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フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。

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Faces - Long Player 

 酔いどれロックンロールバンドとして名高いフェイセス。後期には山内テツを迎えて活動継続するもやっぱりバンドメンバーの自由勝手さが祟って解散。まぁ、しょうがないな、って感じでそこもいい加減なところが彼等の強みか(笑)。しかし山内テツさんって凄いよなぁ。フリーが上手く行かなくなったらフェイセスに加入しちゃうんだもん。しかもほんの数年の間の出来事なのにね。

Long Player ロッド・スチュワート & フェイセズ / ライヴ

 そんな山内テツさんがフェイセスでレコーディング的に残してあるのは「ロッド・スチュワート & フェイセズ / ライヴ」だけで、これもかなり名盤と名高いんだけど、本日はちと別趣旨へ♪ いや、フェイセスの名盤って言うと「馬の耳に念仏」が挙げられるし、それもまた良い作品なんだけど何となくロンのスライドが聴きたくなったのでセカンドアルバム「Long Player」を久々に引っ張り出したのさ。

 おぉ〜、最初からご機嫌なヘタウマなノリのギターの音色でロックンロールしてくれるぜ〜。そしてロッドの歌も巧いなぁ、ホントに。音的にはスカスカだしテクはないけど、なんかかっちょいいじゃん。やっぱロックンロールってのはそういうもんさ、みたいなのがいっぱい出てる。そんで次の曲はロッドのバラードちっくな作品「Tell Everyone」で、こういうところで弾いているロンってセンスあるよな。音程はかなり危なっかしいけどこういうギターもありだよな、と思うような感じで曲に華を添えているっつうかね、よく練らないと非常にコワイ音いっぱい使ってるけど多分気にしてないだろう(笑)。アルバム全編そんな感じだもんな…。

 さて本アルバムの目玉と言えばロニー・レイン在籍時のライブとしてはこのアルバムに収録されている2曲だった。しかも一曲がポール・マッカートニーの曲(らしい)で個人的にポールは聴かないので原曲は知らないけど、かっこいい曲だよなぁ、これ。やっぱこの人達ライブの方が思い切りノリが良くていいね。もう一曲は名曲「I Feel So Good」。う〜ん、ロックだねぇ〜。やっぱりグルーブが違うもん。ロンのギターもしっかりブルースとロックしててさ、鍵盤もロールしてて…、ああいいなぁこういうロックンロール。そんでもって最後が好きな「Jerusalem」。これこれ。これが聴きたかったんだよ。ドブロで適当なんだけどこんな心地良いライブ音源の後に最後の最後にロン一人で弾くドブロ曲を持ってくるセンスは相当良い。そしてこの音色も安っぽいけど味があって実に良い。感動したなぁ、これは。

The Rolling Stones - Exile On Main Street 

 1972年、ローリング・ストーンズは新たなギタリスト、ミック・テイラーをしっかりとリードギタリストに据え、ロック史に語り継がれる最高のツアーを敢行している。そんな最絶頂期を迎えたストーンズがその時にリリースした新作アルバムはと言えば泣く子も黙る「メイン・ストリートのならず者」なのだ。

メイン・ストリートのならず者(でかジャケ) Exile on Main Street(Tシャツ)(ブラック)(Lサイズ)(HWZCI-07643)

 今でもストーンズファンの間では人気の高いアルバム、だと思う。ジャケットからして退廃的というかストーンズのストーンズらしいアルバムジャケットというのは万人が認めるところだろう。そして何と言っても充実しまくったストーンズのバンドパワーでさ、グルーヴ感がとんでもなく漂っているアルバムで、ストーンズらしいノリが集約されていると思うんだな。初っ端の「Rocks Off」からキース独特のリフでスタートされて、そこにミックが絡むという、まぁ、当たり前と言えば当たり前なんだけど強烈なグルーヴがかっこよくってね。正にR&R。バンドにギターが二本いたらやってみたくなる曲だよな、これは。続く「Rip The Joint」はかなりアップテンポでホンキートンクなピアノとサックスが入ってくるので単調なビートの曲には聞こえなくて相当カッコよりR&Rになってて、これこそお手本、って感じ。で、スリム・ハーポのナンバーから「Shake Your Hips」だそうだ。このアルバムにかかるとカバーも何も関係なしに聞こえるからなぁ。それからタイトルがやたらとかっこよくって気になって聴いていたのが「Casino Boogie」。見事にストーンズ風な、ちょっと乾いた感じのルーズなR&Rで、可愛らしい…っつうかコジャレてる。スライドにしてもサックスにしても目立つ感じで入ってるんじゃなくってさ、パーツ的に存在していてそれが凄く良い。そしてもうお馴染みの名曲「Tumbling Dice」は有名な一曲だね。微妙なポップさとストーンズらしいルーズなリズムがマッチした曲でねぇ、確か最初の日本公演でもやたからその時の印象が凄く残ってる。ここまでがアナログ時代のA面かな。んでこれも日本公演の印象が残っている「Sweet Virginia」。アメリカのカントリーチックな雰囲気を醸し出したアコギとピアノ中心のリラックスした曲でねぇ、ミックの歌がやたらとロックしているのがアンマッチで面白い。ここでもやっぱりサックスがモノ哀しげに奏でるソロが美しい。そして地味だけど結構アルバムを象徴するかのような曲調なのが「Torn And Frayed」だと思うんだけど…、ちょっと弱いのであまり目立たないが「Sweet Virginia」からの流れはかなり良いよね。次の「Sweet Black Angel」もそういう一貫性という意味では乾いたアコギ中心のイントロから始まるので結構繋がってて良い。損な雰囲気をピアノに変えたのが「Loving Cup」かな。この面はとにかくそんなカントリーチックな雰囲気をたっぷりと詰め込んだ面だよ。だからやっぱアナログでこういう切り分け方をしていたってことはこの辺でCDも一旦切らないといかんだろ(笑)。

 さてさてC面トップのキースの代表曲「Happy」。しっかしなぁ、こういうストーンズ的ギターフレーズというかリフっつうかオブリガードの面白さも合わせて単なるR&Rでは終わらないグルーヴだよな、やっぱ。面白いモン。キースの歌っていっても全然ストーンズしてるしさ、ミックが歌っても全然OKだろうし。かっちょいいわぁ…。続く「Turn On The Run」でもまた新しいリズムにトライしているし。全く飽きさせないアルバムとしてよく出来ているもんだ。かと思えば思い切りアフタービートな「Ventilator Blues」なんつうのもあって…、このリフにこのベースが絡んで、こういうリズムと歌が入ってくるか…というくらいに刺激的なダークブルース。いや、いいな、こういうの。ここに入ってくるのがいいんだよ。次はまぁ雰囲気を創るモノとして…、その次の「Let It Loose」でまた新たな雰囲気を持ち込む…、かったるいけど何か気怠くてストーンズらしくなくて、エフェクトかかりまくりなんだけどでもどこかドラマティックな空気感が良いのかな、ミックが頑張ってるなぁと。うん。ここでC面おしまい。最後のD面は一気に突っ走るぜ〜って感じで「All Down The Line」っつう堅実なR&Rナンバーからスタート。うん、またA面一曲目を聴いているような感覚になるくらいかっちょいい出来映えだよね、これも。次の「Stop Breaking Down」も二曲目に相応しい、スライドをクローズアップしたミドルテンポの曲でシンプルながらも不思議なことに飽きがこないっつう(笑)。さあ、エンディングも近づいてきたという雰囲気を出しまくっている「Shine A Light」ではまた女性コーラス隊を駆使してピアノと共にストーンズ風壮大なアレンジが再び。今回はそこにミック・テイラーのナイスなソロが被ってくるから興味深いけどね。そしてラストチューンは「Soul Suvivor」。ストーンズっぽいグルーヴ感に包まれたものではあるけどちょっと印象弱いかな。しかしミックのシャウトは見事なモノで、やっぱり締めてくれる(笑)。

 しかしまぁ、どういう録音手法を取ったのか知らないけど、凄くラフでライブ的雰囲気がたっぷり出ていて、それでこそストーンズ、って感じのアルバムの出来映えはかなりロック的でいいんだよね。作り込まれたアルバムではなくってバンドらしいアルバムっつうのが良い。で、やっぱグルーヴ。うん、一気に聴ける二枚組作品だったな。

The Rolling Stones - Let It Bleed 


 1969年、今や大御所となったストーンズも動乱の時期を迎えていた。バンドのリーダーでもあったブライアン・ジョーンズはヤク漬けになっていて全くその才能が使い物にならなくなっていた時期、そして次なるギタリストを求めていたのもあり、またそんな雰囲気の中バンドはどうやって前進していくかが課題だった。そのためか前の作品「Beggars Banquet」で見い出していた泥臭いブルース路線からもう少しカントリーナイズされたサウンドを狙ったと思われる超傑作となって出来上がった「Let It Bleed」をリリース。今でもストーンズの全カタログ中で最高のロックアルバムとして語られることが多い。

 もの凄いゲスト陣を迎えているから、ってのもあるけどそれよりも何よりも曲が良いんだよ。ちなみにゲスト陣ってのはご存じのようにライ・クーダーレオン・ラッセルといったカントリー畑のミュージシャンからこの時にはアル・クーパーまでが参加。この時期のアル・クーパーと言えば名盤スーパー・セッションでもわかるように滅茶苦茶脂の乗っていた時期で、それこそ引っ張りダコだったんだろうけど、ちゃっかりとストーンズの要請には応えているところが職人だね。でもって、肝心のブライアンはほとんど参加できていないっていう…、まぁ、あんまり追求したことがないけど。それよりもこのアルバムの持つストーンズ的サウンドの確立がとってもかっこよかったからよいのさ♪

 初っ端からやってくれるよね、ストーンズのアルバムは大体どれも一曲目ってのがそのアルバムで一番かっちょいいロックンロールを持ってくるってのが王道パターンなんだけど、このアルバムでの最初は「Gimmie Shelter」さ。イントロの不思議なギターサウンドから始まるこの曲、もの凄く悪魔に魅入られたような緊張感というのか雰囲気というのか空気が漂っていて、鬼気迫るものがある…、単に名曲って片付けられる代物じゃなくて、そういうマジックが見えるんだよ。もちろんミックの歌い方も凄いし、中盤のキースのソロだって妙なトーンでそれを手伝っているんだけど、やっぱ悪いがこの曲のハイライトはその後に出てくる叫ぶような女性コーラスのよるパートだね。これが更に曲を狂気じみたモノにしている。全然関係ないんだけど聴いてると映画「地獄の黙示録」を思い出すんだよな。あの雰囲気。ホントは「悪魔を哀れむ歌」でそう思うべきかもしれないんだけど、なぜか「Gimmie Shelter」で思い出す。今でもライブのハイライトでリサ・フィッシャーが歌いまくっているのかな、これがまた凄い歌声だったんだけどね。うん、だからこの曲はストーンズの中でも多分1、2を争うくらい好き。そんな緊張感のあるサウンドの後に出てくるのがさ、「Love In Vain」で…、でもすごく英国的サウンドになってるトコがストーンズらしい。元はロバジョンだけど、全然違うしね。もうこれはストーンズの曲。で、これはまたえらく懐古的と言うか、情緒のあるサウンドで、スライドギターのとろけ具合とバックのライ・クーダーのマンドリンが好きだね。アメリカ的サウンドを狙ってるんだけど、やっぱり湿っぽいっていう音になるのがいい。次の「Country Honk」は効果音のクラクションとか、これ何の音だろ?バイオリン?っつうかフィドルか、の音色と旋律がかっこいい。ホントにカントリーチックなアレンジの「Honky Tonk Women」になってて、驚いたし、ああ、こうしたかったのかなぁ、と。このアルバムの最後にでも「Honky Tonk Women」を収録すべきだったよな、それはいつも思う。うん、しかし、このサウンドはホントに新鮮でかっこいいし、よく出来てるよなぁ。結構どういう作られ方になってるかっての気になったモン。そして渋いベース音のリフからスタートする「Live With Me」。曲そのものは大したことないけどこのグルーブ感はこのバンドしか出せないし、ビル・ワイマンのベースが実はグルーブ感の源でもある、みたいな感じがするのも面白いよね。ボビー・キーズのサックスはいつものことながら気持ち良いしさ。で、アルバムタイトル曲「Let It Bleed」。これはねぇ、ミックの歌メロがミックらしい。もちろんグルーブもキースらしいんだけどさ、面白いよな、こういうカントリータッチのロックンロールになるとアコギで弾いてるんだけど、しっかりロック出来てるんもん。どこからどう聞いてもクラブバンドのサウンドで、ピアノとアコギと歌、みたいな感じなんだよね。これがストーンズの面白いところで実はあんまり歪んだ音で弾いてるってのが多くなくて、アコギの方が多かったりするんじゃないかな。でも世界最高のロックバンドなんだよ。そんな代表的なサウンドで、だからこそアルバムタイトルなのかな。聴いてると凄く盛り上がってくるのは後半のスライドとホンキートンクなピアノだね。いいよなぁ、このアルバム。

 A面終わったトコロでいつものようにアルバムジャケット論だけど、このアルバムのジャケはそんなに面白くは見えないんだよね、一見。ま、アイディアはいいんだけど、ストーンズって結構無頓着なんだよな、ジャケットって。…とは云え一番過度期でもあった頃だからなぁ。まあ、よし。

 で、B面へ行こう(笑)。もう定番中の定番になってしまた感のあるストーンズアドリブブルースの決定版、「Midnight Rambler」がここで登場。これさ、ギターのリフで始まるんだけど、音使いはともかくこのノリって凄く独特でコピーするの難しいんだよなぁ。でも凄くカッコイイノリでさ、聴いてると徐々に気分が高揚してくるんだよ、まるでホンモノのブルースのように(笑)。いや、ホンモノなんだよな、実際。それがやっぱ凄くて、何度も聴き入っちゃうしハープが引っ張っていくってのも面白くてさ、で、音はどう聴いてもロックンロールなんだよ。やっぱすげぇよ、ストーンズ。まぁ、この辺のはライブ盤で聴くに限るんだけど、このスタジオテイクもまったくライブ感があって、素晴らしい。次に出たアルバム「Get Yer Ya-Ya's Out!」でミック・テイラー入れたあとの絶頂期のストーンズのライブ盤があるし、そこでもコレやってるんで聴いてみるべし。う〜む、ストーンズのライブ感の醍醐味がしっかり味わえる傑作♪続く「You Got The Silver」…、これだけはかなり無名の曲なんだが、一言で言えば滅茶苦茶渋い曲。カントリー的な雰囲気での静かな曲なんだけど、やっぱギターの絡みと歌が面白いよね。ここでももちろんスライドが大活躍だし、う〜ん、人に委ねてる面が大きいのかな(笑)。ま、いいや。次行こう。こんな歌誰が本気で歌うんだ?って思うくらい単刀直入な「Monkey Man」。「I'm A Monkey〜!」なんてミックが歌ったらシャレにならんだろ、と思うんだが、マジにやってたんだから凄い(笑)。キースもさぁ、こんなにかっこいい曲なのにこんな歌詞付けさせるなよ、と勝手に思うが、あんまり気にしてないのかな。歌詞はともかく、サウンドは滅茶苦茶かっこいい。ギターのリフで引っ張ってって、ピアノで色つけて、でもやっぱミックの歌が美味しいところを持っていく、みたいなさ、B面後半だからダレるハズなんだけど、全然そんなことなくってより一層気合い入っちゃうくらいの曲だよね。そして最後を飾るこれも超名曲「You Can't Always...」「無情の世界」だっけ?アル・クーパーさんのフレンチホルンが心地良いんだけど、やっぱこれもアコギロック…と言うか、ある意味プログレッシヴだよな。一介のロックバンドが奏でる単なるロックなんてのはもちろん超えていて、アルバムの最初にイメージを持った悪魔的緊張感とか空気ってのからすると全く全てから解き放たれたような広がりのある曲で、もちろんそれぞれの楽器が複雑に絡み合っているんだけど、単なるフラワームーブメントで時代が何となく閉塞的な面を見せていたのとは全く異なる、正反対の前を向いた、そして未来を見せてくれるようなアレンジは素晴らしい。ゴスペルのようなコーラスもどこかそういう開放感を手伝っている。凄いなぁ、これはホントに。

 うん、どの曲もきっちりと出来上がっていて楽曲レベルがとんでもなく高いので際立っている作品。この時期のストーンズってのは怖いモノなしで、例えクリムゾンが出てこようがビートルズが「Abbey Road」出そうがZepがハードロックやろうが全く関係ないところで勝負してる凄いサウンド。このアルバムはその代表格だよね。そしてブライアンがクビになり、直後に死んでしまうワケだが、色々な意味で素晴らしいライブとなったハイドパークコンサートはDVDでもリリースされているので必見。最近リマスターされて出たのか、曲が増えてるのでこの方がよりお得かもしれん。あそれとライブアルバム「Get Yer Ya-Ya's Out!」も絶対に聴くべしアルバムだね。熱いライブだぜ〜、ホント。

The Rolling Stones - Thier Satanic Majesties Request 


 ビートルズの「Sgt.Pepper's...」アルバムは各方面に影響をもたらし、その影響を受けたバンドの数々がこぞってサイケデリック色とコンセプト性を持たせたアルバムを制作することとなった。中でも当時双頭バンドとして祭り上げられていたストーンズの「Thier Satanic Majesties Request」は思わず「ストーンズよ、お前もか」と言いたくなる面もあるんだけど、さすがにストーンズの作品だけあって今でも異色の輝きを放っている。

 アルバム冒頭「魔王賛歌」から摩訶不思議なサウンドが鳴り響き、えらくキャッチーでポップな歌が始まるというもので、いわゆるストーンズらしさなんてのはほとんど見えてこない…もちろんそこかしこにあるんだけど、今じゃもう誰もわからないと思う。見事に逆回転やら効果音やらあまり使われることのない楽器を持ち込んでいたり、もちろんインド系旋律も…ま、これは今回初めてというワケじゃないけどさ。やっぱブライアン・ジョーンズがいた時のストーンズはカラフルで囚われることのないサウンドが魅力的だったんだよ。アーティストとしてのブライアンとロックンローラーのミックとキースの違いは大きい。で、このアルバムが初めてのセルフプロデュース作品と云うからこれもまた面白い。こんなのが最初からできたら凄く自信付くだろうし。

 話戻すと、そんなことでアルバム全編に渡っていわゆるストーンズらしからぬ音作りばかりで面白くて、もちろんブルースの影響なんてのは皆無に等しくてカラフルサウンドに徹している。「魔王賛歌(二部)」なんて何だよこれ?って曲…っつうかコラージュサウンドだしさ。その後のB面最初に配された「She's A Rainbow」がとてつもなく素敵な音色と曲で一番好きかなぁ。当たり前って言えば当たり前だが。あ、これのストリングスってZepのジョンジーがアレンジしたんだよ…そういうのってやっぱ才能と運命なんだろうな、面白い。「2000光年の彼方に」もライブで聞いたことあるから好きな曲だな。もっともアレンジが全然違うのでこういう雰囲気じゃなかったけど。そういえば、アナログ時代のアルバムではジャケットが3D仕様でリリースされていたのも結構面白くてなかなか高かった記憶がある。CDではこないだの紙ジャケで初めて3D仕様がリリースされたみたいね。まぁ、それもこれも含めてストーンズの全アルバム中で最も異色なアルバムだろう。

 んなことで、この1967-68年頃ってみんながみんなサイケに染まってた時代で大物バンドと呼ばれている連中でも同じ波を受けているってのが面白くて、他にもクリームとかジミヘンなんかも結局そこら辺から変わってきたってのあるし。それだけ「Sgt.Pepper's...」の影響力が凄かったってことだ。

The Rolling Stones Live In Japan 1990 


 番外編ってことで、たまにはちょっとアルバムレビューから脱線してみようかな♪ 巷ではストーンズが話題になっていて、しかも既にストーンズの面々は日本に入国済みってこともあっていつどこで遭遇してもおかしくない状況(んなワケないが)ということもあってかやっぱり音楽関係のトコでは盛り上がってるよね。ブログの世界でもさすがにファンは多いのでアチコチで見かけるし、それこそリアルタイムで発信できるブログの強みだしね。んでもって、ウチでは何故に番外編か…、いや、単にここのところストーンズ聴いてて、それもテイラー期のアルバムばっかりで、凄くかっこよくってさ、たまに聴くとハマるんだよね、ストーンズって。やっぱり唯一無二のグルーブ感とギターだなぁとつくづく感じるもん。んで、ふと初来日した時の状況を思い起こしてみようかな、と。ただそれだけ。

 アルバムで言うと1989年発表の「Steel Wheels」でその前の作品が「Dirty Work」だったからその間ミックがソロアルバムを出したりキースもソロを出したりしてお互いの関係が凄くギクシャクしていた時期を乗り越えて、ふたりでチョロッと曲作りを始めたらもう一気に出来上がってしまったっていうくらいにヒートアップした作品が「Steel Wheels」で、キース曰く今やっとかないとまたすぐコジれるからな、って思ってやったらしい。結果、それ以降定期的にストーンズは活動しているのでまあ、いうならば復活作になるのかな。で、そんな状況の中、日本はバブル真っ盛りなので当然初来日を誰もが望んだワケで、それこそ当時は今呼ばなかったら二度と見れない、っていう雰囲気もあったよなって思う。当然インターネットなんてないから情報収集ってもなかなかできないしさ。まぁ、それでもウワサ話はなんとなく伝わってくるもので、89年暮れになるとストーンズ来るらしいぞ…、正月の新聞に気を付けろ、みたいなことがまことしやかに囁かれてさ、面白かったんだけど、そしたら1月5日(6日?)の朝刊にデカデカとストーンズ初来日公演について告知されて、チケット発売方法とかも出ててさ。2月に東京ドーム全10公演ってことで当日から発売!みたいな。でもってそんな朝刊見る時間なんていつも寝る時間だったから結局寝ないでチケット取りに並びに行ってさ…。そしたらもう5人くらい並んでて、早いヤツはいるもんだ。真冬の朝っぱらから外で並ぶって寒いよなぁ。ロックだからジーパン革ジャンだけだからホント寒くて(笑)。そしたらストーンズファンって面白い。誰かがどこかで大関ワンカップを何本か買ってきて配っててさ、温まりましょう、みたいな感じで。妙に一体感あったな。ちなみに朝6時頃の話(笑)。

 んなことでチケットを2公演分取って…そんなに苦労したにもかかわらず2階席だったんだけど、まあ、良し。記憶によると多分二日目と最終日だったかな。ライブの模様はテレビでも放送したのでそういうもんだったんだけど、まあ感動したよね。それはライブそのものと言うよりもストーンズを見れたっていう意味でだけど。ライブ内容も良かったのかもしれないけど。でもね、時を経た今となっては自分が見たかったのは多分ああいうエンターティンメント的なストーンズじゃないんだろうなぁと思うけどね。まぁ、見れないからしょうがないんだけど(笑)。

 でも、ふと思うのは既に1990年って16年前なワケで、じゃあ90年の16年前だった74年頃のことを語る人と、自分が90年のことを語るのとエラく違うよね?やっぱ70年代は黄金のロック時代だったんだよ。少なくともそう思ってる自分がいるんだなぁと思うワケさ。ま、どーしよーもないことだからグダグダ言ってもしょうがないけどさ。だからその分ハングリーにロックを漁るし、72年のストーンズを夢見ていたりするのかもしれないな。でもね、何だかんだ言いながら初来日公演を見れた、見た時のアルバム「Steel Wheels」はよく聴いた。好き嫌いは別にしてよく聴いたし、「Sad Sad Sad」の冒頭のギターがミックだって言われたときは驚いたけどね。で、その後のライブ盤「Flashpoint」も仮想日本公演的なものとしてよく聴いた。テレビで放送した日本公演はなんか面白くなくてあまり見てないね。

 そんなストーンズももう何度も来日していて、何回か見に行って、こないだは武道館でもやって…、今回は東京ドームは2公演。う〜ん…ま、いつまでもそう上手くは行かないんだろうけど、だったら一気にもっと狭いところでもシークレットギグを増やしてコアなファンを満足させるとかも良いんじゃないかな。…って既に催されているのかもしれないが。うん、…ってなことでストーンズ、やっぱ見れるウチに見ておきたいね。

The Rolling Stones - It's Only Rock'n Roll 


 もうじき来日するので丁度ホットな話題となるローリング・ストーンズ、本ブログ二回目の登場です♪ もちろんブライアン時代の名盤は数あるんだけど、今回は流れからしてやっぱりミック・テイラー参加の第二期ストーンズです。ロンドン時代の末期アルバムとなった「Let It Bleed」はお気に入りの名盤の一枚なんだけど、それよりもStonesレーベルからの黄金のストーンズ時代を作り上げた70年代の傑作・・・まあどれもこれも捨てがたい名盤ばかりなのでどれが一番ってワケでもないんだけど、今回は「It's Only Rock'n Roll」を取り上げようっ。

 理由は簡単で、「Time Waits For No One」が好きだから。ミック・テイラーというギタリストの音をマジマジと聴いたのがこの曲で、これこそ素晴らしきギターメロディーだって思うし、それがストーンズのこのアルバムの中に収められているってのもなかなか意外性があって良いし、まあ、単純に好きなだけです(笑)。ギターのメロディもそうなんだけど、音色がさぁ、線の細い音で途切れそうな感じで鳴っていて、なかなか出せないし、単なるブルースギターからは完全に逸脱しているし、哀愁って言葉だけでも片付かないし、良いんだよ、これ。ミック・ジャガーの歌やキースのギターってのが聞こえてこなくなるくらいテイラーのギターを聴いちゃうもん。あ、チャーリーのドラムも凄く貢献していて、さすがだなぁっていう雰囲気。で、この曲を聴きたいがためにA面の頭からもちろん聴くんだけど、そうするとさすがに全盛期のストーンズの作品なだけあって、冒頭から滅茶苦茶グルーブの効いたロックンロールが流れてくるんだよ。あぁ、正にストーンズでしかあり得ないなぁって思うキースのグルーブとチャーリーのリズム、テイラーのギターもこういう曲では見事にストーンズのサウンドに溶け込んでいてギタリスト二人によるリフの組み合わせは天下一品。聴いていると自然に体が動く、こういうのがロックンロールなんだなぁとつくづく感じるよな。アルバム全体感としては後半になると結構ダレてしまうところが決定的な名盤になり得ないトコロなんだろうけど、それもストーンズなんだよな(笑)。

 超かっちょいい「Rocks Off」で始まる「メインストリートのならず者」にしても「Sticky Fingers」にしてもこのグルーブ感は堪らんなぁ。この三枚はミック・テイラー在籍時、っつうかストーンズ史の中でももっとも好きなあたり。ああ、初期もあるか・・・。キリがないのでその辺はまた今度にするとして、70年代初頭のストーンズは最高のロックンロールバンドだったことに依存はないよね。で、そんな中でも「Time Waits For No One」っていう異色な曲がアルバムに入っているってのが良くってね、もちろん他にも異色な曲はあるんだけど、こんなにギターメロディーで押してくる曲ってストーンズにはあんまりないんじゃない?そういうとこが良いんだよな。