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フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

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Black Cat Bones - Bared Wired Sandwich 


 フォガットのメンバーとして名が知られているロッド・プライスの在籍していたバンドが英国ブルースロックB級バンド、Black Cat Bonesで、1970年にアルバム一枚をリリースしているが、このバンドはフリーのポール・コゾフとサイモン・カークが在籍していたと言うことで知られているらしいんだけど、その音源はもちろん出ていないみたいなので何とも言えないね。それでもその話が信じられるくらいのヘヴィーブルースロックサウンドを聴かせてくれる。

 まず、ジャケットが面白いよね。原題「Bared Wire Sandwich」邦題「有刺鉄線サンドウィッチ」ってことで、まあそのままの訳なんだけど、ジャケットもそのままのイメージで意味はよくわからん(笑)。中味はホントにヘヴィーなブルースロックで、ロッド・プライスのギターがかなりエグく鳴っている楽曲が多い。コレ、写真とか資料がなさすぎるんだけど多分レスポールのサウンドだろうなぁ。後のロッド・プライスのギターもそうだし、それよりもこんだけエグい音はそうそう出せないだろうしなぁ。でもこの人コゾフの後釜でギター弾いたんだろうか?流動的なメンバーだった可能性高いよな。しっかしどの曲でもこのえぐいブルースギターのサウンドが曲を割って入ってくるのがハマる人にはハマるサウンドだね。結構好きだな。楽曲のレベルやバンドとしての云々ってのはさすがにB級だし、ホンモノのブルースに近いワケでもなくって、この頃のフリー系のブルースサウンドだからいいね。「Please Tell Me Baby」のギターなんて音ホントに合ってるのか?ってくらい浮いてるもん(笑)。ま、どの曲もそれはあるんだけどさ(笑)。

 しかしこの時期のデッカ/デラム系はヘンなバンドいっぱい出してきたよなぁ。このバンドもデラム/ノヴァレーベルからのリリースで一時期は幻のアルバムとしてアナログレコードが超高騰価格になってたしね。

Paul Kossoff & Randy Rhoads - Tribute 

Back Street Crawler The Band Plays On Tribute
 一日遅れとなってしまったが、3月19日という日は二人のギターヒーローが伝説になった日でもある。一人は英国ブルースロックバンドの代表格でもあり、また若くして英雄になってしまったギターヒーロー、ポール・コソフ。1976年の3月19日、自身の新バンドバックストリートクロウラーのプローモーション活動のため移動していた飛行機の中で心臓麻痺とのこと。もちろんドラッグによる体調悪化が原因なのだが享年25歳。若すぎる。

 コソフがなくなる前に積極的に取り組んでいたバンドがバックストリートクロウラーなんだけど、そもそも1973年11月に発表の自身のファーストソロアルバムのタイトルが「バックストリートクロウラー」で、全5曲入りミニアルバムみたいなもんなんだけど初っ端の「Tuesday Morning」が圧巻ですね。17分くらいとにかくギターを聴かせてくれるこの作品はコソフの想いがたっぷりと聴ける素晴らしい一曲で、この曲のためにアルバムを入手しても損しないくらいのもの♪参加メンバーにはもちろんフリーの面々が名を連ねていて、だったらみんな一緒にやれよ、とか呟いてしまうんだけど…、他には後に一緒に活動するジョン・マーティンなんかも参加している。その後1975年になると自身のバンド「バックストリートクロウラー」を結成し、「The Band Plays On」をリリース。短いツアーも行っているので随分後になってからだけど「Live at Croydon Fairfield Halls」ってのがリリースされているね。曲がよろしくないのか、なんとなくB級バンド的になってしまった感があるんだけどねぇ、いや、コソフのギターはさすがに美しいんだけどどっか覇気がなくって…。バンドってナマモノだよなぁと思う。



 もうひとりの稀代のギタリストで今度は飛行機事故によって伝説になったのがランディ・ローズ。1982年3月19日、同じく25歳の若さだったというのは残念としか言えない。どちらかというとロックスターらしくなく、音楽的教養もある人で、それほど入れ込んで聴いていたワケじゃないんだけどやっぱり上手いな、華麗だなっていうフレーズを持っていた。来歴では初期クワイエット・ライオットから始まるんだけど、もちろんオジー・オズボーンと一緒にやっていた時期が有名だし、才覚を発揮していた頃だろう。オジーの寵愛もたっぷり受けていて、1987年には「Tribute To Randy Rose」がリリースされていて、ランデイへの追悼にけじめをつけているんだけど、このアルバムで涙した人多いんじゃないかな。個人的には最後の「Dee」というスタジオアウトテイク生アコギバージョンで全てノックアウトされました(笑)。ライブの熱狂は何処へやら、こんなに素晴らしいアコースティックな曲を聴けるとは思わなかったので、ひたすらこの曲だけ繰り返して聴いていたなぁ。

Free - Highway 


 ロック界で唯一「The Voice」と異名を取る男、ポール・ロジャース。本ブログにも何度か登場しているんだけどこの流れならばやっぱり登場してもらわないとね♪ やっぱり一番好きなのはフリー時代なので、今回はフリーの大ヒット作…ではなくってその次の作品となった「Highway」で行きましょう。

 いや、結構名曲が入ってる割には前作「Fire & Water」が良すぎたために地味な印象になってるアルバムなんで勿体ないなぁと云うこともあってさ、ま、ポール・ロジャースの本来の良さがどこまで出ているのかってのはちょっと問題があるんだけど(笑)、まぁ結構な自信作だったハズだけどさ、フリーらしい曲と静かな曲が交互に入ってるって感じ。ま、全体的にはちょっと鍵盤色がついてきて、本来の持ち味であるモタリまくりブルースロックバンドさが消えかかっていて、そういう意味ではちょっと方向性模索の意味合いもありそうなんだけど、そりゃこの年で世界的ヒットを飛ばしたミュージシャンともなれば次作も悩むわな。そんな悩みがモロに出た「Highway」は冒頭からあれ?ってな感じで始まるんだけど、「The Stealer」で帳消し。コソフのギターがハートをえぐります。あ、ポール・ロジャース書いてるんだっけ(笑)。もちろんポールのボーカルは凄いんだけど、どれ聴いても上手くてさぁ、書きようがないんだよな。やっぱライブ盤の方が圧倒的に良いバンドなんだな、フリーって。やっぱ、「Free Live!」が本来のポールの持ち味が聴けるアルバムなのは間違いない。おまけに、未だに日本盤が発売されていない豪華なボックスセットも2000年にリリースされていて、「Free Live!」のアウトテイクがいっぱい詰まっているのも嬉しい。ついでに書けば、ここに収録されているフリーの「Crossroad」はクリームのそれよりも実にフリーらしくてかっこよいのだ。ノリはフリーのノリ(後ろノリ)で、ロック界一のボーカリストが歌うんだからそりゃ凄いよ。コソフの「Blue Soul」っていうのにも入ってるけどさ、これが凄くかっこいいのだ。

 それとポール・ロジャースって云うとバドカンになっちゃうかな。結構しつこい歌声かと思ったら意外とアメリカンな歌い方も大丈夫だったということで何でも歌えるようになってきていた感じ。以降はホントに無差別にセッションやゲストボーカルをいっぱい務めていて、その延長がクィーンとの融合になるんだけど、これも良かったしなぁ。歌の才能があって曲とバンドに恵まれると素晴らしいシンガーってのは才能を発揮するね。彼自身の作曲センスはそんなに秀逸とは思ってないけどさ(笑)。で、何書いてるんだっけ?ん〜、まあ「Highway」ってのは半分良い曲で半分ちょっと退屈、っつうか美しい曲なので好み分かれるかな。デジタルリマスターで出た時にボーナス曲がいっぱい入ってくれたので結構嬉しかったな。BBCセッションのバージョンなんかはやっぱりフリーらしいグルーブ感あるし、「The Stealer」のシングルバージョンも新たなる発見、ってくらい違いがあって面白いしね。

Free - Tons of Sobs 


 A Happy New Year! 明けましておめでとうございます。いつも見に来られている方々全てが今年も良い年になりますように。そしてロックに邁進しましょう〜(笑)。

 そんなことで挨拶もそこそこにして、年を跨いでスカパーで放送されていたのは10月末に奇跡の来日公演を行ったクィーン+ポール・ロジャースの日本公演完全版でした。民放で格闘技番組をハシゴした後に(…ってその合間にジョン・レノンの「ライブ・イン・ニューヨークシティ」ってのもチラチラと見ながら)、冒頭のエミネムのBGMから字幕が流されて、まるで映画のような始まり方で放送されて、来日公演を見に行った者としてはもう見事に感動しましたね。綺麗な映像で見えてしまうとさすがに年なだけあって見かけがかっこいい〜ってのはないんですけど、まあ、それはそれとして、はい。やっぱりポール・ロジャースは最高に歌が巧い。クィーンがバックバンドと楽曲提供してる、っていう風にしか見れなかったのは来日公演の時もこの放送時も同じだったけどね。まあいいじゃないですか、色々な解釈で皆さん楽しめればね。

 …ってなことで新年一発目のブログネタはそのポール・ロジャースが世に出てきた最初のバンド、「フリー」でどう?アレクシス・コーナー塾に通っていた頃はまだ16〜17歳くらいで、天才ベーシストのアンディ・フレイザーに至っては確か15歳くらいだったような気がするけど、とにかくまだ子供の頃からそんなトコロに入り浸っていた真のプロフェッショナル。ポールがプロとして歌い始めたのは14歳っていうから凄い。そんなのが集まってバンドを結成したのが18〜19歳くらいの頃なんだけど当然キャリアは積んでるわけだからマネジメントもレコード会社も速攻で決定してデビューっていう感じ。結局この若さがこのバンドを短命なものにしてしまった感もあるんだけど、活動時期が見事に68年から73年というロック過度期だったと云うのもあってブリティッシュブルースロックの象徴的面も担っている。また、全盛期の1971年に来日公演をしたことで日本のロックファンからも伝説的バンド且つ根強い人気を誇っている…、故に今回のクィーンとの合体は日本人好みの合体なワケでもあるんだね。

 で、アルバムは…、名盤がいっぱいあるんだけど、そうですね、今回はファーストアルバム「Tons Of Sobs」です。19歳前後の若者達が紡ぎ出すロックのフレーズとしてはさすがに渋すぎるという感じで(まあ、16歳のトリオバンドでクリアー・ブルー・スカイっつうのも1971年にしぶ〜いアルバム出してたりするので時代なのかなって思うけど)、今聴くとなかなか取っ付きにくいのもあるかもしれない。でもね、冒頭一曲目の不思議なアコギの旋律からフェイドインしてくる強烈なギターフレーズはもう一瞬で引き込まれちゃうくらいにかっちょいいワケさ。ポール・ロジャースの歌はレベルメーター振り切ってるし、コゾフのギタープレイも全てが生き生きと色気たっぷりに鳴っているし、リズム隊は独特の後ノリでさ、フリーのアルバムってどれだけボリューム上げてもうるさいっていう聞こえ方しないんだよね。普通なら音上げるとうるさいって感じになるじゃない?フリーはね、スカスカだからならないの。面白いんだな、これが。そんなのが全編に渡って収録されていてさ、「Hunter」なんてツェッペリンのと聞き比べるのも面白いよ、どっちも独自の解釈なので良い悪いじゃないけどね。あとさぁ「Moonshine」なんて美しい楽曲もあったりしてね…、とにかくやっぱりファーストアルバムには全てが詰まってて良い。うん。今なら更にボーナストラックが多数収録されたリマスター盤が簡単に手に入るから更にお得よ。未発表曲やBBCでのライブ音源なんかがいっぱい付いてて、正に驚喜しながら聴いてました。あ〜、「Worry」のソロとか良いんだよなぁ。

 やっぱりアメリカの土着ブルースから生まれ出てきたイギリスのブルースは色々な面で本場ブルースとは異なっているってのがここのところの流れで聴いているとよくわかるし、そんなブリティッシュブルースから派生したロックってやっぱり面白いなぁ。それでいて今でも世界を騒がせてしまうポール・ロジャースの実力ってやっぱりファンとしてはあれだけメジャーシーンに舞い戻ってきたってのは嬉しいね。もっともっとあの歌声を世界に披露して驚かせて欲しいな、って思うモンね。

Bad Company - Bad Company 


 スワンソングレーベルでツェッペリン以外の最大のバンドといえばやっぱりバッドカンパニーでしょう。あえて説明する必要はないのですが、当時スーパーバンドとして話題となったように各メンバーのキャリアがそれを物語ってます。とは云えども結局ポール・ロジャース主導の音楽性がベースとなったバンドだったのですが…。今はクイーンとジョイントで活動をしているポール・ロジャースはクイーンがデビューしてまだヨチヨチ歩きしている1974年に既にバドカンで華麗に全米デビューを果たしていたというキャリアの差があったワケで、今のクイーンとのユニットの捉えられ方が世間的に異なったものだとしてもこの事実は変わらないのだ。…とまあ、それはともかくとして、このバドカンのサウンドは結構キャッチーなサウンドを最初から狙っていた部分もあり、ミック・ラルフスの在籍していたモット・ザ・フープル、ボズ・バレルの在籍していたキング・クリムゾン、ポールとサイモン・カークの在籍していたフリーのどのバンドとも音楽的共通点を感じられないところが面白い。もっともフリーはアンディ・フレイザーの楽曲が多かったしモットはイアン・ハンターのバンドだったのでそりゃそうか、とも思うが。

 で、バドカンと云えばやっぱりファーストアルバムでしょう。後追い世代としては当時の話題性などはよくわからないですが、それでもこのアルバムのインパクトは他の作品よりも際立っている。洗練されているっていうのか、やはり気合が入ってるんだろうなぁ。セカンドアルバム「ストレート・シューター」も同じようなスタイルで作られているし、以降も音楽的発展が特に著しいわけではないので、そういう意味では2002年のベスト盤リリース時における再結成バドカンの新録曲ですら以前と変わらないサウンドを作り上げていたワケだから、これがバドカンなのだ。ラモーンズほど単調ではないが、これはバドカンだとわかるサウンドを確立したという点でこれは凄いことだ。ミック・ラルフスにしてもモット時代で抑圧されていたギタリスト的側面が開放された感が強いし、ボズ・バレルにしてもクリムゾンの複雑な曲構成から開放されたロックンロールの楽しさを満喫しているように聞こえるし、ポールも自身がリーダーとなったバンドを満喫していたようなので、だからこそ充実したアルバムリリースが継続していたということなのだろう。
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