Kevin Ayers - Joy Of A Toy



同じくカンタベリーポップの第一人者(?)の筆頭でもあるケヴィン・エアーズをついでに聴いてみるとやっぱり良い。ロバート・ワイアットのはどちらかと言うとシュールな面を持ったポップス感なんだけど、ケヴィン・エアーズのはボヘミアン的思想を持ったもっと明るい感覚、だから故に「Joy Of A Toy」
んでもって最初の曲が「Joy Of A Toy Continued」なんだな。これが凄く脳天気っつうか、軽快なオープニングを飾るに相応しいメロディーで、誰もが一度聴いたら口ずさみたくなるこのセンスはもっとメジャーに浮上してもおかしくない。しかし全編聴いているととっても面白くて、プログレというカテゴリに相応しいとはとても思えないんだけど、なにせ実に微妙なタイミングで入ってくる歌も楽器も効果音も、そして普通に聴いてたらなんとなくちょっとズレてるとしか思えない音階も浮遊感に輪を掛けているね。絶対出てこない音階なんだもん。ロバート・ワイアットのドラムもすごく良い感じで柔らかいしなぁ…、結局バックはソフトマシーンの面々が務めているという正にジャズと一緒で、リーダーが誰かによってアルバムががらりと変わるっていう楽しさ。そしてアルバムジャケットのセンスも抜群でしょ?カエルだよカエル!う~ん、そして中味は宝箱をぶっちゃけたような楽しさいっぱいのサウンド…。二作目「Shoooting At The Moon」
こないだ紙ジャケシリーズが出て、そこにはシド・バレットとケヴィンが一緒にセッションした時のシングル曲が何バージョンか収録されているので驚き。二人は一緒にバンドをやろうってことを話していたらしいんだけど、実現していたらどうなってたことか…。下手したらロックの歴史が変わってたんじゃないか?なんて空想しちゃうよね。
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