The Music - Strength in Numbers

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 英国という国は面白い。今の時代に於いてもそれは変わらずに面白いと思う。スミスやストーン・ローゼスやオアシスみたいに彗星の如く自分達の好きなことをやってるだけなんだ、って感じのバンドがスラスラっと売れてしまって、世間のプレッシャーに押しつぶされそうになってそのまま辞めちゃったストーン・ローゼスだったりメンバーを替えてプロの領域に行き着いたオアシスなど色々あるけど、一夜にしてスターダムというようなケースが割と多い。しかもそれがまた完全に新たな音楽ジャンルとして存在しているのが凄いところだ。アメリカでのニルヴァーナもその部類だろうが、やっぱり英国のそれはインパクトが違う。そんな彗星のように登場して活躍していたバンドの中にザ・ミュージックというバンドがある。

STRENGTH IN NUMBERS(3万枚生産限定)
STRENGTH IN NUMBERS(3万枚生産限定)

 久しぶりに4年ぶりに新作をリリースしたというので早速ゲット♪ なんだ、休暇中かと思ってたらその間に色々あったらしいね。19歳で出てきて数年はレコーディングとツアーに明け暮れていて自分達の音楽というものを生み出すんではなくって創り出すという領域になってきたときにハマり込んだんだろう。鬱状態のままバンドは停滞、レーベルからもクビを切られ…、いや、そこそこ売れていたバンドだろうに、レーベルも平気で切るんだ、と驚くが、それで無所属状態で鬱状態で何かしなきゃってことでようやく作品に着手、そんな産みの苦労を封じ込めた三枚目のアルバムが「STRENGTH IN NUMBERS(3万枚生産限定)」。

 基本路線は以前のザ・ミュージックが得意としていたトランス的で軽くてメロディが良くって歪んだギターの壁に見舞われるサウンドを維持しているんだけど、さすがに勢いだけの曲が激減。それでもあぁ、ザ・ミュージックだな、というのがわかるのでバンドのカラーをよく知っている。そして単なるトランス曲が減ったってことで、じゃぁ、どうなったかっつうと、基本その路線だけどどこが陰鬱な空気を漂わせるトランス作品が割とある。それと以前はリフ中心だったのが今回はリフというよりも曲の流れがイントロになるような感じが多い。しかしその分アレンジや音使いやコラージュなども以前にも増してしっかりと凝って創られていて、やはり才能のある若者達なのだな、と思わせるサウンドが並んでいる。多分数回聴いただけだとイマイチって感じるアルバムだと思うけど、そんなバンドの背景とサウンドと歌詞を合わせて何度も聴いていると自分が同調してくるのがわかる。決して元気になるアルバムじゃないけど、気に入った作品。何も知らないで聴いてかっこよさを持っているバンドなので、いいと思うけどね。特に大音量でガンガン流すともう最高にトランスできます(笑)。

 ちなみにアルバムジャケットは日本の街の風景から。今年はフジロックのトリも努めるんだけどデビュー前から来日公演をバンバン行っていて日本では非常に人気の高いバンドだし、彼等も日本が好きらしいね。こないだ隠密来日ライブを一回行っているけど見れなかったのが残念!どうだったんかね。今なら限定生産二枚組でボーナストラック7曲付きでかなりお得。またライブDVD出てほしいなぁ。

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フレ
Posted byフレ

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