で、アルバムは…、名盤がいっぱいあるんだけど、そうですね、今回はファーストアルバム「Tons Of Sobs」です。19歳前後の若者達が紡ぎ出すロックのフレーズとしてはさすがに渋すぎるという感じで(まあ、16歳のトリオバンドでクリアー・ブルー・スカイっつうのも1971年にしぶ~いアルバム出してたりするので時代なのかなって思うけど)、今聴くとなかなか取っ付きにくいのもあるかもしれない。でもね、冒頭一曲目の不思議なアコギの旋律からフェイドインしてくる強烈なギターフレーズはもう一瞬で引き込まれちゃうくらいにかっちょいいワケさ。ポール・ロジャースの歌はレベルメーター振り切ってるし、コゾフのギタープレイも全てが生き生きと色気たっぷりに鳴っているし、リズム隊は独特の後ノリでさ、フリーのアルバムってどれだけボリューム上げてもうるさいっていう聞こえ方しないんだよね。普通なら音上げるとうるさいって感じになるじゃない?フリーはね、スカスカだからならないの。面白いんだな、これが。そんなのが全編に渡って収録されていてさ、「Hunter」なんてツェッペリンのと聞き比べるのも面白いよ、どっちも独自の解釈なので良い悪いじゃないけどね。あとさぁ「Moonshine」なんて美しい楽曲もあったりしてね…、とにかくやっぱりファーストアルバムには全てが詰まってて良い。うん。今なら更にボーナストラックが多数収録されたリマスター盤が簡単に手に入るから更にお得よ。未発表曲やBBCでのライブ音源なんかがいっぱい付いてて、正に驚喜しながら聴いてました。あ~、「Worry」のソロとか良いんだよなぁ。