Marillion - Misplaced Childhood

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 1980年代頃に出てきたプログレッシヴバンド=ポンプロックと呼ばれるバンドについてはまるで詳しくない。当時から最近に至るまでほとんど耳にしていないし、しても軽く適度で、それもどこか軽い感じにしか聞こえなくてまともに接したことはない。なのであちこちで一応レビューらしきモノを目にするけど実際どんな音なのかあまり気にしたことなかったんだよね。ま、機会あれば、と思っていたんだけど、ここのところゴシック系やなんやと聴いているとポンプロックの流れも引き合いに出されることがあって、ならばどんなものかと正面から向き合って見ますか、ということで手を出したのが名盤の誉れ高いマリリオンの「Misplaced Childhood」という作品。

Misplaced Childhood

 1985年リリースの全41分に渡るほぼノンストップのアルバムで彼等の、というかポンプロックの世界では圧倒的な名盤として君臨している、らしい。確かにジャケットもよく見かけたしフィッシュの名前もよく聞いたなぁと聴いてみることにしましたが…。

 ん~、あまり得意じゃない音でした。それは多分簡単なことでボーカルのフィッシュの声質がマイルドで全然ロック的じゃなくて、しかも音そのものも非常に軽くてよろしくないからだな。構成美や展開やもちろん英国的な繊細な気遣いとか楽器の音色などは流石に良く出来ているなぁと感動的な部分もあるし、特に二曲目の「ケイラー」のポップさはかなり面白いと思えるんで、作品的にも流石だなぁと思えるアルバム。ドラマティックな展開もコンセプトアルバムとして出来上がっているのでよく練られているし、素晴らしいものだ。この軽さも英国らしいといえばらしいところなので全否定ではないけど、好みの問題。

 ジェネシスのコピーバンド、とはよく言ったものだ。ジェネシスも個人的には得意じゃないけど、同じ流れのポンプ系のバンドは多分これで全部ダメなんだろうと言うことに気付いた。う、、単純に聴いていて面白くない、それだけ。ジェネシスも同じ感覚があって、「ザ・ラム・ライズ・ダウン・オン・ブロードウェイ」あたりとマリリオンの「Misplaced Childhood」はかなり被る。演劇性や音的なものも含めて。p-ガブの世界は自分的になかなかわからないのだけど、同じ理由でマリリオンの世界も多分まだわからない。

 他のバンドIQやペンドラゴン、パラスなんてのはどうなのか知らないんだけど、多分挑戦することなく別のバンドを聴くんだろうな、と。ジェネシスフォロワーかぁ…、やっぱりダメだぁ(笑)。

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フレ
Posted byフレ

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