Lenny Kravitz - Mama Said


1991年リリースのセカンドアルバム「Mama Said」だが、これはもう売れに売れた、と思う。まぁ、今でも人気がある人なのでやっぱりホンモノの実力が備わっていたことは間違いないのだが、何故売れたか?ってのは割と疑問(笑)。でもねぇ、良い作品だよ、これ、確かに。ファーストアルバム「Let Love Rule」ではホントに一人で全ての楽器を演奏していて、それこそシンプルで人の心を揺さぶる温かいアルバムだったけど、このセカンドアルバム「Mama Said」ではそれを更に推し進めたような感じで、最初期レニー・クラビッツの最高傑作。今でもそう言われること多いと思うけど、これ以降彼の作風は変わっていくのでここで一区切り、と見た方がよろしい。
最初のアコースティックなイントロと歌からして素朴で悲愴感のある曲でまた美しい。サビからの音はポップさからはちょっと離れているけど聴きやすいし、印象に残るし、ギターソロでは当時最全盛期のガンズを率いていたスラッシュが参加…、高校の同級生だっていうから凄い。今となってはスラッシュよりもこっちの方が才能あったってのが出てるけど、それにしても二人とも混血っつうとこでツマハジキにされつつもロックに救われたっていう友情関係らしい。そしてやっぱり二曲目の売れた曲「Always On The Run」がロックで良い。クロスオーバーなリフ…、ジェフ・ベックが奏でた「Superstition」みたいな雰囲気なので決してオリジナリティがあるワケじゃないけどかっこよいよね。これもスラッシュ参加でプロモにも出ていたんじゃなかったっけ?名曲中の名曲♪ んで、「Stand By My Woman」なんてのはモロにジョン・レノンっつう作風で、もう完全に超大物の雰囲気出しまくりの素晴らしい作品。
そんな感じでリズム的にはやはり黒人風の独特のグルーブがベースになっているんだけどそこにジョン・レノン的な優しさっつうか作風が重なってきてロックの要素を多分に採り入れた実にバランスの取れたアルバムで結構よく聴いた。「」ではジョンの息子のショーンがピアノで参加しているし、レーベルはヴァージンだし、相当期待されて売り出されただけあって素晴らしい作品になってる。単純なロックンロールという枠から逸脱したロックの世界での名盤。
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