今でも英国産のCDでは同じような形態でリリースされたものが残っているみたいで、こういうアーティスティックな試みを実験していた時代の産物がそのまま残されるというのは面白いものだ。さて、グリーンスレイド時代には自身の名をバンド名にした自信溢れるものだったし、当然その前のコラシアム時代にも自身の名をバンバンと売っていたワケだからさぞや面白そうなソロアルバムではないかとかなり期待することになった。しかもジャケットがこれまた期待させるアートワークだったのでアナログレコードを見つけた時にはもう舞い上がってしまったくらいだったが…、もちろん高かったので買えなかったんだけどさ。その後CDで出た時に感動して入手。しかしその後何度も聴かないアルバム入りになってしまったのだった…。いやぁ、あれだけアナログ鍵盤を使い倒して正にプログレっていう音を聴かせてくれていた人なのに、このアルバム「Pentateuch of the Cosmogony」ではどこか環境音楽というかシンセサイザーの実験音楽というか、富田勲さん的というか、もちろん音楽的バックボーンがあるからこそそうなるんだろうけど、ロックファンとしては全然面白くなくて結局ジャケットのためだけにあるみたいな感じでさ。惜しいなぁ。
1974年リリースのセカンドアルバム「ベッドサイド・マナーズ・アー・エクストラ」。彼等のスタジオ作品は4枚しかリリースされていないがその中でも最高傑作と呼ばれることの多い作品。個人的にはファースト「グリーンスレイド」と甲乙付けがたい出来映えの作品なので聴く時はどうしてもこの辺のどちらかになっちゃう(笑)。それにしてもカラフルでスリリングでドライブしてるバンドだなぁ。アンディ・マッカロックのドラムもかなり特徴的でクリムゾンのドラムってのが一番合わなかったんじゃないかって思うくらいにこのバンドでのドラミングはバッチリとバンドに合っているし、それはデイヴ・ローソンにしてもグリーンスレイドにしてもトニー・リーヴスにしてもそうだろう。アルバムはそのトニー・リーヴスの奏でる何ともグルーヴ感のあるベースラインから始まるが、これがまたグイグイと来てねぇ、聴く者を惹き付けるんだよ。そこにプログレッシブな展開が十分に予想される歌とかメロトロンとかムーグとか…、ツインキーボードが上手く絡み合って二つの楽器が見事なアンサンブルってのも素晴らしいのだが、そこに歌メロがこれまたポップに被さってくるんだよ。アルバム的には半分くらいしか歌の入った曲ってのがないんだけど、その半分の歌が面白い。3曲目の「Time To Dream」なんて歌謡曲かと思うくらいのメロディセンスで凄いグルーブ感だしね。この辺は二人のパートナーシップがしっかりと出ていた頃の作品で傑作と呼ばれるに相応しいな。
The Collection Mocking Bird: The Best of Barclay James Harvest
Barclay James Harvestが1970年にリリースしたデビュー盤「Their First Album」。まぁ、バンド名から蝶々をイメージとしてモチーフにしていて、その影響がこの後も含めてず〜っとジャケットに登場する。こういうこだわりって好きだけどね。ファーストはその蝶々をステンドグラスにイメージし直したものでなかなかよろしい。が、再発ジャケットのセンス、何とかしてくれんかねぇ…、これはアーティストのオリジナルジャケットに対してあまりにも模倣過ぎるだろう、と思う、うん。
アンディ・マッカロック=クリムゾン「リザード」時のドラマー。その割にはフリップ卿からは可愛がられていた様子で以降も仕事の紹介などを受けていたらしいし、更に凄いことにヴァーティゴの名作でもあるマンフレッドマン・チャプターIIIでの「Volume Two」にゲストで「It's Good To Be Alive」という曲で一曲叩いている。そしてアーサー・ブラウンとも交流があり、そのテクニックには定評がある人。アラン・バリー=ゴードン・ハスケルのセカンドソロアルバムでギターを弾いていた人で、スタジオミュージシャン的に評判が高かったようだ。グラハム・フィールド=云わずと知れたシンフォニックバンド レア・バードのリーダーで鍵盤奏者。この人がレア・バードにうんざりして解散して新たに組んだバンドがフィールズと言うバンドだ。