Iggy Pop - Lust For Life
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ジム・モリソンになりたくてロックシンガーになったオトコというのは多分世の中に結構いると思うけど、同時代に生きていた人間がそう思い、正にジム・モリソンのような人生を生き、そして現在でも生ける神話として存在している人、イギー・ポップ。日本ではあんまり人気がないというか、世界的にも特にヒット曲に恵まれたワケでもないのでそんなにメジャーな人じゃない。ただ、そのパフォーマンスはロックを多少かじる人間であれば知られた話だし、恐らく名前も知っていることだろう。

そんなイギー・ポップのソロデビュー作から二枚目のアルバムがこの「Lust for Life」だ。1977年リリースで、最初のソロアルバム「The Idiot」も同年にリリースされていることからもわかるように一気に録音してしまった作品なんだけど、過去のカタログからひっくるめてみても一番出来が良い作品。まぁ、充実していたんだろうね。ボウイとベルリンに籠もって創り上げた作品というのは最早有名な話で、ボウイの手腕が光る。
このアルバム、まずはジャケットのイギー・ポップの笑みが不気味。怒りと反抗を信条にして世に出てきた元祖パンクロッカーがこの笑みとは何だ?と。まぁ、そういう信条を理解した上でのメッセージと、自信、だろうな。事実、「Lust for Life」という作品は素晴らしい作品だから。音は良くないし、荒削りな演奏で収録されているし、特にイギー・ポップの声が出ているとかじゃないけど、ロックな作品なんだな、これ。最初の「Lust for Life」の粗っぽいドラムのワイルドな音からして凄い。曲そのものも熱い情熱が熱唱されていて、伝わってくるものが凄く多い。曲調は異なるけど、同じように響いてくるので有名なのが「The Passanger」か。妙にポップなコーラスと曲の持つ迫力がアンバランスで面白い。
それと有名なのはこの中から「Tonight」と「Neighborhood Threat」という曲はボウイが自身のアルバム「Tonight」で正にポップス界の音に仕立て上げてカバーして大ヒットさせている。まぁ、イギーとの共作と言えども大部分はボウイだろうからなぁ。それと面白いのはこのアルバムのリズム隊を努めているのが後のティン・マシーンを結成するトニー・セールスとハント・セールス。ここら辺で出逢ったってのも有名な話かな。それにギターはカルロス・アロマー(ボウイのトコのギタリスト)なのでほぼティン・マシーンの原型が聴けてしまうのだが、わかる、って感じ。
アメリカ人のくせに全然明るくない、ヨーロッパ的な雰囲気のアルバムに仕上がっているのは面白くて、やはり制作者と制作場所によってアメリカの脳天気さは影を潜めるのか、はたまたヤクチュウ上がりだからこそこの雰囲気なのか、ニューヨークの暗さとはまた違う退廃的なサウンドは恐らく唯一無二。


そんなイギー・ポップのソロデビュー作から二枚目のアルバムがこの「Lust for Life」だ。1977年リリースで、最初のソロアルバム「The Idiot」も同年にリリースされていることからもわかるように一気に録音してしまった作品なんだけど、過去のカタログからひっくるめてみても一番出来が良い作品。まぁ、充実していたんだろうね。ボウイとベルリンに籠もって創り上げた作品というのは最早有名な話で、ボウイの手腕が光る。
このアルバム、まずはジャケットのイギー・ポップの笑みが不気味。怒りと反抗を信条にして世に出てきた元祖パンクロッカーがこの笑みとは何だ?と。まぁ、そういう信条を理解した上でのメッセージと、自信、だろうな。事実、「Lust for Life」という作品は素晴らしい作品だから。音は良くないし、荒削りな演奏で収録されているし、特にイギー・ポップの声が出ているとかじゃないけど、ロックな作品なんだな、これ。最初の「Lust for Life」の粗っぽいドラムのワイルドな音からして凄い。曲そのものも熱い情熱が熱唱されていて、伝わってくるものが凄く多い。曲調は異なるけど、同じように響いてくるので有名なのが「The Passanger」か。妙にポップなコーラスと曲の持つ迫力がアンバランスで面白い。
それと有名なのはこの中から「Tonight」と「Neighborhood Threat」という曲はボウイが自身のアルバム「Tonight」で正にポップス界の音に仕立て上げてカバーして大ヒットさせている。まぁ、イギーとの共作と言えども大部分はボウイだろうからなぁ。それと面白いのはこのアルバムのリズム隊を努めているのが後のティン・マシーンを結成するトニー・セールスとハント・セールス。ここら辺で出逢ったってのも有名な話かな。それにギターはカルロス・アロマー(ボウイのトコのギタリスト)なのでほぼティン・マシーンの原型が聴けてしまうのだが、わかる、って感じ。
アメリカ人のくせに全然明るくない、ヨーロッパ的な雰囲気のアルバムに仕上がっているのは面白くて、やはり制作者と制作場所によってアメリカの脳天気さは影を潜めるのか、はたまたヤクチュウ上がりだからこそこの雰囲気なのか、ニューヨークの暗さとはまた違う退廃的なサウンドは恐らく唯一無二。
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