George Michael - Faith
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天性のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの跡を継ぐ者として何人かの候補が挙げられそしてまた噂されたんだけど、その回答は結局意外なトコロでもあったポール・ロジャースに落ち着いている。しかしそれまでの噂ってのはなかなか面白くて、まぁ、その辺はファンの思い入れっつうトコロが大きいから皆勝手に騒ぎ立てるんだけど、やっぱりフレディのように華麗にそして心地良く思い切り良く歌っえる人、しかもハイトーンがしっかり歌えて、更に云えば飾りだけのギターも弾けないといけないし、何よりもピアノは絶対弾けないとダメでしょ、みたいなことまであって、そう考えるとやっぱりフレディ・マーキュリーって人は希有な才能の持ち主だったということだ…。
1992年4月20日、ロンドンのウェンブレーで行われたフレディ・マーキュリー追悼コンサートは半日を費やした盛大なイベントとなって、数々の歴史の邂逅が行われたものだ。本当にフレディ・マーキュリーと交流があったとかはともかく、これだけの面々に慕われていたというのはやはり凄い。正に早々たるメンツ、そして組み合わせも見事だった。これはまたこれでいつか取り上げるとして…。そんなイベントの中でもしかしたらクイーン再結成が可能なのはこのオトコだけじゃないか?と聴いていた皆に思わせたのがもの凄く意外なところから出てきたジョージ・マイケルだった。そう、ワム!のボーカル。
共通点が凄い。ピアノOK。もちろんギターもOKだしゲイで妙な雰囲気もしっかり持っている、跡は歌声だけだが、これが見事な「Somebody To Love」を披露することによって全ての面でクリアーになって、正に彼しかいない、と話題になったものだ。この「Somebody To Love」も含めたCD「Five Live」はリリースされたけど、いや、ほんと凄くて、ジョージ・マイケルってこんなに歌巧かったんか?こんなに声出たんだ?みたいなのがあって、ロックファンに認められたと思う。そういうのがあって単なるゲイ野郎からもしかしたらフレディ・マーキュリーの跡はこいつしかいないのでは…と思わせたのだ。
そしてワム!はともかくソロになってから何て全く聴いてない人だったので果たしてどんだけ凄いアルバムを作って歌っているんだろう、と期待しながらジョージ・マイケルの最初のソロアルバム=多分相当気合いの入った作品、を聴くワケだが…。
「オイッ!」
ってのが感想(笑)。もっと歌えばいいのに、プリンスみたいなファルセットもんばかりであの思い切りの良い歌声なんてのが全然ない。なんてこった。単なる変態野郎の自己満足アルバムじゃないか、と…。勿体ないなぁ…、いや、もしかしたらそういうアルバムがあるのかもしれないが、ちとなぁ…。曲作りの才能もあるし全ての才能を持った人なのにそういう作品を作ってくれなきゃ意味ないぜよ。ウェブ見ててもこの人の最高傑作はやっぱり「Faith」だ、って書いてるトコロが多くてね。アテにならんなぁ…と。
しかし、フレディ・マーキュリー追悼コンサートで聴かせてくれた「愛こそすべて」は完全にフレディ・マーキュリーを甦らせてくれた歌声だったのは確かだ…。
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