Ozzy Osbourne - Randy Rhoads Tribute


ある意味もっともランディ・ローズらしさの出ている作品というか、ライブ盤だからそのままの空気が出ているってことで多分名盤扱いされているハズなのだが、リリースは1987年。もちろんランディが亡くなったのが1982年だから没後5年後にオジーがようやく現実に目を向けてランディの素晴らしい仕事を世に出したというところかな。ライブそのものはセカンドアルバムリリース頃で、ライブで演奏されている曲はもうファースト「ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説」全編とセカンド「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン」から少々。
う~む、凄い。
もちろんリアルタイムの時に聴いていたんだけど、その頃は他にもこういうギター弾く人いっぱいいたし、それらと合わせて聴いていたのでそんなに感銘を受けなかったんだけど、久々に聴くとランディ・ローズという人のギターのセンスがよくわかった。ギターヒーローが不在の時代に突如として出てきたヒーロー、それにはやっぱりその資格があるギターってのがある。もちろんかっこよい、ってことが重要なんだけど、これでもかと弾きまくる姿ってのも重要で、それが邪魔だとダメなんだけどさ、この人の場合は弾きまくるクセに控えめだったりするという面白い凹凸があって楽しめるんだよね。それと、個人的には何と言ってもレスポールの音ってのが圧倒的に聴きやすくて良い。テクニックやセンスなんてのはもう当たり前に凄いんで、何も言うことはないんだが、とにかくサバス時代の曲も含めて凄くかっこよい、昇華された曲になっているし、そんなのと混ざってランディ・ローズが作ったリフの名曲が今やスタンダードになって飛翔しているし、うわぁ、かっこよいなぁ。「自殺志願」のギターソロでその辺のかっちょよさは炸裂しまくってます。
オジーのソロってオジーだけが英国人で他はアメリカ人だったりするので本来ならばアメリカンな音になるんだろうけど、そこが不思議でしっかり英国色がある。ともすればランディ・ローズのギターだってそういう風にも聞こえなくもないが、そこはやっぱりアメリカ的な音だったりするのが面白い。確かこのライブ盤、「Paranoid」までがひとつのライブで残りの二曲は別の時のモノだけど、ランディ・ローズのライブってことで記念的に入れているらしい。それで最後の「Dee」はもちろんファーストアルバム「ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説」に収録されてるんだけど、そのデモテイクらしくナマ声も聞こえるスタジオのアウトテイクスで貴重な瞬間。この「Dee」ってのがやっぱりランディ・ローズってクラシック畑だったんだなぁと感じるよね。
凄くかっちょよいライブアルバムで、オジーのアルバムなんだけど、ランディ・ローズのライブアルバムでもあるワケで、彼の凄さを実感したい人はこいつを聴いてほしいし、感動してもらいたいなぁ。当時はランディ・ローズが動いている姿って見ることなかったけど今はYouTubeで簡単に…、ほんとに見れるわ…、凄いなぁ。うわ、見たらもっと感動した(笑)。良い時代だ…。
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