個性的かと云われるとそんなでもない気もするけど、それでもこのバンドに参加しているっつうのはやっぱ驚き。で、その後ピート・シンフィールドのソロ作やピーター・バンクスのソロ作に参加しているんだよね。だからクリムゾンよりも先にクリムゾンを抜けた人とやってたり、元イエスの肩書きの人とやってたりする特異な人。まぁ、どちらも目立たないっちゃ目立たないんだが。

 で、クリムゾン解散後には驚くことに今度はユーライア・ヒープに参加するんだよな…。この転身はかなり意外だけど、どうだったんだろう?実はこの頃の「Return to Fantasy」「High and Mighty」って云うヒープって全然聴いたことないからウェットンがどんな感じなのか知らないんだけどさ、まぁ、ハマるって感じもあるけど…。しかしケン・ヘンズレーとウェットンってどっちもうるさそうだな(笑)。で、UKか。ま、これはいずれ…。そして驚くことパート2、ウィッシュボーン・アッシュに参加だよ…。ま、こっちは一曲だけの参加だからまだ納得できるんだが(笑)。アルバム「Number The Brave」だね。で、アトール参加もさることながら待ちに待ったエイジア♪ これが話題中の話題でねぇ。個人的にはどうしても「Asia - Alpha - Don't Cry Don't Cry」なんだけど、驚くべきポップさ。これぞウェットンの真骨頂って感じかな。

 んなことで、ベーシストとしての語りのハズなんだが、この人の場合はどうしてもあちこちに話が行ってしまう(笑)。ベーシストとしての究極はクリムゾン時代でしょ、やっぱ。ジャック・ブルースとかと全く差がないくらいのプレイだもんね。

King Crimson - Thrak 


 フリップ卿が70年代クリムゾンを解体した後の80年代に再度クリムゾンを掘り起こすこととなるが、その際に選ばれた人選が今でもクリムゾンを名乗ることの多い面々と云うのもなかなか不思議なものだ。先日中期クリムゾン…もっとも混沌とした時代のクリムゾンを支えていた中心メンバーのボズ・バレルが亡くなったようで、個人的には彼はベーシストとしてのイメージが強く、多分バドカンで明るく成功した人ってイメージなんだよね。クリムゾンの時はなんかこうドロドロっつうか彼自身の楽しみのためにやってないんじゃないか、なんていう感じがしててさ、それは多分「Earthbound」というとんでもなくグチャグチャのアルバムの印象が強いからだと思うけど…。

 完璧に最初から話が逸れてるので、戻さないといけない(笑)。うん、まぁ、ここのところシルヴィアンやらフリップやらイーノやらって書いてきて、そしたらエイドリアン・ブリューってのも絡んできて、そうだなぁ、本家本元のクリムゾンの周辺になんか集中してきてるなぁ…ってことで取り上げてみう♪ あ、でもね、ブリューのイメージが良くないのは80年代クリムゾンでの妙なポップ感覚的なクリムゾン=ポリリズムってのか?それがダメなので、そしてやっぱりビデオを見た時のやたら明るいクリムゾン…これはなぁ、ってのでパス。未だにパス。

 …が、再々結成となったスラッククリムゾンは結構好きなのだ。丁度90年代中盤で、クリムゾン復活か?なんて云われていたのもあったり、紅ボックスがリリースされたり、その後には「The Great Deceiver (Live 1973-1974)」っつう黄金の73-74年期のライブ4枚組がリリースされたりとにわかに盛り上がっていた時代だったからかもしれないけど、そのせいか最初に出たミニアルバム「ヴルーム」から結構ちゃんと聴いてたな。まぁ、コンセプト的にはダブル・トリオっつうことで二つのバンドが一緒に演奏するみたいなもんだったらしいけど、かなり音が昔のクリムゾンに近くていいんじゃない?なんて思ってたらすぐにフルアルバム「スラック」が出た。うん、エイドリアン・ブリューってのもギタリスト的には良いのでOKだし、ブラッフォードとトレイ・ガンなら職人だしいいでしょ、ってことで聴くとさ、うん、硬質で昔のクリムゾンよりも更にメタリックな面が強調されていて恐ろしく冷たく激しい感じでそこらへんのメタルバンドなんてのには全くヒケを取らないヘヴィーさを持った作品に感じたね。

 んで結構聴いててさ、そしたら何か知らんけど続々とCDがリリースされてきて何事かと思った。「スラック」をリリースしてアルゼンチンのライブをやった時の模様がブートレッグでリリースされてしまったのに腹が立ったフリップはそのままオフィシャル音源としてこのライブをリリースしてしまったのが「B'Boom: Official Bootleg - Live In Argentina 1994」っつうライブ盤。ただあんまりスタジオ盤と差がなかったような気がしてそれほど入れ込んで聴いてはいないかな。それよりもその後に出た(また出た)「Thrakattak」っつうライブ盤の報が強烈だった。インプロヴィゼーションばかりが入っていたのでその分緊張感が増していたのかもしれないけど、スリリングでクリムゾンらしかった。うん、この頃まではまともに聴いてたな(笑)。やっぱブラッフォードがいると違うよ。先行きが見えていないっつうことを意識して聴くと展開に驚くし、さすがのバンドの力量にも感心してしまうね。ちなみにこの後日本公演の模様もレーザーディスクがリリースされていてさ、そろそろ興醒めって感じでしばらく離れてしまったのだった…。今はDVD「deja VROOM」として出てるらしい。

Peter Hammill - Fool's Mate 


 ロバート・フリップという人は生真面目で実に多彩な人とも云える。ちょこっとネットで彼の参加した作品を調べてみたんだけど、まぁ、驚くことにホントに色々な人のアルバムに参加していて、それぞれ多分、あの個性的な破壊的なギターを披露しているのかと思うとフリップを使う側も凄くないと無理だろうなぁと同情までしてしまうのだが(笑)。ちなみに驚いた作品ってのはブロンディとか、ホール&オーツのアルバムで、そんなのに参加してるとは思わなかった…。ボウイとの作品やアンディ・サマーズピーター・ガブリエルってのはまぁメジャーどころだからともかくとしてもさ。

 で、今回はフリップ卿のセッションの中でも初期にこなしたもののひとつでもあるヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター…じゃなくて、ピーター・ハミルのファーストソロアルバム「フールズ・メイト」ってトコで進めよう♪ いや、これも全曲参加ではないんだけどハミルの気合い満点のファーストアルバムで、VDGGとは違った側面を見せた傑作…そうだね、裸の作品とでも云えるくらい生身のハミルの繊細さを前面に出した作品で優しい曲が多い。その中でフリップ卿のギターが鳴っているワケだが、クリムゾンのそれとは異なり、レスポールの独特のトーンを中域に絞って曲に溶け込むかのようなフレーズというのかソロというのかミニマル的な音と言うのか…それだけを聴けばフリップだとわかるんだけど、曲にしっかり馴染んでいるので意識しないと妙に綺麗な音に落ち着いてしまうんだな。もちろんそれよりもハミルの歌に惚れ込む人の方が多いので、あくまでもバックに徹しているってのは当然なんだけどね。ちなみにこのアルバムがリリースされたのは1972年なのでバリバリにクリムゾンで弾いていた全盛期でもある。この作品の冒頭を飾る「Imperial Zeppein」の最初の幻想的なブザーのような音もフリップだ。

 ピーター・ハミルという人も本当に孤独な詩人というのかパフォーマーというのか…、このファーストアルバムからソロ活動に目覚めてしまい、いずれはVDGGは発散するバンド、ソロでは物静かに自分の世界に入り込む、みたいな構図を作っていたようで、アコースティックな作品ほど心に染み入るね。

 ん〜っと、そっか、フリップとのジョイントではVDGGのセカンド「天地創造」(昔は「核融合」だったけどな…。)で組曲「The Emperor In His War Room」に参加していて、サードの「ポーン・ハーツ」にも参加しているみたいだけどあんまりよくわからん(笑)。後は知らなかったけどストラングラーズの「Live in Concert」ってライブアルバムのゲストの一員としてピーター・ハミルフリップが参加しているみたい。1980年のライブっつうからこの人達も結構長く付き合ってるんだね。
Peter Hammill - Fool's Mate Peter Hammill - Fool's Mate
Van Der Graaf Generator - H to He Who, Am the Only One - EP H to He Who, Am the Only One
Van Der Graaf Generator - Pawn Hearts Pawn Hearts

Fripp & Eno - No Pussyfooting 


 キング・クリムゾンの要であるロバート・フリップ卿はその人の独特な性格と独自の楽曲センスによりクリムゾンというバンドをひとつの表現方法として使っているようだが、一方では個人の特徴的なギターを生かすためかかなり様々なセッションに参加していたりする。その発端となった作品とも云えるのがロキシー・ミュージックを脱退したばかりのブライアン・イーノとのコラボレーションアルバムだ。

 アルバムリリースは1973年なので丁度クリムゾンが「太陽と戦慄」を炸裂させていく時期に発表されたみたいだね。しかしフリップ卿も72年までは今は亡きボズ・バレル達と共に組んでいたクリムゾンでのツアーを行っていて、73年の秋には「太陽と戦慄」がリリースされていたので、このコラボレーションはごく短期間で制作されたものだと推測される。故に多分イーノがソロアルバム的にアンビエントな方向を打ち出した作品を制作していた中にフリップが合流したような感じなんじゃないかな、と推測してみる♪

 で、その作品「No Pussyfooting」だがまずジャケットが良い。音の方は滅茶苦茶アンビエントな音で、どうしてこういうのがロックのカテゴリーに括られるのかよくわからないんだけど、ロックなんだな(笑)。で、その音の中身をしっかりとこのジャケットで表しているみたいでね。透明感があって果てしなく続く二人の想い…みたいな。BGM的に聴くのもよいし、マジメにじっくり聴くのも面白くて、マイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」みたいなミニマルミュージッックとはまた異なった効果的に緊張感を煽るサウンドは当時としては圧倒的に際立っていた、はず。当時を知らないからどれだけの興味を持って迎え入れられたのかわかんないんだよね。滅茶苦茶マイナーな扱いだったのかもしれないけど…、でも今でもしっかりとこんなサウンドでもロックの名盤として残されているんだから、それなりだったんだろうと解釈してる。

 1973年74年のキング・クリムゾンのライブの幕開けには「No Pussyfooting」というインストが流されていて、まあ、実態はこのアルバムからの抜粋なんだけど、それって宣伝も兼ねてたのかな。ある意味クリムゾンフリップ卿をイメージする音楽とは全く違うイーノの世界で、それでも違和感がないっつうのが面白い。音楽家なんだろうね、二人とも。

David Sylvian & Robert Fripp - The First Day 


 ひとつのバンドが解体するとまた新しいバンドやソロアーティストが誕生する。中にはとんでもない面々がタイミングの運命によってひとつのバンドを結成することもあり、時にスーパーバンドとして迎えられることもあるが往々にして長続きはしないし、また成功もあまりしないということが多い。そうしていくと多くはソロアーティストとしてポツポツとアルバムをリリースしていき、往々にしてバンド解体後はバンド時代の曲をあまりプレイしないで、ソロキャリアを築き上げようとする。ここでファンの求めるものとのギャップが生じることとなり、大体がソロキャリアっつうのはセカンド辺りまでで終わってしまうケースが多いのだ。

 デヴィッド・シルヴィアンの場合もそれほど例に漏れるものでもなく、そういった傾向がファン側的にはあったのだと思う。もちろんソロキャリア時代の音をまともに聴いたことはないのでジャパンの音楽性とどういう風に変化していったのか、よく知らないので多くは語れません〜。で、何故ここで登場か?うん、ヨーロッパの耽美的サウンドを醸し出していたデヴィッド・シルヴィアンと70年代プログレッシヴロックを代表するキング・クリムゾンロバート・フリップ卿とがユニットでリリースしたアルバムが実はかなりの傑作だと言うことを書いておきたかったから。

 もちろん80年代のミニマルビートクリムゾンを得た後、90年代に入ってからクリムゾン再結成がまことしやかにウワサされてきた頃、ボーカルにはこのデヴィッド・シルヴィアンを迎え入れるというウワサも立ったのだが、決してそうはならず二人のユニットという形で世にリリースされたのが唯一のスタジオアルバム「The First Day」だ。紐解いてみるとデヴィッド・シルヴィアンのソロ作三枚目となる、そして一番売れたんじゃないかと思う(自分もこのアルバムのこと知ってるくらいだから(笑))1986年の「Gone to Earth」にもフリップ卿は参加しているので、同じヴァージンレコード絡みでの繋がりなんだろうけど、この時点で既に種は蒔かれていたのだ。

 で、その「The First Day」だが…、いや、曲を聴いていくとどっちが主体となって作った曲かというのはわかってしまうのだが、見事にユニットとして機能していて、どちらも上手い具合に絡み合っている。で、総じてこのご復帰したクリムゾンの雰囲気を多分に持っているのは当然の結果だろう。しかし、デヴィッド・シルヴィアンの決してボーカリストらしくない歌が流れてくるとしっかいと存在感を主張してくれるのは面白いな。きっと歌詞にもかなり気を配っているんだと思う。

 このユニット、何と来日公演ライブやってるんだよね。で、そのツアーでのライブ盤「Damage」までリリースされているので、この超短期で終わったプロジェクトの全貌はしっかりと形に残されて聴けるのは嬉しい。こうした機会でもなけりゃこのアルバムをまた聴くなんてこともなかっただろうからな…。よかったよかった。そしてやっぱりフリップ卿のギターは独自の世界観を持っていることを再確認♪

David Sylvian - The First Day The First Day by David Sylvian & Robert Fripp
David Sylvian - Gone to Earth Gone to Earth by David Sylvian

King Crimson - In The Court of The Crimson King 


 1960年代末期、英国ではブルースロックが全盛となりその最たるモノがクリームであって、その後にレッド・ツェッペリンが世界を制したという図式で、ポップス界ではビートルズが「Abbey Road」をリリースして解散という時期、時代はロックへと流れていったのだが、英国の奥深いところはそれだけでは済まされなかった。サイケデリックムーヴメントからプログレッシヴロックへと変革していったグループが多く見受けられ、その意味ではピンク・フロイドは最たるモノと云えるし、ソフト・マシーンあたりも同様だろう。しかし、それらとは全く関わりのないフィールドから出てきて世間を唸らせた、そして現代に至るまで執拗に追いかけるファン層を創り出したバンドがいた。それがキング・クリムゾンである。

 …う〜ん、なかなかかっこよい出だしが書けた(笑)。うん、クリムゾンって突然変異の塊なんだよ。英国ロックを聴きまくって歴史的にも分析したりするんだけど、このバンドはやっぱり異質。ルーツがない状態でいきなり出てきてしかも当時から売れまくったっていう…、もちろんジャイルズ、ジャイルズ&フリップっていうのが布石としてあったりジュディー・ダイブルとの出会いなどあるんだけど、音楽的にアレ…いや、これから書く「21バカ」みたいな曲が出てくるってのは全く正体不明。そういう意味ではジミヘンよりも突然変異なんだよな。自分の探求不足かもしれないが、そうだったら教えてくれ〜、どこからアレが出てきたのか。うん。

 ま、そんなこと云っても存在するモノは存在するワケなので素直に認めよう(笑)。キング・クリムゾンの強烈なファーストアルバム「クリムゾンキングの宮殿:In The Court Of The Crimson King」。まずジャケットだよ、やっぱ。これ、誰が見ても一発で覚えられるしインパクトがある大顔面ジャケで、それだけでも印象的。書いたのはロバート・フリップ卿の友人らしいが、まさかこれほど売れるとは思わなかっただろうから結構儲け損なったんじゃないだろうか。ま、友人だからその辺は上手くやったのかもしれない。うん、アルバムリリース後数年で亡くなったらしいけど。で、この原画が確かフリップの事務所の受付の奥に飾ってあるんじゃなかったっけ?結構小さいんだよね。

 初めてこのレコードを聴いた時の印象って…、最初はすげぇっ!って感じで、次にああ、綺麗な曲もあるんだなぁ、って。そんでプログレらしい曲だなぁ…ってB面に行くといい曲だなぁ…って思ったらもう大した音が聞こえない苦痛の8分間だっけ?があって、タムタムが入ってきて初めて、やっと来たよ〜、長かった〜っていう印象。うん、このアルバムはそういう風に曲が並んでるのです。

 まぁ、それじゃ面白くないから一応マジメに書いておくとさ、一曲目の「21バカ」(「21世紀の精神異常者」というタイトルのため、仲間内ではコレで通じるのだ)のリフのインパクトもさることながらグレッグ・レイクのぶち切れたようなボーカルも相当インパクトあって、何だコレ?って衝撃が走るし、途中のキメのトコロなんて、超絶ものでしょ?面白いのはこのキメのトコロってグレッグ・レイクのベース音が一音だけ抜けてるんだよね。一箇所だけ途切れるの。意識してるのかミスなのか知らないけど、どっちにしても面白い効果。ここで音抜けるってことないと思うので多分ミスじゃないかな、と思ってるけど。でもって、「風に語りて」の美しい英国的伝承音楽から来ている楽曲で、こういうのがあるからクリムゾンの価値が一辺倒に収まらないんだろうな。もちろんジュディ・ダイブルの歌うバージョンの方が単体で聴くなら綺麗。アルバムならコチラ。そして最早超有名な「混乱、それが私の墓碑銘」ってヤツよ。そうそう、クリムゾンって楽曲もジャケットもともかく歌詞も難解で知的ないわゆる芸術的な詞が書かれているのも特徴だよね。ピート・シンフィールドさん。そういうのが一気に集まってきていたってのがこれも凄いコトなんだよな。やっぱバンドは化学反応なのだ。で、「Moonchild」…もうさぁ、美しい曲とメロディで3分間ポップスとしてももの凄く良い曲なんだけどそれに8分間の効果音が紐付くのだ。クレジットから見るとやっぱりこの曲に付いてくるワケで、どっちかと云うと次の「クリムゾンキングの宮殿」の序章として付いている方が納得するんだけどな。ま、アルバム単位でしか聴かないからどっちでも一緒だけど、この長い長い効果音を大音量で一人で悦に入って聞いていると心地良いところで「タトットットトッ、ジャーン」って入ってきてさ、この感触を味わいたいがために「Moonchild」から長々と聴き入るんだよ(笑)。もうそれで完璧。

 ちょっと久々にマニアックに書いておくと…っつうか当たり前かも知れないけど、英国オリジナルアイランドレーベルのピンクラベルでリリースされたものがオリジナルマスターからのダイレクトカッティングで音が一番良かったってことなのだ。一度聴いたことがあるが全く音像が違っていて驚いた記憶がある。以降は各国に配給されたファーストジェネレーションマスターからのカッティングプレスなので音が違い、繊細な部分がやっぱりオリジナルとは異なるようだ。CD時代になってからも何度もリマスタリングされていたにもかかわらず、正真正銘のオリジナルマスターテープからデジタルリマスタリングされたのはついこないだリリースされたファイナルバージョンだけということらしい。そこまでは聴いてないんだけど、どうやら見事に音の質が違うらしいのでコレはいずれ聴いておきたいなぁと思ってる。ま、それだけ何度も再発されるとうんざりするのもあるが(笑)。

Pink Floyd - The Dark Side Of The Moon 


 云わずと知れた本家本元「狂気」。1973年リリースの化け物的な売れ行きを博している、今でも多分売れ続けているアルバムだと思うけど、こういう作品が全世界的に売れてしまうということそのものが狂気じみているような気もする。もっともそれくらいに完成度の高い作品だと言うことは別にここで書くまでもなく、世界の売上げとその知名度が証明しているでしょう♪

 確かに「狂気」と題されるだけあって、ロジャーの偏執狂的にクリエイティブなこだわりが表れていて、且つギルモアのアレンジセンスの良さが融合した傑作、そして更に印象深いのがそこかしこで鳴らされる効果音が最大限まで人間の心理を突いてくるという使われ方。冒頭の心臓の音から始まり、鐘の音なりベルの音なり…。ギルモアの浮遊間のあるギタープレイもその一部と同化していることで効果音と楽曲が見事に融合している。ソロでのエフェクト音のみならず、粘っこい歪んだギターカッティングなんかもその一部を構成しているしね。この辺は「Making of...」のDVDを見ると意外な発見を見ることが出来てかなり面白いことは間違いない。こいつら変態だ…って思うはず(笑)。

 個人的な体験を書いていこう。最初に聴いたのは多分19歳くらいの頃だから、まだバリバリにロックンロールをやろうとしていた頃…、暗くてかったるいこの手の音楽はあまり好みではなく、やはりストーンズやZep、Whoなどの王道が好きだったワケで、ただ、その中でもクリムゾンの凶暴性は非常にそそられるモノがあったのでそっちが先。フロイドは「炎」が先で、その後にコレ。「Money」の7拍子のポップさに不思議感をそそられて、それと同時に無理矢理8ビートに持っていかせながらのブルースロックバリバリのギターソロがかっこよかったのでOK。サックスという楽器があるのも好み的にOKだったワケさ。そうこうしているウチに当然最初から聴くようになるワケで、納得。一人で静かにハマって聴くバンドなワケね、と。そしたらハマった(笑)。後半の美しさなんてのがギターで出来ていることに驚いてなぞってみたり、エフェクト音の出し方を探ってみたり…。ただ、そうしているウチに作品そのものの作られ方や効果音に興味が向いてきて、構成そのものを考えてみたりして何度も何度も、そして今でも異なる角度で聴けるアルバムかな。

 ロジャー抜きのフロイドが「