Phil Collins - No Jacket Required


「フィル・コリンズ 3(ノー・ジャケット・リクワイアド)」1985年リリースのソロ作品3枚目にしてグラミー賞最優秀レコード賞まで受賞した大ヒット大傑作アルバム。いやぁ、この頃確かにフィル・コリンズの曲や名前を聞かない日はなかったんじゃないかというくらいに売れまくっていて、このアルバムジャケットも全然センスないし、ジャケ見たら買いたくなくなるだろ、ってなモンだが、売れた。当時フィル・コリンズ35才。アメリカや英国のヒットチャートではこんなダサいオトコが売れるのかと日本のアイドルシーンを鑑みると不思議に感じたものだ。
それで久々にコイツを耳にしてみるのだが…、いやぁ~、よく出来てる(笑)。一曲目の「ススーディオ」からもうダンサンブルなビートでキャッチーなサビで、しかも歌は巧くて軽くて聴きやすいという、見事だ~、と。当時もキライだったけど曲は全部覚えてしまえたくらいだからやはりそのキャッチーさは凄いんだろうな。そんなこと云うともっと好きじゃなかったクサい「One More Night」とかさ…、これももう甘ったるくて聴いてらんねぇな~っていうんだったけど、良い曲です(笑)。この曲はリズムマシンの音がある意味特徴的に鳴っていて、当時まだシモンズとか出てきたばっかりの頃だからこういう音使いかできたんだろうけど、やっぱり巧く使ってるよね。
アルバムの他の曲はあまりピンと来てないんだけど、まぁ、そりゃぁそうか、当時全然聴かなかった作品だから今更聴いてもね(笑)。良くできてるなぁ~と感心した程度です。それでアルバムには入ってないけどこの頃フィル・コリンズって他にも色々あったような…。「カリブの熱い夜」っつう映画のサントラに入ってた「見つめてほしい」を歌ってたり、フィリップ・ベイリーとの競演による「Easy Lover」っつうこれまた大変よく出来た曲を歌っていて、これは聴いたなぁ…。一体何でこんなに売れたんだろう?あまりにも時代にマッチし過ぎた才能だったんだろう。ここからジェネシスには戻れないよな、普通(笑)。
- 関連記事
-
- Phil Collins - Best Of
- Phil Collins - No Jacket Required
- Genesis - Foxtrot