Oasis - Be Here Now

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 そして1990年代にシーンに表れて一気にスーパースターにのし上がってしまったのがオアシス。細かい他のバンドはいっぱいあったけど結果としてはオアシスだけがシーンに残っていると言っても過言じゃないでしょ。あれだけ一気に火が点けば調子に乗るだろうし、明確にビートルズになるんだという意志があったし、その辺の屈折さが他とは違ったんだよな。兄弟バンドっつうのも響いているけど、もちろん才能ありきだけど。そんなオアシスが駄作だと言い切るのが三枚目の「ビー・ヒア・ナウ」っつう作品

ビー・ヒア・ナウ モーニング・グローリー

 1997年リリースなんだけど個人的にはこのアルバム好きだからなんでそんなに批判するんだろ?って思うけどね。多分創りたかった形では作り切れていないから後悔という意味であって、くだらない曲ばかりという意味ではないとプレイヤー側から見た時の意見だと思う。いや、だって、最初からヘリコプターの爆音で何だ何だ?みたいに興奮する効果音があって、それで「D'You Know What I Mean」っつう気怠い~オアシスらしい曲が始まるんだもん。このバンドこそ80年代の英国ポップスに影響を受けて、更に自分達をビートルズ化させるというビジョンを描いていたバンドで、ノイズ的カオス的要素もあり、そこにメロディも加え、更に気怠い雰囲気でやる気のない英国度を世界に見せちゃったという…。マイブラが新しいポップスを定義したと思ったらオアシスがえそれを現実化したという流れが自分の中ではあるんだよ。全然違うとは思うけど、どうかねぇ。

 さて、アルバムの方は「D'You Know What I Mean」からして8分くらいの気怠い曲でおいおい~って感じだけど「My Big Mouth」では勢い付いたオアシスのロックンロールが展開されていて、キャッチーにハードにスピーディに曲が進むのがよろしい。そういう意味ではあとは「Stand By Me」なんかは名曲だよなぁ。良くできたメロディだし、多分ライブだったら会場全員大合唱のオアシスらしい作品。90年代に於いてまでオアシスらしいと言われるくらいの独自のサウンドを見つけてくるんだから凄いと思う。なかなか自分のバンド名がジャンルになるまでってのはないもん。二つの側面からオアシスってのは自身のジャンルを持っている。ひとつは轟音ギターにかったるいメロディとリズム。もうひとつは更にゆっくりのテンポで歌い上げるバラードとは云えないんだけどテンションの高い静かな曲。ここでは「Don't Go Away」みたいなのとかね。やっぱ声がわかりやすいのかもしれない。

 良いなぁ、このアルバムは。ジャケットでプールにベンツを浮かせてるのは自分達でそういうことをしてみたかったという現れらしい。ま、キース・ムーンなんかは思い切りやってたことだけど(笑)。セカンドアルバム「モーニング・グローリー」と共に好きな作品だね。




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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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りょ~  

僕の中ではBe Here Nowがベストです。
いや、冗談抜きで。
おっしゃる通り、My Big Mouthは名曲だし、ビートルズでいうAll You Need Is LoveとしてAll Around The Worldを聴いてます。
収録時間が長くて、若干ダレル所もありますが、このアルバム、大好きです。
Don't Go Away、ヤバいくらい・・・最高です!

2008/06/21 (Sat) 15:37 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>りょ~さん

うん、セカンドが一番だけど次は1stかこれなんだよねぇ。ビデオもかっこよいしやっぱバンドしてるからかな。良い曲揃ってるもん。

2008/06/21 (Sat) 20:29 | EDIT | REPLY |   

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