Jimi Hendrix - Band Of Gypsys
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オーティスとのカップリングライブ盤のおかげで一方のジミヘンもソウルファンから注目の一人として挙げられることになって、こういったカップリングは双方共にメリットをもたらすものだったようだ。アーティストとしては非常に短命だったジミヘン、実際の活動歴は表面上はせいぜい4年程度で、それですら伝説になっているワケで、やっぱり凄い人です。そんな中でもエクスペリエンスというバンドでの活動が大半を占めていることは周知の事実だけど、ウッドストックの時はベースにビリー・コックス、ドラムにミッチ・ミッチェルという布陣に何人かのメンバーを加えたバンドに進化、その後のバンド・オブ・ジプシーズはドラムにバディ・マイルスを配してトリオ編成で非常に濃い、ソウル的なライブを繰り広げていた…とは言っても実際このバンドでの活動歴は約一ヶ月程度という歴史的に非常に短命でかつ最も有名なバンドなのではないだろうか?その後はミッチ・ミッチェルをドラムに戻し、またしてもトリオ編成で数々のライブを行っていた。
そんな世界的に有名な短命バンドのもっとも有名なアルバム「バンド・オブ・ジプシーズ」。ほとんどレーベルとの契約消化のためだけにリリースされたものとして有名、いや、その前にそのためだけに組んだバンドじゃないかってくらいのもので、そのためだけにライブを決めて演奏したんじゃないか、ってなもんだ。1969年の12月31日に2回、1970年1月1日に2回のライブを行って全部レコーディングしておいてライブアルバムリリース、みたいなノリだったようだ。まぁ、一日二回のライブが二日分だから全部で4公演分のマテリアルを一気に録り溜めって感じ。
昔凄いブルースギターを弾くバンドのギタリストと知り合って、ジミヘン大好きだったんだけど、話してたらジミヘンはやっぱジプシーズ時代が一番凄いし面白いと言ってた。その時はこの6曲入りのダラダラした感もあるライブアルバムのどこが凄いのかピンと来なかったし、それなら初期の方がかっこいいけどなぁと思ってたが、時間と共に何となくこの頃のジミがやりたがっていた音楽ってのが分かってきた気がしてきて、なるほど、そういうことか、ってのもあった。まぁ、でもやっぱ好みからしたら初期だな。
「Who Knows」ではバディとジミが歌の掛け合いなんてのもあって、今までの一辺倒なジミの歌に味わいが増えて面白いかも。「Machine Gun」が時代を反映してたのか、ベトナム戦争を思い起こすタイトルで、正にジミ全開のアドリブプレイ炸裂の宇宙感が心地良い。ただ、どこか物足りないのはドラムの手数…、いや、これはバディだからしょうがないけど、やっぱバンド全員で白熱するのが好みだからだろう。これはこれで良い…、でもさぁ、ちょっと単調な気もするなぁ。「Changes」はこれまでのジミヘンらしきサウンドではあるけど歌がバディなので歌が入ると突然なんだかおかしな気分になる。単なるソウルっぽいバンドでジミがギター弾いてるって感じだ。「Power To Love」はかなりの意欲作で、最初からヘンな拍子使って「ん?」ってなとこあるし、インタープレイは以前からと同様にノビノビと強いているので面白いんだけど、ちょっとビートが不思議…、ま、こういうジミもあるんだなぁと思う曲。演奏自体はそんなに良いとも思えないけど、曲は面白いかもしれん。「Message To Love」はちょっとジミらしさが少ない曲、すなわち新しい分野に挑戦している曲だけど、少々単調さを感じる。ギタープレイは凄いけど、曲がイマイチ。そういうのもあるか。最後の「We Gotta Live Together」も同じくちょっとジミらしさが物足りないのは、バディ中心の歌だからか。ギターは凄いので救われてるが、やっぱジミらしい曲調ではない気がする。
そんなことで何度か聴き親しんでいたこのアルバムだったけど、1999年にはこの時の残りのソースから構成された「ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト」と云う二枚組ライブアルバムが登場。何と見事な事にどの曲も「バンド・オブ・ジプシーズ」とは被らないテイクが使われているので、合わせて楽しめるってもんだ。しかし、所詮は一過性のバンドのセッションに過ぎないのかなと思ってしまう。アレンジ不足ってトコだろうかねぇ。


そんな世界的に有名な短命バンドのもっとも有名なアルバム「バンド・オブ・ジプシーズ」。ほとんどレーベルとの契約消化のためだけにリリースされたものとして有名、いや、その前にそのためだけに組んだバンドじゃないかってくらいのもので、そのためだけにライブを決めて演奏したんじゃないか、ってなもんだ。1969年の12月31日に2回、1970年1月1日に2回のライブを行って全部レコーディングしておいてライブアルバムリリース、みたいなノリだったようだ。まぁ、一日二回のライブが二日分だから全部で4公演分のマテリアルを一気に録り溜めって感じ。
昔凄いブルースギターを弾くバンドのギタリストと知り合って、ジミヘン大好きだったんだけど、話してたらジミヘンはやっぱジプシーズ時代が一番凄いし面白いと言ってた。その時はこの6曲入りのダラダラした感もあるライブアルバムのどこが凄いのかピンと来なかったし、それなら初期の方がかっこいいけどなぁと思ってたが、時間と共に何となくこの頃のジミがやりたがっていた音楽ってのが分かってきた気がしてきて、なるほど、そういうことか、ってのもあった。まぁ、でもやっぱ好みからしたら初期だな。
「Who Knows」ではバディとジミが歌の掛け合いなんてのもあって、今までの一辺倒なジミの歌に味わいが増えて面白いかも。「Machine Gun」が時代を反映してたのか、ベトナム戦争を思い起こすタイトルで、正にジミ全開のアドリブプレイ炸裂の宇宙感が心地良い。ただ、どこか物足りないのはドラムの手数…、いや、これはバディだからしょうがないけど、やっぱバンド全員で白熱するのが好みだからだろう。これはこれで良い…、でもさぁ、ちょっと単調な気もするなぁ。「Changes」はこれまでのジミヘンらしきサウンドではあるけど歌がバディなので歌が入ると突然なんだかおかしな気分になる。単なるソウルっぽいバンドでジミがギター弾いてるって感じだ。「Power To Love」はかなりの意欲作で、最初からヘンな拍子使って「ん?」ってなとこあるし、インタープレイは以前からと同様にノビノビと強いているので面白いんだけど、ちょっとビートが不思議…、ま、こういうジミもあるんだなぁと思う曲。演奏自体はそんなに良いとも思えないけど、曲は面白いかもしれん。「Message To Love」はちょっとジミらしさが少ない曲、すなわち新しい分野に挑戦している曲だけど、少々単調さを感じる。ギタープレイは凄いけど、曲がイマイチ。そういうのもあるか。最後の「We Gotta Live Together」も同じくちょっとジミらしさが物足りないのは、バディ中心の歌だからか。ギターは凄いので救われてるが、やっぱジミらしい曲調ではない気がする。
そんなことで何度か聴き親しんでいたこのアルバムだったけど、1999年にはこの時の残りのソースから構成された「ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト」と云う二枚組ライブアルバムが登場。何と見事な事にどの曲も「バンド・オブ・ジプシーズ」とは被らないテイクが使われているので、合わせて楽しめるってもんだ。しかし、所詮は一過性のバンドのセッションに過ぎないのかなと思ってしまう。アレンジ不足ってトコだろうかねぇ。
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