Michael Bloomfield - The Lost Concert Tapes 12/13/68

　ジョニー・ウィンターがデビューする直前の1968年12月、マイク・ブルームフィールドは既にポール・バターフィールド・ブルース・バンドを脱退し、エレクトリック・フラッグでブイブイ言わせた頃なので、白人ブルースギタリスト第一人者としてはかなりメジャーな人だったはずだけど、そんな彼のスーパーセッション的ライブにジョニー・ウィンターがゲストとして参加している。ちょっと前に歴史的リリースを果たした「The Lost Concert Tapes 12/13/68」でお目見えしたているが、「It's My Own Fault」で結構な時間二人でバトルしている。これがなかなか良い感じで、ブルームフィールドのギターも一番脂の乗っている時期だし、ジョニー・ウィンターにしたってタダでさえ荒っぽいテキサスブルースなのに若さもあって更にギラギラした感じがまた良い。

　他の曲でもブルームフィールドがギターを弾いているのだから悪いはずがない。バックの面々があまりカッチリと出来てない部分は多いけど、それよりもこのテープがきちんとした形で世に出てきて、歴史を物語ってくれる事実の方が重要だ。1968年の12月、スーパーセッションの元となったであろうライブと来たら気になるでしょう。スーパーセッション後の「フィルモアの奇蹟」も良いけど、もっとハコっぽい感じのライブなのでCDがリリースされた時には聴きまくった。レスポールってこんな音が出るのか、と。

　で、未だCDになってないのであまり知られていない感もあるけど「Live At Bill Graham's Filmore West」と言うブルームフィールドのライブアルバムがあって、この演奏もかなり凄いし面白い。続編というか同じライブをニック・グレイヴナイツ側からリリースした「My Labors」はCD化されてるので聴けるのはまだ救い。やはりマイクの1968年から1970年頃までのプレイはどれも聞き逃せません。

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