MC5 - Kick Out The Jams

 ガレージサウンドが過激になってくると後にパンクと呼ばれるサウンドの母体となっていたというのが通説。故に元祖パンクサウンドと言われるものは大体ガレージバンドだったワケだ。あ、アメリカでの話ね。英国ではそもそもThe Whoだってパンクみたいなモンだったワケで、英国パンクバンド全員がThe Whoは好きだったっていうのも有名な話。さて、アメリカはその辺でいうとブルーチアーが最右翼に映るんだけど、どうかなぁ。それとイギーのストゥージーズと同郷でミシガンを騒がせて世界に出ていった元祖パンクバンドとして呼ばれるモーターシティファイヴ=通称MC5がいるね。

Kick Out the Jams High Time

 1969年リリースの「Kick Out the Jams」デビューアルバムにしてライブ盤という画期的なスタイルで出てきたバンド、ライブそのものは1968年のライブだというからぶっ飛ぶ。まずは収録されている音質が滅茶苦茶ワイルドで、今のかっちりしたような音じゃなくてライブ感が凄く溢れる音でさ、もしかしたら客席録音盤なんじゃないかと思うくらいワイルドな音で、ナマナマしいサウンド。もちろん上手いとかヘタとかいうレベルは超越していて、ただただバンドの持つパワーをひたすらぶつけてくるという感じのガレージサウンド。うん、パンクじゃない。そしてメロディも実はしっかりとしていて、さすがにアメリカのバンド、キャッチーなサビやメロディをしっかりとハードなバックの音の中に持たせているので、より一層市場価値が高まるワケだ。

 この「Kick Out the Jams」はねぇ、うん、個人的には音的にはなんか刺激がないんだよね。確かに凄いアジテーションと熱い演奏とパワーで攻めてくるのでガレージ〜パンクの世界ではバイブルになるのもわかるんだけど昔からどこか違うんだよなぁ〜と違和感があって…。多分、単なる怒りだけでバンドの音が構成されているからだろう。世の中的な名盤っていうのと自分の価値観の差を感じる一枚でもある。ま、ナマで見てたら違うだろうけど(笑)。ちなみにMC5は以降も何枚かリリースしているんだけれど、あまりパッとしない。このアルバムだけが脚光を浴びている印象。

 まぁ、昔からあんまりマジメに馴染めないサウンドだったんだけどせっかくなのでまた聴いてみたけれど、そんな感じでやっぱり馴染めない音だったなぁ。サウンドもやっているジャンルも結構好みのハズなんだけど、何かが足りないんかな。不思議。

Comment

[4612]

最近私もこの作品の記事を書きました。
馴染めないだなんて寂しいですよ。この葛藤・怒り・フラストレーション。最高に熱くなりますよ。これぞデトロイト・パンクじゃないッスか?

[4613]

MC5、DVDまで買っちゃいましたよ。
とにかく荒いですよね!僕はかなり気にいりました。
パンクをよく聴くのでね・・・

[4619]

馴染めない理由も何となく分かる気がしますが…聴いたタイミングじゃないですか?(笑)
2nd,3rdでは普通のハードロックになっちゃって、あれ?!って驚きました

[4621]

>おいどん
そうそう、見ていて「あ、似たような気分なのかな?」なんて思いました(笑)。馴染めないっつうかハマり込めないっつうか深みかなぁ…。その場はかっこいいなぁ〜ってなるんですけどね。

>りょ〜さん
粗いっすねぇ〜、この人達。ガレージサウンドは概ねそんなんですけど、そこに熱さがあるのが味でしょうね。

>ひでさん
うん、多分聴いたタイミング。やっぱ若いウチに聴く音楽かも(笑)。以降はパッとしないとは聞いてますけどね、実際はあんまり聞いたことないんで、やっぱハズされちゃうんかな。

[4623]

TBありがとうでっす
正にロック好きの行き着くブログ!!!!
ずがーーーんん
また来まっすので よろしくお願いします

[4628]

>湯侍さん
ども〜♪
ま、趣味なので気楽に…。これからもよろしく♪

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://rockcollector.blog31.fc2.com/tb.php/981-30fc5aa1

『MC5/キック・アウト・ザ・ジャムズ(KICK OUT THE JAMS)』 -1969年-

'''うぉぉぉぉ〜爆発してぇぇぇぇ〜発散してぇぇぇぇ〜放出してぇぇぇ〜ブチまけてぇぇぇぇ〜!!!''' 7月の第1発目はそんな気分になる熱いコレで決まり!熱い夏こそ気持ちいいオイルを放出しようぜぃ。 出ました!ストゥージズと並んで&...

MC5/kick out the jams

伝説の60sガレージバンド MC5のデビュー盤。 これはかなり聴く人を選びそうな作品です。とにかくウルサ〜イ!始めから終わりまで爆音で攻めてきます。ハードロック、パンクロックが三度のメシより好き!…って人以外お勧めしません。音がうるさい上にサイケな...

«  | HOME |  »

プロフィール

フレ

Author:フレ
物心付いた時からロックが好きでいつぞや何でも聴き漁るようになり、多趣味な生活を過ごしているロックマニア。


ブログ検索


ロック好きの…別館リンク


最新記事


カテゴリー


最新コメント


最近のトラックバック


カレンダー

10 | 2009/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

過去ログ


リンク


RSSフィード


全記事表示リンク

全ての記事を表示する


QRコード

QRコード

Click! Click!




11月22日
 最近どういうワケだか時間がある時に見る映画はブラッド・ピットが出ているものばかりだ。もちろんイケメンっつうのもあって作品数が多いんだろうけど、見ていて凄いなぁと思うのはやはりその役者としての巧さ。役柄的には実に多彩な役を演じているので見る映画見る映画でキャラはかなり異なる。狂人からネクラ、爽やかな青年から知的な大人などなど様々。その変幻自在のキャラを巧く活用したファンタジー作「ジョー・ブラックをよろしく」なんてのもこないだ見てしまった。まぁ、あり得ないけどブラピならではの役柄だし、その後「オーシャンズ13」を見ててそのスマートな詐欺師的役割にも巧さを感じた。本来のキャラってどんなのか知らないけど、あそこまで表情とか目の色とか振る舞いなどを変えられる人ってなかなかいないんじゃないかな。だからこそ役者としてもてはやされるんだろうし、才能あるんだろう。なるほどねぇ…、なんだかんだとブラピの映画って結構見てるかも…。
ジョー・ブラックをよろしく 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD] ボーズ・インイヤーヘッドホン コンパニオン2 II HMVジャパン CD DVD 書籍 音楽 ゲーム



ブックオフオンライン

Powered By FC2

Powered By FC2ブログ

アクセス解析