Paul Rodgers - Cut Loose
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偉大なるボーカリスト、それも今でも現役で全盛期と変わらない声を聴かせてくれる人ってのはそうはいない。まぁ、トムー・ジョーンズとかくらいじゃないか?ってなワケだが、ロック系ではもちろんハイトーンボイスってのは当然陰りが出てくるのでなかなか…、ミック・ジャガーっつうのもある意味全く変わってない人に分類されるのかもしれないが…。
ポール・ロジャース、1983年リリースの初のソロアルバム「Cut Loose」。この人の歌声は年と共に凄くなってきているっても過言じゃないくらいに素晴らしい。ここ最近は露出する機会も多くて特にクィーンとの合体はこないだも新曲リリースしたりとまだ断続的に活動している様子。一方ではソロ活動でライブやってたり、忙しく働いてます。そんなポール・ロジャースの25年も前になってしまったソロアルバム「Cut Loose」がこないだリマスタリングされてリリースされたようで、まぁ、買い直してはいないんだけどね。そこまでの作品だったかなぁ…と。
マルチプレイヤーっつう程のものでもないけど全部自分で演奏しました、っつう作品で真のソロアルバムなんだよ、これ。ドラム叩いてベース弾いて鍵盤も弾いてギターも数本重ねて、もちろん歌って。曲がきっちりと出来上がってないと出来ないワザなんだけど、プライベート録音でしっかり作ったんだろうなぁ。ギターなんてソロも含めてかなりしっかりしたエモーショナルなプレイしていて、悪くない。いや、結構良い。多分使ってるのはストラトなんだろうけど、その枯れ具合が良い味出しててね。さすがにドラムがちょっと弱いんで勿体ないんだけど、バックの演奏ってのはそれなり、かな。ただ、歌は別。やっぱりこの歌を聴かせるためのアルバムだよなと思えるくらいにレベルが異常に高くて素晴らしい。曲そのものもポール・ロジャースだなと思えるものが多くて軽快なハードロックから静かに歌い上げるモノ、ゆとりが見られるモノなどと多様だけどやっぱこの人ブルースロック好きなんだな、と。バドカン路線はやはりこの人の趣味だったと改めて思った。
ジャケットも力入ってないし、セールスも大してプッシュされなかったし、内容もバドカンやフリーほどのものではないけれどソロアルバムとしてアピールした狭間的な作品。この辺の曲ってライブで聴けるんだろうか?ちなみにこの後ARMSコンサートに出てThe Firmへと、となるのがこの人のここからの通過点♪
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