Ayreon - The Human Equation


2004年のCD二枚組の作品で、とにかく完成度が異常に高いコンセプトアルバム。ロックオペラとも言うのだろう。プロジェクトとして活動しているからメンバー固定しなくて良いし、自分の好きな曲をたくさん書いて世界的に名を挙げている友人達にゲスト参加で手伝ってもらうという贅沢な環境下で進められるレコーディングを続けている。以前のアルバム「Into the Electric Castle」でもWithin Temptationのシャロン嬢参加もあり、今作はドリーム・シアターのボーカリストさんが主役で参加してる。その筋では色々と有名な人が参加してキャラクターを創り上げているらしい。その辺は詳しくないけど、音的には見事なまでの出来映えで、オープニングのスリリングさからメタル的なアプローチにプログレ的展開、そしてメランコリックなフォークを散りばめて人間味を出しながら終盤に向けて盛り上げていくという。そしてStream of Passionでも聴き慣れたマルセラ嬢のボーカルがこれまた心地良く聞こえてきたり、とにかく多様な声が聞けるし、楽曲の幅も広いので飽きない。それでいてストーリーがしっかり出来ているのだから飽きるはずのない作品にもなる。オランダ人でこんだけフォークにも味があるっての珍しいんじゃないかなぁ。ヘヴィさも持っててオーケストレーションもあってさ。聴き始めると一気に聴くアルバムで決してiPodなんぞでながら聴きしてはいけないね。
まだまだ勉強不足の世界なので音を聴いた程度での書き込みでダメだねぇ。いや、ほんとにかなりの好盤でして、プログレとかゴシックメタルとかそういうの全てを含み持った作品で、70年代プログレ好きからすると少々うるさい感じはあるけど、楽曲レベルはもうクラシック並みの高さ。ヘヴィメタ好きからからするとちょっと凝りすぎに聞こえるだろうから、難しいかな…。ってなことでなかなかメジャーに開花していかないのか、日本だけなのか、はたまた凄く実は人気があるけど自分が知らないだけなのか。そもそもアルバムが6~7枚出ているんだからやっぱそれなりには知名度もあるし売れてもいるんだろう。これは久々に深くまでハマり込まないと理解しにくいアルバムに出逢ったな、と。何てったってケン・ヘンズレーまで参加しているんだから捨ててはおけないでしょ。
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