Taste - Live At Isle of Wight

ワイト島フェスティバルそのものの評判は音楽以外のトコロで芳しくないものというイメージがつきまとっているようですが、ここで登場したアーティストは以降のロック史に残るべきバンドも多く、なかなか侮れない。そんな中のひとつにこのフェスティバルへの出演をきっかけにステップアップしていったアイルランドの英雄ギタリスト、ロリー・ギャラガーがいる。この時にはまだテイストというクリームを彷彿させるような、と言うかクリームと時を同じくして同じようなことをアイルランドでやっていただけなので、別に真似していたワケではなく、感性が同じだっただけと見るのが正しい解釈、かな。もっともメンバーの力量に差がありすぎたので、時代を担うバンドにはならなかったんだけどね。それでもロリーのギター中心にバンドが演奏しまくるライブならではの様子をまざまざと記録した「Live At Isle of Wight」
基本的にオールドブルースの焼き直し、ロック的解釈による手法でギタリストが歌うバンドなので、やっぱりギターと歌がシンクロ、もしくは絡み合いが凄くあって、その分ワンマン的に聞こえてしまうのかもしれない…、この辺はジミヘンがバランス良い。クリームはクラプトンがメインボーカルじゃないからこういうシンクロはないし。まぁ、ジョニー・ウィンターみたいにワンマンなトコロではこういう感じになってしまうのかな。もっともまだ若い頃のロリーだから、ってのはある。後にいくつも名盤をリリースしているけど、それらはやっぱりライブ盤だ。「Live In Europe」や「Stage Struck」、紙ジャケが出たばかりの「Irish Tour '74」のように、エクストラトラックがいっぱい入ったCDもリリースされた。どれも熱いプレイで、どことなくアルヴィン・リーと通じるものはある。更に「Irish Tour '74」ってDVDもリリースされている。見たいね、これ。
この人のスタイルと言えば赤いタータンチェックのシャツにボロボロのストラトで、「Live At Isle of Wight」
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