Gentle Giant - Free hand

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 プログレッシヴロックってどんな音をイメージする?そんな質問に答える場合結構困る。プログレ名盤の音ってもなかなか言い表せないし、そういうアルバムはやはり個性際立っているし、それひとつずつがジャンルになるんじゃないかっつうくらいのもんだからさ。でも、音のイメージはあるよね。人それぞれでフロイドの「おせっかい」かもしれないしクリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」かもしれないし、イエスかもしれない。うん。でもね、自分的にプログレバンドのプログレらしい音っていうのを出しているのはジェントル・ジャイアントってのも思うワケで…。

Free Hand Free Hand Endless Life

 1975年リリースの彼等の7枚目のアルバムにして最高傑作と名高い「Free Hand」。7枚目にして最高傑作ってのもまた珍しいバンドではある。初期からず~と聴いてみると分かるんだけど、基本的に明るいヒネたポップスというかポップなメロディは押さえていて滅茶苦茶演奏能力が高くて完璧な演奏を誇るし、アレンジも変拍子も滅茶苦茶凝っている。更にコーラスも見事でそれだけで別のコーラスグループ作れるだろっていうくらい。そしてよくわかんないけどポリリズムっつうのか前に前にくるリズムっつうのが特徴的で聴いていて凄く引っ掛かるので結構なプログレッシブって思うわけさ。

 この「Free Hand」っつうアルバムはそんな要素の全てが開花しまくった、時代が違ったらもしかしたらビートルズを超えるくらいの天才的な曲を持っていたりする。自分的にはこのバンド、すごく難しくて聴くのが苦手だったりしたんだよ。聴いてもなんかハマれないっつうか。でも、ちょっと違うセンスの人は相当ハマれるバンドだし、やっぱ面白い。苦手意識があったのであんまり聴こうっていう気にならなかったんだけど、こないだpapini嬢のブログおいみず~さんとこに出てきて、へぇ~って思ったのでちょっと何枚かアルバムを聴き直していたんだよね。で、やっぱ「Free Hand」が一番だろうなぁと思って手を出したら驚くことに驚いた。やっぱ凄いなぁ~このバンドって。この無邪気でヒネてて練られている歌メロは一体なんなんだ?そしてこの変態的アレンジもやっぱり変態だ、とか。コーラスもやっぱハンパじゃない。そして変拍子なプログレ度もやっぱ凄いわ。ちょっと声質がダメだけど、う~ん、聴き直してみるとなかなか面白い。曲的には好みではないけど、面白い。ベースのテクとか凄いし。

 ジェントル・ジャイアント聴いたことない人はこのアルバムから入ると良いかも。一番聴きやすいような気もする。今ならヘンなおじさんのジャケットにくるまれた35周年記念盤が容易に買えるし、ライブアルバム「Endless Life」ってのも出てる。

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フレ
Posted byフレ

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  •  いやぁ~苦手ついでにどんどん苦手バンド書いていこう(笑)。こうでもしないとなかなか手が伸びないのは必至なのでおさらいするには丁度...
  • 2008.04.20 (Sun) 12:02 | ロック好きの行き着く先は…
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