Russell Mills/Undark - Pearl & Umbra

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 別にアンビエントサウンドが好きだというワケでもないんだけど、クロダー・シモンズ参加作品をひたすら追っかけていると何故かその手の作品が多いみたいだ。メロウキャンドルのように彼女自身の音楽的才能を生かせる場がないというのもなかなか残念だとは思うんだけどね。今のところすべてを聴いたワケでもないので、まったく彼女の音楽的センスを出せていないのかどうかわからないけど、近年に至るまで細々と活動しているみたいでいくつかの作品でクロダー・シモンズという名を見つけることができるし、ネットで探せる。いくつかを聴くとやっとまともに歌を歌っているってのにも巡り会うんだけど、その歌声や歌い方はやはり10代の頃のメロウキャンドル時代とは大きく異なっていて、あの天上の歌声ではないというのもちと残念。ま、そりゃそうなんだけどさ、あれは時代の賜物だった部分も大きいんだろうなぁ…と。

Pearl & Umbra Strange Familiar

 えっと、デヴィッド・シルヴィアンとかナイン・インチ・ネイルズのジャケットが有名だと思うんだけど、ラッセル・ミルズっていう画家がいて、この人がいくつかのCDジャケットも手がけている。オフィシャルサイトには見かけたことのあるジャケットがあると思うので、全く知らないアーティストってワケでもないんじゃないかな。んで、このラッセル・ミルズさんがよくわかんないけどCD出してるんだよ。それも凄い面子がバックについて。

Harold Budd / Brian Eno / Peter Gabriel / David Sylvian / Bill Laswell / Paul Schutze etc...

 アルバム名は「Russell Mills/Undark: Pearl & Umbra」ってもので1999年にリリースされている作品。全体的にまぁ、面子が面子だから明るいロックなワケがなくて(笑)、アンビエント的っつうかダークというかまぁ、ああいう音だ。それだけで言えば別に好きというワケじゃないんだけど、その中の「Golden Hair」っつう曲があって、それをクロダー・シモンズが歌っているんだよ。久々に歌詞もメロディもちゃんとあるしっかりした歌。ただし効果音とかがメインな感じなので歌声だけを堪能するという感じにはなっていないのが残念。うん、まぁ、声はさすがに大人だよなぁ…と。

 ソロアルバムだと彼女の世界がしっかり出ているけど、やっぱりこういうのだと必要とされる声で演出するというだけで、しかも過去の仕事がアンビエントクワイアだったおかげでどうしてもこうなっちゃうのかなぁ、とちと残念だけど、こういう発掘的作業は割とキライではなくってね(笑)。おぉ~、そんなトコロでやってたのか~、みたいな楽しみある。ま、このアルバムに関して言えば蒼々たる面子が揃っているので、実はその世界のファンでも知らなかったりするかもしれないしね。そんなところにクロダー・シモンズが参加しているってのもちょっと嬉しい気がするかな。

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フレ
Posted byフレ

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