Nico - Drama of Exile

 英国ではパンクの波が起きて一段落すると新たにニューウェイヴというジャンルで呼ばれる進化したサウンドを核としたバンドがゾクゾクと出てくるようになる。P.I.Lを筆頭にしてJoy Divisionなどのようなパンク的思想をより一層ダークに押し下げて内に秘めるエネルギーを内側に発散するスタイルなんてのもあったが、そのスタイルの発端というかきっかけになったのもパンクのきっかけになったのにも拘わっていたのがニコ。もちろんヴェルヴェット・アンダーグラウンドという元祖ガレージパンクバンドというのもあって知名度は高かったんだけど結局一作のみで、以降は独り歩きでいしてた状態だが、1974年の名作「The End」以降ふっつりと途絶えた。色々とモメ事があったりしたみたいだけどもちろん音楽意欲がなくなったわけじゃなくてあれこれ模索していたとか。

Drama of Exile Drama of Exile Drama of Exile

 1981年リリースの5枚目の作品「Drama of Exile」。諸事情は後に記載するとして、まずはこの音なんだけどね、いや、聴いたことないサウンドだったワケよ。なんかこうどよ~んと平べったい音がただただ流れていて、そこにあのニコの歌声だからもう抑揚なき音楽というのか(笑)。ちと調べてみたら音の核となっているギタリストがムハンマド君と言うらしく、なるほど中近東的な雰囲気が入っているからこうなるのか、と。そこにニコの地下の水道管と呼ばれる声と、基本的な歌メロにはなんどなくヨーロッパのメロディが入ってくるので、正に文化の融合。おかげで聴いたことのない、実に表現しにくいサウンドが出来上がっている。多分唯一無二の音世界で、以降のフォロワーにしてもこういうホンモノの中近東を混ぜた音は出来上がっていないしね。そこに思い切りドラムの音なんかも含めて80年代のあの音が処理されているので、妙にデジタル的なニュアンスもあって不思議。

 収録曲的に目立つのは「I'm Waiting For THe Man」と「Heores」だけど、それよりもオリジナル曲の方が独自性の強いサウンドで不思議さを確認できる。決してニコ初心者にはオススメしないけど、あれこれと聴いてみたい人には多分興味深い音。ただ、何回もず~っとは聴けないんじゃないかなぁ。

 このアルバム、リリース時にレーベルと紆余曲折あって、結局三種類のバージョンの「Drama of Exile」が出回っているらしい。自分は左端の「Drama of Exile」しか知らないけど、今アマゾンで見れるのはまた違うジャケットだし、そもそも収録曲も楽曲のバージョンも異なっているとのことで、あまりにも深すぎる一枚になっているみたい。とことんハマる程じゃないから集めてないけど、この人のもライブも含めて権利関係いい加減だったのか色々リリースされているんだよねぇ。

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