Fireflight - Unbreakable
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久々にタワレコに顔を出してみると相変わらずプッシュプッシュのバンドコーナーが展開されていて、情報満載♪ その一角を見ると何やらアメリカ出身のゴシックメタル風バンドがいくつか展示されていて、なんのことはないヨーロッパでは標準化?されたゴシックメタルというジャンルをエヴァネッセンスがアメリカに持ち込み、ラウド&女性歌モノってとこでヨーロッパのそれとは大きく異なる独特のジャンルを形成していったのだが、それに釣られていくつかのバンドが発掘されていて、その延長上で展開されていったバンドが新作をリリースしていったことでコーナー展開していたらしい。まぁ、中にはフィンランドのHIMとかもあったので一慨にゴシックとも言い切れない。
んで試聴してみるとなるほど、こういう風に進化したのか…とそれなりに感心して、更にその独自性には驚きすら覚えたが、ファイアーフライトというバンドのセカンドアルバム「Unbreakable」。ジャケットからしてどこか陰鬱…でもないけど、ちょっと気になる印象で、女性歌ものってことなので余計にね、気になって聴いてみるんだけど、いや、これがまたヨーロッパで聴かれるゴシックメタルの陰鬱で荘厳な、という世界とはかけ離れていて、そこがアメリカ、しかもこの人達フロリダ出身っていうから驚く。あの脳天気なフロリダからどうしてこんなのが出てくる?みたいな(笑)。
そうだね、音的にはヘヴィーなギターをバックに可愛いお姉ちゃんが歌っているのでエヴァネッセンス的ではあるけど、歌メロは完全にポップスだから非常に聴きやすい。ついでにファーストアルバム「The Healing of Harms」も聴いたんだけど、どちらも結構なクオリティを保っていて、聴かないと損、とは思わないけど聴いてみても面白いかな、というくらいの出来映え。突出してヒットに繋がるような曲がないから何とも云えないけど、まぁ、悪くない。伸び伸びと歌う歌声が心地良いし、ギターのヘヴィネスさも個人的には結構よろしいと思うし、曲自体もよく練られているし。それでもどこか不満が残るのは多分荘厳さが足りなくてどうしても大衆向けのサウンドになってるからかな。とは云え、今のジャンル分けには割と属しにくい音かもしれない。
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