The Deviants - #3

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 もう一人の奇人変人と呼ばれる、というかやっぱり奇人変人だと思うんだけど、ミック・ファーレンという人が英国のアングラシーンには存在していて、この人の変わり者ぶりも割とクローズアップされることも多いね。当然ながらノッティングヒルゲイトの住人でボスとも呼ばれる人なので、歴史は古いっす。んなところでピンク・フェアリーズ繋がりでデヴィアンツを登場させよう~。有名なのはファーストの「プトゥーフ!」かな。最もサイケでワケのわからない世界を紡ぎ出しているアルバムなんだけど、今回はもっとジャケットだけでインパクトを放つ三枚目のアルバム「サード」で。

サード(紙ジャケット仕様)(THE DEVIANTS 3RD)(PAPER SLEEVE) プトゥーフ!(紙ジャケット仕様)(PTOOFF!)(PAPER SLEEVE)

 1969年リリースでバンドの特色でもあったワケの分からないサイケデリックな世界はさすがに時代と共に薄れていっているので聴きやすい一枚のはず。しかも最初に入っている「Billy The Monster」なんて、最高のポップスで驚くくらいの楽曲なのだ。まぁ、ガレージ色の強いバンドではあるんだけど所々で正に宇宙からの音とも聞こえる世界=サイケデリック効果音が聴けたりするのでやはりデヴィアンツだなぁと微笑ましくなる。ギターの音とかも凄く安っぽいし、ドラムなんてポンポン言ってるし、アレンジもちゃちいし、とにかく全編がふざけてる「BLACK GEORGE DOES IT WITH HIS TONGUE」とかさ、口で楽器を歌っているという冗談みたいな曲(?)で、正にタイトル通りなんだけど笑えるよ、これ(笑)。

 まぁ、なんだ、何でもありの60年末期にリリースされただけのことはあってやれることは何でもやってるってトコだ。そしてジャケットもまたふざけていて、ケバくメイクした尼さんがアイスキャンディーを舐めているというもので、このダブルジャケットを開くと足下で子供が同じアイスキャンディーを持ってしゃがんでいるというものだ。そして中ジャケは風格を醸し出したバンドメンバーがガレージ前で演奏している写真をコラージュしたものが載ってて、なかなかハクがあってよろしい。そんなバンドの音は実に多岐に渡った世界です。

 この中の二人がピンク・フェアリーズを結成し、その中の一人、ラリー・ウォリスはモーターヘッドへとコマを進めていくし、ボスのミック・ファーレンはソロ活動へと進み英国アングラの重鎮となっていくのだった。

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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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おいどん  

私的には『PTOOFF!』ですね。ジャケットも中身も意味不明。アシッド感をたっぷり味わいたいには最適のアルバムだと思います。でもサードのジャケットはキテますねぇ。こういうジャケットって大好きです。アングラ臭に窒息しそうなサウンドは本当に最高ッス。

2008/07/03 (Thu) 00:35 | EDIT | REPLY |   
フレ  

>おいどん
「PTOOFF!」はインパクトありますね。サードも似たようなもんかもしれんですが、こういうジャケット、気を惹かれますもんね。

2008/07/04 (Fri) 22:39 | EDIT | REPLY |   

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  • 自分の事を"ノーマル"と"アブノーマル"のどっちだと思いますか? 私の統計では十中八九の人が"アブノーマル"と思っているはずです。極端にデータ数が少ないですが(笑)。 デヴィアンツは'''変人ミック・ファーレン'''率いる''...
  • 2008.07.03 (Thu) 00:36 | 白猫目