Rod Stewart - Smiler
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昨年末くらいから何となく気軽に聴けるモノってことでちょこちょこと今まであまり聴かなかったモノに手を付けていて、その中で改めてその深さに驚いて聴いている人がいる。ハマってるってのとは違うんだけど、今までやっぱどこか小馬鹿にしてた部分あって、あまりマジメに聴いてなかったんだよね。それがここのところiPodにもほとんどの作品を入れてしまって何気によく聴いてる…、リラックスしながらってのが多くて曲を覚えようとかそういうのではないんだけど何か心地良くってね。それで今の気分にあってるのかなぁ、と。
アメリカに渡る前の英国人としての望郷を持った時代、1974年リリースのいわゆる初期ロッドの作品「Smiler」。いや、この頃のアルバム「Every Picture Tells a Story」「Never a Dull Moment」あたりからならどれでも良いんだけど、何となくご機嫌なロックンロール「Sweet Little Sixteen」から始まる「Smiler」がいいなぁと。フェイセズが思い切りロックンロールバンドだとするとロッドのソロ作品はロッドの歌を聴かせるアルバムというような位置付けの曲が多くて、フェイセズの面々がバックを務めていても目立ったものではなくて、フォーク調だったりブルース調だったり、やっぱりバックに徹しているって感じだから、その分ロッドもフェイセズでは思い切りロックンロールやってるんだよね。だから彼等は仲良かったんだろうな、と。そんなことも改めて感じさせられる最後の作品ではあるが。
うん、最初から最後までロッドの歌声が素晴らしくて、それは昔から知ってたけどやっぱり凄い。人を感動させる歌声だもん。アルバム自体はカバー曲が多いんだけど、割とソウルな曲のカバーが多いのかな。ま、ディランの「Girl From North Country」だったり、「Bring It On Home To Me - You Send Me」なんてのもあって、曲の良さもあるけどホント、ロックもフォークもブルースもソウルもあらゆるモノを歌いこなしてしまう天賦の才は見事だよなぁ。いいんだよ。あまり大きな声では言えないけど最近ホントよく聴いてる。適度なロックンロールも心地良いしね。そして感動的なのはロッドのソロアルバムなのに素晴らしいアコギのインスト「I`ve Grown Accustomed To Her」が聴けるところなんてのは嬉しいよねぇ。
そんで初期ロッドの作品はどれもこれも聴き直していて、楽しんでます。これ以降のでもまだしばらくは良いアルバムなのでいずれまた、って思ってるけど、ここで一区切り。ロック界に留まれなかった世界のスーパースターになってしまうんだな。それもよい、と思えるか。
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