Within Temptation - The Heart of Everything

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ザ・ハート・オヴ・エヴリシング~スペシャル・エディション(CD+DVD)

 なんだかんだと言いながらも美しく妖しくハードな世界を求めるとウイズイン・テンプテーションに戻ってくるのかねぇ。先日アルバム「ザ・ハート・オヴ・エヴリシング」がDVD付きでリリースされて、入手して観たのでそんな事思った。やっぱり圧倒的に心地良いもんなぁ、と。しかし最近のアルバムリリースって反則だよな。新作出ましたって時は普通にアルバム曲しか入ってないワケで、日本盤だとせいぜい数曲、先行シングルB面曲とかがボーナストラックで入っていて、それでもお得と思って入手する。それが、ここ最近はその後来日公演したら、またどこかのライブバージョンをボーナスディスクとしてディスク2に入れて再リリースするという手法が用いられてる。ウイズイン・テンプテーションの今回の「ザ・ハート・オヴ・エヴリシング」にしても昨年リリースされてるけど、それに合わせた来日公演の模様をDVDで収録して再リリースっつう…。いや、自分は英国盤を入手したけど。あ、ちなみに英国盤はPAL形式リージョン0なので一般的な国内DVDプレーヤーでは再生しないと思いますが、最近はもっぱらMacでしか再生していないので問題なし。

 2007年リリースの美しくも素晴らしい作品で、多分この「ザ・ハート・オヴ・エヴリシング」と前作「ザ・サイレント・フォース」は歴史的名盤になるだろうと思う。今後どういう作品をリリースしてくるか分からないけど、このクオリティを維持、もしくは超えるってのは難しいだろうなぁと。何せ捨て曲なしで、どれもこれもが心地良く、そして気持ち良くさせてくれるもので、彼等の才能の豊かさには驚かされるばかり。今回のDVD付きスペシャルエディションにはアコースティックのライブ=生ピアノでのライブ演奏も加えられているけど、これはまたシャロン嬢が歌い方とキーを変えて歌っていて新鮮だしね。それよりもアルバム本編の曲は最初から最後まで口ずさみやすく、そしてロック的で重い部分もあるしメロディアスでもある。それでいて クラシカルな旋律を奏でているし、歌声は何かを突き抜けるような勢いで迫ってきて歌を聴くというよりは歌に溶け込まされるというような感触。自分だけかもしれないが音と一体化できる歌だ。

 DVDの方は、残念ながら自分はこのライブには参加できなかったので期待満々で見たが、まずは最初からDVDでリリースすることを想定していなかったのかハンディカメラレベルの画質と動画サイズで、少々画面が粗かったり暗かったり録画技術もいまいちだろって代物。それでも、生々しいライブ感はその分よく反映されていて、これが普段のウイズイン・テンプテーションなんだよっていう姿がしっかりと映し出されていると思う。だからこそ彼等も作られていない生のウイズイン・テンプテーションって事でリリースを良しとしたのだろう。いやぁ、ライブでも全く変わらないシャロン嬢の歌声に、バンドのメンバーの息の合い方も見事なもので、結構シンプルな楽器構成なのにあれだけ壮大なオーケストレーションって出来ちゃうもんなんだな。今の時代の楽器は凄い。そしてステージ後方には壮大な街並みの景色と中央部では照明でアクセント的に情景が映し出されるというセットでしっかりと雰囲気的にもゴシックしていると云う、DVD化された中では初めて見た最新ツアーの模様でよろしい。「ザ・ハート・オヴ・エヴリシング」からの曲を中心にセレクトしてるけど終盤は名曲の嵐で感動のフィナーレ。「アリガトウ」を連呼するシャロンとバンドの様子からすると相当日本でのライブは嬉しかったような印象だ。

 近いうちにまた来日公演してくれないかねぇ。こんだけの大柄な美女が歌う姿ってやっぱ見てみたいし、生での迫力も体感したいしね。夏フェスじゃなくて単独来日を願うところ。

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フレ
Posted byフレ

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