Tracy Chapman - Tracy Chapman
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真摯な姿勢で切々と歌う人、そういう歌手は好きだと思う。多分他人の事とか周りの環境とか考えずに自分だけのために、そして自分の大切な何かのために奏でている音楽で、歌詞もどちらかというと内省的だったり社会性を持っていたりするものだろうけど、とは云え何かが大きく変わることなど期待していない、でも歌い続ける、それがアーティストだから、と。先進的な意味ではボブ・ディランなんかがそうであろうし、最近のは知らないけど多分誰かそういう人いるんじゃないかな。音楽的なアレンジに囚われないで切々と歌い上げる人ね。80年代末にはスザンナ・ヴェガが一番最初にそういったスタイルでシーンに出てきてバカ売れした。もちろん質素な音楽性が新鮮だったからだと思うけど。その後すぐにトレイシー・チャップマンが出てきた。これもまた見事に多くの人の心を捉えたものだが、一部ではスザンナ・ヴェガのぱくりと言われていたが、実際にはトレイシー・チャップマンが先にアルバムのレコーディングを終えていたんじゃないかな?わかんないけど。

1988年リリースのファーストアルバム「Tracy Chapman」。暗くて重い、というかズーンと心に響くアルバムで、軽んじた評論や軽口などが叩ける作品ではないね。最初の「Talkin' Bout A Revolution」からしてもの凄く響く作品で、確かこれデビューシングルだったと思うんだけど、まだそれほど騒がれてはいなかった。自分的にはそれでも何故か知っていて、何か凄く質素で重みのある音だな、と思って聴いていた記憶がある。その後アルバムがリリースされて、ウレに売れた「Fast Car」が出てきた。もうねぇ、これは名曲だよ、ほんとに。凄く良い曲。歌詞がストレートに入ってこないのでピンとこない面もあるけど音だけでもこれは素晴らしい。切々と心に染み込む良い曲でさ、今久々に聴いたんだけどやっぱり感動した。なんて素晴らしいんだ、と。その後の「Across The Lines」もメロディから雰囲気から見事なもので、やっぱりアルバム全部が素晴らしくよく出来ているなぁと改めて思ったね。
もともと黒人=アフリカ系アメリカ人だからってのもあるだろうけど、フォークギター一本で歌い上げるって実に珍しいアーティストで、その意味では白人の領域に出てきて勝負していたとも云える。そしてしっかりと打ち勝った珍しい人なのかもしれないけど、音楽はそういうことが簡単に打破できるものだよね。これ聴いてると思う。今でもフェイバリットで聴いている人いると思うけど、丁度こんな寒い日に聴いていると結構身に染みる。ロックの系譜で後追いしても出てこない人だけど、是非聴いてみてもらいたい素晴らしい音楽。


1988年リリースのファーストアルバム「Tracy Chapman」。暗くて重い、というかズーンと心に響くアルバムで、軽んじた評論や軽口などが叩ける作品ではないね。最初の「Talkin' Bout A Revolution」からしてもの凄く響く作品で、確かこれデビューシングルだったと思うんだけど、まだそれほど騒がれてはいなかった。自分的にはそれでも何故か知っていて、何か凄く質素で重みのある音だな、と思って聴いていた記憶がある。その後アルバムがリリースされて、ウレに売れた「Fast Car」が出てきた。もうねぇ、これは名曲だよ、ほんとに。凄く良い曲。歌詞がストレートに入ってこないのでピンとこない面もあるけど音だけでもこれは素晴らしい。切々と心に染み込む良い曲でさ、今久々に聴いたんだけどやっぱり感動した。なんて素晴らしいんだ、と。その後の「Across The Lines」もメロディから雰囲気から見事なもので、やっぱりアルバム全部が素晴らしくよく出来ているなぁと改めて思ったね。
もともと黒人=アフリカ系アメリカ人だからってのもあるだろうけど、フォークギター一本で歌い上げるって実に珍しいアーティストで、その意味では白人の領域に出てきて勝負していたとも云える。そしてしっかりと打ち勝った珍しい人なのかもしれないけど、音楽はそういうことが簡単に打破できるものだよね。これ聴いてると思う。今でもフェイバリットで聴いている人いると思うけど、丁度こんな寒い日に聴いていると結構身に染みる。ロックの系譜で後追いしても出てこない人だけど、是非聴いてみてもらいたい素晴らしい音楽。
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