Gary Moore - Still Got The Blues

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 少々変わったところでブルースをお手の物にしてしまった人、というか元々は器用な泣きのギターを弾く人として有名だったテクニシャン、ゲイリー・ムーア。1990年リリースのアルバム「スティル・ガット・ザ・ブルース」からブルース回帰宣言して、非常に売れてしまったためこの路線で作品を作っていくことにしたらしい。

スティル・ガット・ザ・ブルース ライヴ・アット・モントルー1990

 それまではもちろんハードロックバリバリのギタリストで、ストラトサウンドで弾きまくっていた、と云うかその前はもちろんシン・リジィ、コラシアムII、スキッド・ロウなどなどと多岐に渡る活動をしていて、よく知られているところではあのピーター・グリーン(フリートウッド・マック)の一番弟子で、彼が病んでしまった時にレスポールを譲り受けて所有しているというなかなかあり得ない関係も持っている人。

 うん、それはまあ良いとしてだ。「スティル・ガット・ザ・ブルース」と云うアルバム、所詮はハードロックギタリストがブルースらしく弾くだけだろうと思っていて、全然聴かなかったが、何かの時に耳にしたら「誰これ?」って話になって、そこから見直した。もちろん元々の育ちがあるから歪んだギターで弾きまくるというスタイルに違いはなく、フレージングがブルース的と云うだけ。だから速弾きもあるし、ブルースと云うよりもお得意の泣きのギターがバンバンと入ってくる。特にタイトル曲は泣きまくりで有名で、ほんとにこの人お得意の下降旋律をなぞった泣きのギターソロ、言うならば演歌調…ではなく哀愁のメロディが炸裂している。

 一方では「Too Tired」みたいにシンプルなブルースギターっぽく弾いているものもあって、多分この人普通にブルース弾こうと思ったら簡単に弾けるんじゃないかと思う。でも独自性をそこに付加してこういう形でのブルースなんだろうなぁ、と。往年のブルースメン達、特にアルバート・コリンズやキングなんてのが一緒に参加しているのを聴くとスタイルが似てるんだよね。するとフレーズというか音とか速弾きみたいなところで独自性出しているんだろうなぁと。ま、ちょっと弾きすぎなんじゃないかとは思うが、それはしょうがないだろう。

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フレ
Posted byフレ

Comments 5

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zagan  
良さそうですね

"Blues for Greeny"と共に発注してみました。
この頃の音楽って、あまり聴いてないです。
ちょっと楽しみ。

2007/12/13 (Thu) 10:16 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>zaganさん

濃い~ですけど悪くはないっすよ~。どうでした?

2007/12/15 (Sat) 16:28 | EDIT | REPLY |   
zagan  
ぁ ぃゃ

今日(16日)届くようです。楽しみです。

昨日、BookOffで"After Hours"を見つけたので買ってきました。
まだ聞き込んでないですが、何か現代的な印象が強いですね。
楽器の使い方なんですかねぃ?
リズムの切り方が速い?

基本的に早弾傾向の人なのかな?

[追記]
三枚連続で、聞きました。
"Still Got The Bluse"と"After Hours"を聴いた後、"Bluse for Greeny"を聴いたら、すごく安心してしまいました。
何故かTrack Backが上手く行かない・・・(涙 [ 2007/12/16 16:27 ]

2007/12/16 (Sun) 10:37 | EDIT | REPLY |   
zagan  
改訂版

加筆しました。
慣れると、なかなか良いですね。

2007/12/17 (Mon) 18:11 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>zaganさん

音が現代的、っても10年以上前ですが(笑)。早弾き嗜好の人、です、はい。エモーショナルさはありますが、演歌的っつうかね、でも良いんです。

2007/12/22 (Sat) 22:57 | EDIT | REPLY |   

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