Pink Fairies - Never Never Land


1971年リリースのデビューアルバム「ネヴァー・ネヴァー・ランド)」。まぁ、ジャケットからして可愛らしいワケで、ジャケだけでもファンが付いて、手にとって買った人は多かったんじゃないだろうかとも思うが、英国オリジナル盤ではかなり濃い色合いの絵柄に薄いビニールが被せてある珍しい形態で、レコード盤はピンク色という奇抜なものだった。しかもしれがポリドールというメジャー会社からの配給ってことでかなり期待されて出てきたんじゃないかとも思うんだけどねぇ。前身はデヴィアンツというバンドの面々で、トゥインクがUFOクラブ周辺から集めてきた面子ってことらしい。
そして中味だけど、これがまた、最初の「Do IT」なんてのはもう怒濤のパンクロックで、いきなり度肝を抜かれる激しさ。アルバム全編通してインパクトは圧倒的。これでこのバンドを気に入ったもん。そしたら以降は割と静かめなフォークサイケだったり妙~なポップスだったり、要するにファンタジックな英国らしい音を出しているワケさ。最初の「Do IT」は一体何だったんだ?と思うくらいに別モノの曲が並ぶというヘンなバンド。面白いなぁ。もちろん何十年かぶりに聴いたんだけど、いやぁ~、面白い。独自カラーが凄く出ているので、一概に片付けられないサウンドなんだもん。ギターも不器用に上手くて、ドラムは縦横無尽に駆け巡っているし…、しかもスカスカの音で(笑)。
そんなピンク・フェアリーズは都合三枚のアルバムをリリースしているのかな。常にメンバーチェンジされているのでなかなか実態が掴めないけど、「ネヴァー・ネヴァー・ランド)」と三枚目の「キングズ・オブ・オブリヴィオン」が有名。別バンドに近いくらい出してる音は違うけど、どっちも面白い。昔アナログでは全然高くて手が出なかったけど今は紙ジャケでもリリースされたみたいで、お手軽に聴けるハズなのでお試しすると割と楽しめます。
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