Magma - Kohntarkosz
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ザッパがアメリカの奇才として知られるならばマグマはフランスの奇才集団として知られている、と思いたい(笑)。いやぁ、変拍子や音楽的コンセプトというかストーリー仕立ての展開と独自の解釈、そして恐るべきテクニカル集団という意味でも両者は甲乙付けがたいと思うのだがさすがに文化の違いと方向性の違いは大きく、ザッパが明快で底抜けに楽しめる音楽であり、マグマはもちろん重く深く沈み込む世界を構築しているという正反対。しかしどちらもコーラスやサウンドで世界を創り上げているという点では全く同じことなのかもしれない。…などと書くとマグマファンには怒られそうだが…。

1974年リリースの名盤「Kohntarkosz」。前作「Mekanik Destruktiw Kommandoh」で構築した世界を発展させた、というかもちっと落ち着かせた感じのする作品なんだけど、それでもやっぱりヤニック・トップのベースのうねりはもの凄い。いや、それよりもだなぁ、何なんだ、この圧倒的な音圧と世界の深さは。よくよく聴いているとコーラスはいっぱい入っていて荘厳なんだけど、歌詞らしい歌詞はほとんど見当たらないという変わった作品で、いや、彼等にしては普通なんだけど、一般的には変わっているでしょ。これもなぁ、聴いてない人には想像つかない音かもしれないけど、変則的に構築された音世界にコーラスを加えていって荘厳さを出しながら、そして世界の終わりを感じさせるように畳みかけてくるというもので、プログレという陳腐な言葉の中に入れるべき音楽世界ではないっす。
ただし、一人で没頭して聴く音楽であることは確かなので、決して他人と一緒に共有しようなどとは考えない方が賢明かと…(笑)。そういう意味ではクリムゾンなんかも一緒なんだけどさ、ま、そういう音。それで曲をある程度覚えてしまうと何て心地の良い世界なんだ~と更に一人で籠もって聴くようになるワケですな。
いや、そんなことはさておき、この「Kohntarkosz」というアルバムは彼等の4作目の作品ではありますが、ここら以降からちょっとサウンドが変化していく…というかそもそもサウンドが変化し続けていくバンドだったので指向性そのままなんだけど、でも以降も名盤をリリースし続けていて、この頃のライブ盤なんてのはどれもこれもぶっ飛びもので最高。
なんつっても大作1曲が二分割されているのと小曲二曲という構成で、特に前半の「Kohntarkosz Part.1」は「ド~レ~ミ~」っつうコーラスがひたすら迫ってくるものだけど、「Kohntarkosz Part.2」はもう静寂から激動へと見事に世界を表した作品で、曲ごとに優劣を付けるものでもないけど本作の目玉曲でしょ、当然。残りの小曲群にしてもなんつうのかな、すべてが終わった後の興奮を抑えてくれる余韻のようなもので、これがなかったら興奮しっぱなしだったんじゃないかっつう意味で非常に重要。それでもだんだんと盛り上がってしまうので、アルバム全編を通して非常~にいやらしい世界を音で表現している(笑)。まぁ、こういうので興奮してくる輩ってのも非常に少ないとは思うのだが作る側はそういう意識で狙ってると思うなぁ…。


1974年リリースの名盤「Kohntarkosz」。前作「Mekanik Destruktiw Kommandoh」で構築した世界を発展させた、というかもちっと落ち着かせた感じのする作品なんだけど、それでもやっぱりヤニック・トップのベースのうねりはもの凄い。いや、それよりもだなぁ、何なんだ、この圧倒的な音圧と世界の深さは。よくよく聴いているとコーラスはいっぱい入っていて荘厳なんだけど、歌詞らしい歌詞はほとんど見当たらないという変わった作品で、いや、彼等にしては普通なんだけど、一般的には変わっているでしょ。これもなぁ、聴いてない人には想像つかない音かもしれないけど、変則的に構築された音世界にコーラスを加えていって荘厳さを出しながら、そして世界の終わりを感じさせるように畳みかけてくるというもので、プログレという陳腐な言葉の中に入れるべき音楽世界ではないっす。
ただし、一人で没頭して聴く音楽であることは確かなので、決して他人と一緒に共有しようなどとは考えない方が賢明かと…(笑)。そういう意味ではクリムゾンなんかも一緒なんだけどさ、ま、そういう音。それで曲をある程度覚えてしまうと何て心地の良い世界なんだ~と更に一人で籠もって聴くようになるワケですな。
いや、そんなことはさておき、この「Kohntarkosz」というアルバムは彼等の4作目の作品ではありますが、ここら以降からちょっとサウンドが変化していく…というかそもそもサウンドが変化し続けていくバンドだったので指向性そのままなんだけど、でも以降も名盤をリリースし続けていて、この頃のライブ盤なんてのはどれもこれもぶっ飛びもので最高。
なんつっても大作1曲が二分割されているのと小曲二曲という構成で、特に前半の「Kohntarkosz Part.1」は「ド~レ~ミ~」っつうコーラスがひたすら迫ってくるものだけど、「Kohntarkosz Part.2」はもう静寂から激動へと見事に世界を表した作品で、曲ごとに優劣を付けるものでもないけど本作の目玉曲でしょ、当然。残りの小曲群にしてもなんつうのかな、すべてが終わった後の興奮を抑えてくれる余韻のようなもので、これがなかったら興奮しっぱなしだったんじゃないかっつう意味で非常に重要。それでもだんだんと盛り上がってしまうので、アルバム全編を通して非常~にいやらしい世界を音で表現している(笑)。まぁ、こういうので興奮してくる輩ってのも非常に少ないとは思うのだが作る側はそういう意識で狙ってると思うなぁ…。
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