Nazareth - Razamanaz


そんなことを夢にも考えていなかったけど、結果そういうバンドに祭り上げられてしまったというバンドは非常に多いだろう。今回挙げるナザレスもそんな一端を担うのかもしれない。いや、滅茶苦茶かっこよいぜ、このバンド。1971年英国のマニアには有名なペガサスレーベルからデビューしたバンドで、レーベルカラー通りに結構不思議な音、しかもアコースティック系の音だったりして決して後のハードロック的な音ではなかったのだが…。セカンドアルバムは1972年に、これもロイ・トーマス・ベイカーのプロデュースで制作したものの全く中途半端な音世界で大人の音を奏でていたものだ。しかし、そんな折りにディープ・パープルの前座でライブを行うことになり、ロジャー・グローヴァーの目に留まり、三枚目となった「Razamanaz」のプロデューサーとして名を連ねることとなる。しかも世紀のハードロックアルバムとして生まれ変わったナザレスの仕掛け人として、だ。
そんな経緯があるアルバムだけど、コイツはとにかくかっちょよいぞ~!思い切りハードロックなギターサウンドにダミ声ハイトーンのボーカルで、単調なベース…いや、大まかなフレーズしか奏でないベースにこちらもまた大技でしか叩かないドラムスというリズム隊の大雑把さが良い味出しているのかな。曲はカバー曲も多くて、自分達なりにハードロックにアレンジしていて、それがまたかっちょよいんだ♪ そして思い切りフレーズ的にはロックンロールがベースになっているので、グルーヴの良さもさすがなモンで、実にかっこよいハードロック。重くもなく、軽くもなく、激しすぎず、ソフト過ぎず、音も詰め込み過ぎていないし、ホントに聴きやすいのだ。リフや曲の良さよりもストレートでシンプルにハードロックやるとこうなる、って感じで今でも誰かがカバーしたら結構かっこ良くなるハズ。
英国ハードロックバンドの中ではなんだかんだと結構長寿のバンドでちょっと前まで活動していたと思うんだけど、今はどうなんだろ?アルバムもそんなに枚数多くないけど「Razamanaz」以降は同様にかっこよいのが続くので割とオススメ。ドラマティックなのとかもあるしね♪
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