そんなことでキャラバンの浮遊感に乗せられて、今日はマッチング・モールです。…って誰?って言われるのかもしれないなぁ。昨日もマイナーモードに入るといきなりコメント&トラバなしっつう状態だからなぁ(笑)。で、マッチング・モールはロバート・ワイアットがソフト・マシーンのあまりにもフリーフォームなジャズ的音楽への方向性にズレを感じて脱退した後、またしてもカンタベリー一派と呼ばれる面々、キャラバンから脱退したばかりのデイブ・シンクレア、フィル・ミラーなんかと一緒に組んだこれもまたフワフワとしたバンド。何と言ってもファーストアルバムが最高に美しくて素晴らしい。結局ロバート・ワイアットの音楽センスがもの凄く輝いていた時期なのかもしれないんだけど、美しい、という言葉しか思い付かないもん。ソフト・マシーンの「Third」アルバムは2枚組全4曲の収録なんだけど、C面に収められたワイアットの「Moon In June」の美しいこと。それまでのソフツの作品からしたら完成度の高い一曲、となるんだけど、3枚目のアルバムは他が全編ジャズなのでもの凄く浮いていた一曲だったんだな。
んで、マッチング・モールファーストアルバムの一曲目「O Caroline」も「Moon In June」以上にコンパクトに美しい作品。これを聞かないのはもったいない人生だよ、ホントに。もちろん他の曲も浮遊感たっぷりのまさしくカンタベリープログレッシブロックとしか云えないサウンドが詰め込まれていてたまらんっす。ロバート・ワイアットのドラムも良いし、シンクレアの鍵盤も浮遊感の源になってるし、効果音も凄くプログレッシブで表現できない美しさがあるね。ま、ソフツに近いと言えば近いんだけどさ。ジャケットも可愛くて好感持てるでしょ?