Dead End - Ghost of Romance

 80年代中盤から後半にかけてインディーズシーンからメジャーに乗り込んでいったバンドが実に多数出てきた。多くはその音楽性が変わってしまったという理由からか古くからのファンが離れていってしまって、どこか尻すぼみ的になってしまったバンドが多かったんだけど、それは多分、メジャーで活躍できる程のキャパシティを持ったバンドではなかったということなんだろう。やっぱ商売だから商品的にどこまでの価値があるかというのは判断するのが難しいしね。

 そんな時代の最中、インディーズシーンでレコードセールスを1万枚という記録を打ち立てたデッド・エンドというバンドはメジャーシーンから見ても魅力的なバンドに見えたのだろう。そして結果的にメジャーになってもかなりのファンを獲得して、しかも音楽的にはもの凄い広がりを見せて且つ海外での評価まで獲得したというから日本の音楽シーンに出てきて正解と言ったところ。

GHOST OF ROMANCE SHAMBARA

 1988年リリースのメジャー移籍第一弾アルバム「GHOST OF ROMANCE」、インディーズ時代のアルバム「デッド・ライン」からすると二作目のアルバムで、メンバーも二人変更しているので、まぁ、別のバンドに近いんだけどモーリーの世界観がデッド・エンドのスタイルということは間違いないのでそれ自体はあんまり問題ないでしょ。最初のアルバム「デッド・ライン」はやっぱりインディーズの作品だから音作りやミックスなどちょっとデコボコしていてメジャープロダクションの音ではないから、ぎごちなさはあったけど中味は既に音楽性がきちんと確立されたものだった。そういったマイナス面を払拭して、しかもメジャー側もインディーズでのセールス実績を評価してか、かなりのカネをかけてアルバム制作をさせたみたいで、ジャケットからしてH.R.ギーガーのアートワークだもんね。これで世界的なコレクターにも訴えかける材料になったってもんだ。

 そんでもって、「GHOST OF ROMANCE」の中味。デッド・エンドっていうバンドって割と変化に強いバンドなんだけどやっぱり基本的には美しいハード&ヘヴィーなサウンドでメロディのしっかりしたバンド、ってトコか。モーリーの世界観ってのは、まぁ、ナルシストっつうか暗黒の帝王っつうか、圧倒的なカリスマ性を誇る存在感があるのでそれだけでバンドの他のメンバーとは一線を画すんだけど、ルックスがこれまたとんでもなくってかっこよい。そういうルックスを見ていたのでいざ音を聴いた時の声質にはちょっと驚いた。もっとドスの効いた声質かと思ったら外国勢に負けないくらいのハイトーンというか声質の歌で、普通に聴いたらこのバンドってどこの国のバンドかわかんないかもしれない。無国籍なサウンドを出しているもん。まぁ、せいぜいヨーロッパかなぁ〜っていう感じがする。その辺は日本の他のメタルバンドとは大きく異なっていて、しかも鍵盤奏者なしでその世界を醸し出すってのはなかなか出来ないんじゃない?

 この後「SHAMBARA」っつう作品を出してひとつの境地を極めたデッド・エンドは最後に「ZERO」という作品を残して解散。やり尽くした感が大きかったんだろうか、インディーズ時代から走り続けてきたバンドってのは大体が5年くらいで寿命を終えるんだけど、ご多分に漏れずデッド・エンドもそれくらいの寿命だった…。ガスタンクとの比較論をよくされているが、個人的には全然比較対象として相応しくないバンド同士だと思うけどねぇ。

Comment

[4653]

リンクに加えていただきありがとうございます。
わたしの方にもリンクしておきますね。
またTBもいろいろと気を使っていただいて申し訳ありません。
新しい記事を書くためにひたすら聴きまくります。

[4656] >harukaさん

勝手にリンクしてすんません。ひたむきな姿勢が気に入ったので…。TBは邪魔にならない程度にしますね。ひたすら聴いてメモ代わりにブログに書き、そしてまた新たな感動を♪

なんてのが多分多くのブログ屋さんの真意でしょう〜♪

[4658]

フレさん、

Dead Lineはバッキングが香川というGで、それが脱退してそこにYouがソロを乗せたはずです。だからプロダクションもソロが変に飛び出ているみたいですね。

Morrieってほんと格好よくて、こういう格好よさは今中々ない。自分的には暗黒面がなくなった「Zero」がベストなんですけど、Youのウリギターが炸裂する「Ghost」「Dead Line」も荒々しくてロックだなあ。

ガスタンクは、彼らが「Jeronimo」をコピーしていたり、尊敬していたからで、音楽性としては全然別物ですな。

[4663] >ドイツ特派員さん

さすが〜♪ 香川さんのギターも悪くなかったんだけどYouちゃん変態的だったからねぇ。確かに「Dead Line」は音作りとしては非常〜にアマチュアなんだよね。Morrieのかっこよさは黙ってる時(笑)。「Zero」はかなり進化してますので好きです、はい。しかしマジメに語らせたらドイツ特派員さんは相当ですよねぇ、ほんとに…。

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高額商品「Dead Line(Dead End)」

こ、これでまた数日は飢えをしのげるCDを発見したああ! 全然知らなかったんですが

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6月27日
訃報:マイケル・ジャクソン
 ここのところの訃報続きに驚くばかりでして、70年代のロックの王者達の訃報などはほとんど聞かないのにそれ以降の世代のヒーロー達が次々に亡くなっている。昨年暮れの樋口宗孝さんから割と続いている40〜50代での訃報。そして今度は世界のスーパースター、マイケル・ジャクソンだ。やっぱ最初は驚いたよ。「は?」ってなモンで、まさかこのマイケルだとは思わなかったもん。でも50歳だったんだね、もう。近況は全然知らないからどんなんなってたか何も言えないけど、あの華麗なるスター像ではなかったんだろう。結局寂しい最期を迎えてしまったのか、誰か側にいたのか…。華麗なる80年代の象徴でもある「スリラー」をまた引っ張り出して聴き直してみたけど、音楽的云々という聴き方はできないね。一気にタイムトリップしてしまった(笑)。そういう意味では永遠に残り続ける人だな、確かに。しかし著名人の大げさで愛のないコメントって…アメリカらしい。生きてる時にはそんなに気にしてなかっただろ、お前ら、と言いたいが…。ま、ともかく、世紀のスーパースターが世を去ったことは少々寂しいですな。
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