Egg - The Polite Force
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実験的音楽ってのはカンタベリーシーンでも行われていて、もちろんソフトマシーンやキャラバンの初期に代表されるようなサイケデリックさも挙げられるんだけど、1968年にはユリエルというバンドがあって、そこには後にゴングで有名になるスティーヴ・ヒレッジが在籍していたことで多少は有名、か?いまではアーザケルとして多少知名度があってもおかしくないが…。それはともかく、そのユリエルにはあのデイヴ・スチュワートとモント・キャンベルが在籍してて、彼等はヒレッジの抜けたユリエルでは意味がないってことでギターレスのバンド=当時で言うナイスのイメージでバンドを再構築、それがエッグというバンドだ。

1970年デビューアルバム「Egg」をリリース、音を聴くと「は?」ってなモンだ。今回はそのファーストよりもバンドのやりたいことが明確になったセカンドアルバム「Polite Force」を取り上げてみよう。1970年11月発表だからファーストと同じ年にリリースされた作品でバンドに勢いがあったことが分かる。相変わらずクラシカルな楽曲を奏でてくれるのだ。
が…、これ、正にプログレッシブロックとも云える変態且つ複雑かつ美しく淡々としていてテクニックも申し分ないという代物で、あまりにも高度すぎる音楽世界が広がる。これだからプログレは難しいのだ。最初の一曲目だけは歌が一応あって、変拍子なんだけどまだ聴きやすい性格を持ったいるが、以降はもう恐ろしいまでの変拍子の組み合わせだったり全くリズムの取れないサウンドだったり、また3曲目では思い切り実験的で、その特異性はドイツのクラウトロック連中の実験性にヒケを取らないくらいのミニマル性を持った曲郡で、なんだこりゃぁ~ってくらいクールな世界。4曲目からの組曲はもう変態的な楽曲でマジメに聴いていたらとんでもなく複雑なことに気付くだろう。まぁ、普通に聴いてもヘンなんだが。
バンド編成が鍵盤、ドラム、ベース+その他楽器っていうトリオなのでもうちょっとシンプルかと思いきや、とんでもなく多様な音が出てくるのも不思議で、何かと思えばトランペットとテナー・サックスにゲスト陣を迎えていた。その一人がボブ・ダウンズというブリティッシュ・ジャズ界でも割と著名な人。う~む、難しい。ただ、ジェントル・ジャイアントのような冷たさとはチト違っていて、温かみのある音色ってのが面白い。もしかしたら最もプログレッシヴロックらしいプログレッシヴロックを奏でているバンドかもしれない。
バンドはここで一旦解散して、1974年にもう一度再結成してアルバム「The Civil Surface」をリリースしているが、こちらにはそれこそスティーヴ・ヒレッジやリンゼイ・クーパーの参加したセッションアルバムに近い。それでもやっぱりとんでもなく複雑な作品…。う~む、ホンモノのプログレッシヴミュージシャンなのだなぁ。


1970年デビューアルバム「Egg」をリリース、音を聴くと「は?」ってなモンだ。今回はそのファーストよりもバンドのやりたいことが明確になったセカンドアルバム「Polite Force」を取り上げてみよう。1970年11月発表だからファーストと同じ年にリリースされた作品でバンドに勢いがあったことが分かる。相変わらずクラシカルな楽曲を奏でてくれるのだ。
が…、これ、正にプログレッシブロックとも云える変態且つ複雑かつ美しく淡々としていてテクニックも申し分ないという代物で、あまりにも高度すぎる音楽世界が広がる。これだからプログレは難しいのだ。最初の一曲目だけは歌が一応あって、変拍子なんだけどまだ聴きやすい性格を持ったいるが、以降はもう恐ろしいまでの変拍子の組み合わせだったり全くリズムの取れないサウンドだったり、また3曲目では思い切り実験的で、その特異性はドイツのクラウトロック連中の実験性にヒケを取らないくらいのミニマル性を持った曲郡で、なんだこりゃぁ~ってくらいクールな世界。4曲目からの組曲はもう変態的な楽曲でマジメに聴いていたらとんでもなく複雑なことに気付くだろう。まぁ、普通に聴いてもヘンなんだが。
バンド編成が鍵盤、ドラム、ベース+その他楽器っていうトリオなのでもうちょっとシンプルかと思いきや、とんでもなく多様な音が出てくるのも不思議で、何かと思えばトランペットとテナー・サックスにゲスト陣を迎えていた。その一人がボブ・ダウンズというブリティッシュ・ジャズ界でも割と著名な人。う~む、難しい。ただ、ジェントル・ジャイアントのような冷たさとはチト違っていて、温かみのある音色ってのが面白い。もしかしたら最もプログレッシヴロックらしいプログレッシヴロックを奏でているバンドかもしれない。
バンドはここで一旦解散して、1974年にもう一度再結成してアルバム「The Civil Surface」をリリースしているが、こちらにはそれこそスティーヴ・ヒレッジやリンゼイ・クーパーの参加したセッションアルバムに近い。それでもやっぱりとんでもなく複雑な作品…。う~む、ホンモノのプログレッシヴミュージシャンなのだなぁ。
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