The Rolling Stones - Goat Head Soup

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 レッド・ツェッペリン再結成の引き金となったのはアトランティックレコードの創始者でもあるアーメット・アーティガン氏の逝去によるものだが、そのアーティガン氏はストーンズのライブに顔を出しに行った際に転倒して頭を打ったことから意識が戻らずにそのまま逝去したとのことで、ストーンズとしても複雑な想いだろうか。そこで何故にアーティガン氏はストーンズのライブへ?とか思ったんだけど、そっか、ストーンズレーベルの北米での販売はアトランティックが全てやっていたってことで、納得。今までストーンズのレコード買ってた時にアトランティックのあのロゴがレコードに付いていたって記憶がないから不思議だったんだけどね。日本盤だと関係ないしさ。そういうところを気にしていくとマニアの道に入ってしまうのであまり気にしないようにしよう(笑)。

 さて、そんなことでストーンズは現役で活動しているもののその頃の作品で何かあるかなぁと思って漁ってきました。はい、「山羊の頭のスープ」です。

山羊の頭のスープ スティッキー・フィンガーズ

 1973年発表作品。ミック・テイラー加入後3枚目くらいかな。派手な曲はあんまりないから今となってはあまり目立つアルバムじゃないんだろうけど、そうだな、「Angie」が入ってるからまだ知名度はあるかもしれん(笑)。いや、個人的にはこのヘンの作品って凄く好きなので、「スティッキー・フィンガーズ」「メイン・ストリートのならず者」「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」とこの「山羊の頭のスープ」はどれも甲乙付けがたいくらいです。この「山羊の頭のスープ」は、最初から地味~な感じで始まるので勢いのある時期に作られたロックンロールアルバムってのとは違って、もっと深い音が詰め込まれている。初っ端の「DancinG With Mr.D」からしてなんかこう沸々と沸き上がってくるかのようなビートと浮游感に包まれたリズムでギターのノリが異様にグルーブしていてかっこよい。ミックの歌も余裕綽々で、ロックだあ~って感じだしね。次の「100 Years」は更にロックな意向が強くて、うん、普通にビートが効いているとかじゃなくてロック。正にストーンズ流のロックで、このヘンのビートはストーンズしかできないものだね。キースの歌う「Coming Down Age」はちと切なくいけどコーラスも含めて綺麗。しかし三曲目ってのは早くないか?で、更にグルーブした曲「Doo Doo Doo (Heartbreaker)」もかっちょいいロック。これは普通にロックって云える(笑)。いやぁ、どこかドロッとした感触のあるアルバムで確かに呪術的な雰囲気なのかもしれないけど、A面のこの妙な高揚感はホントに素晴らしい。音全体が輝いているんだもん。

B面最初から名曲「Silver Train」。これももうスライドが凄く良い味出しててさ、ギターの絡みがかっこいいのもあるし実はベースフレーズもかなり歌っていてかっこよい。ミックも出しゃばりすぎないでしっかりと曲に馴染んでいる…、実はかなりの名曲でバランスが取れているんだよね。もっとライブとかでもやれば良いのにと思う曲。「Hide Your Love」はピアノのグルーブが曲を引っ張っていて軽快な感じ。多分ミック・テイラーの趣味が大きく反映されている気がする。ブルージーで粘り気のあるギターソロもグイグイと引き込まれるし。そしてその延長線とも云える名曲、名ソロを弾いている「Winter」。曲全体はミックお得意のパターンだけど、終盤のギターソロの入り方から欲歌ってるんだよ、ギターが。ストリングスのアレンジはちょっと露骨だけど(笑)。いやぁ、素晴らしい。「Can You HearThe Music」はどこか呪術的な雰囲気を思い切り出している曲でオルガンの響きが特徴的なのかな。アルバム終盤に来てこういうのは必要だろうなぁ、という感じ。うん、だから最後の最後は「Star Star」なワケだな。シンプルなロックンロールで、このアルバムの中では凄く音数が少なくってストレート。当たり前だけど。アルバム全部聴いてここに辿り着くと締め括りとして滅茶苦茶かっこよくってさ、何かを突き抜けた後にロックンロールパーティが待っているっていう感じですっきりする。曲はチャック・ベリーだけどそれも良し。歌詞が「Starfucker」でもいいんだよ(笑)。

 このアルバムのどれもがクォリティの高い作品のため突出した曲がなくって目立ちにくいアルバムなのかもしれないけど、ホントは凄く濃い~作品で、二期ストーンズのキースとミック・テイラーの融合作品としては非常にバランスの取れているアルバムだと思う。誰かの趣味だけが反映されるんじゃなくって、しっかりと良いバランスで出来ている。構成と共に。

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フレ
Posted byフレ

Comments 6

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黒澤  

僕も好きですね、このアルバム。

ひょっとしたら「スティッキー・フィンガーズ」や「メイン・ストリートのならず者」よりも再生率高いかも。

ほんまこのアルバムは名曲集ですよ。
決して地味なアルバムやとも思わんし、
世間の評価が低いのにも頭を傾げます。

2007/12/17 (Mon) 21:51 | EDIT | REPLY |   
Substitute  

こんばんは。
ヤギ、いいアルバムですよ。メインストリートの後だから少し分が悪いけど。
Silver Trainはスライドと、リラックスしたユルさが同居していてとてもスキです。Winterはこの時期のStonesバラードの名作だと思います。
個人的には、全体的に、Mick Tayler大活躍、反面、Keithが少し元気ない印象を持ってます

2007/12/17 (Mon) 23:02 | EDIT | REPLY |   
リュウ  

ストーンズじゃないですか!しかも山羊アタマっ!これ、巷でも迷盤と言われてますが、なかなかどうして良いアルバムだと思います!キースがかなりダメな時なので、やっぱり二人のミックのアルバムなんでしょうね♪

2007/12/18 (Tue) 01:20 | EDIT | REPLY |   
フレ  
感謝っ!

>黒澤さん
あ、やっぱ再生率高いっすか?自分hあ「Sticky Fingers」よりは確実に高いっすねぇ~。まぁ、キースファンにはちょっと不評なのもわかりますが。

>Substituteさん
うん、バラードが上手いミック・テイラーってトコっすね。あの人のギターは好きだなぁ。キースの元気の無さが良い方向に出ているアルバムかもしれません。

>リュウさん
そうそう、たまにはストーンズ、ね。特に中期はねぇ、色々な方向性がストーンズらしさの中にあって面白い。二人のミックのアルバム、だね。

2007/12/22 (Sat) 23:08 | EDIT | REPLY |   
momoko  
勉強になります~♪

兄が当時中学2年か3年の時にローリングストーンズのLPレコードを2~3枚買って聞いていましたが、今聞いてもいい曲ですね。実際の歌う所を見たのは、もっとおじさんになってからなので若い~と感激しました。話が違うかっ!?
しかし皆さん詳しいので勉強になります。


2007/12/26 (Wed) 09:02 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>momokoさん

ロックで名前が通っているバンドはやっぱり何のかんのと良いバンドですので、楽しめますよ♪

2007/12/28 (Fri) 14:45 | EDIT | REPLY |   

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