Eric Clapton - From The Cradle
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ブルースメンとして個人的にはそんなに認識がないのだけれど、一般的にもマニア的にもかなりの度合いでブルースメンとして認知されている人、エリック・クラプトン。いやぁ、ブルースロックギタリスト、なんだよね、自分的には。もちろんヤードバーズからクリーム、デレドミあたりまでとかソロもいくつか…、っつうか大体持ってたし聴いたなぁと思う。でもやっぱりどうもホンモノ的香りがしないのか、あまりそういう認識はないんだよねぇ。

…なんていう自分の認識を大きく覆してくれそうになった思い切りブルースアルバム「フロム・ザ・クレイドル」は実に楽しめた。リリース当時、ボロい車のラジオからこれが流れてきてさ。多分一曲目の「Blues Before Sunrise」だと思うけど、カーステなんて豪華なもんじゃなくってAMラジオレベルのオモチャみたいなラジオスピーカーだったから音悪くてさ、それでこのスライドギターからのイントロが流れてきて、「おぉ??」って思ってボリューム上げて聴いてたんだよ。そしたら凄く図太い声で歌が始まって、ソロももちろんブルースそのものでかなり感動したんだけど、何となく本能的にどこか違うなぁ、黒人のホンモノではないな、これは、ということはすぐに察知できて。となると白人だと誰がこんな渋いのやるかなぁ…なんて考えてたら、「エリック・クラプトンの新作より」なんて言うから驚いた。言われてみればクラプトンのギターらしさはあったけど、この歌声が?とかこのスライドがクラプトン?やるなぁ~と改めて見直したって感じが強かった。それで速攻買いに行って聴きまくりました。まぁ、音そのものが90年代なのでノスタルジックさは無かったが、このギターと歌はかなり凄いぞ、と面白かった。ここまでギター弾きまくったアルバムってそんなにないんじゃないかな。しかもオリジナルの本人に近いようなフレージングでクラプトン節もしっかり利かせてるという奥の深さ。何曲かギター二人で弾きまくれば良いのになあと思うけど、まぁ、それもよし。
カバー曲だから原曲がもちろんあるし、それがまた選曲が渋いんだよなぁ、ホントに。主に50年代の作品が多いけど、1945年生まれのクラプトンがリアルでその頃に聴いていたのかな、趣味的にそのヘンなんだろう。それにしても偏ってるのは自分のスタイルに近いからかもしれない。選曲は不思議ながらも、作品は良いモノに仕上がってるから良し、か。ローウェル・フルソンやエディ・ボイド、リロイ・カー、ジミー・ロジャースが何曲か。んで、自分も好きな、そしてクラプトンとセッションしたアルバムがあるフレディ・キング。いやぁ、話逸れるけどフレディ・キングは最高にかっこ良いブルースギタリストだよ、ホントに。ポール・ロジャースの「マディ・ウォーター・ブルーズ」が1993年にリリースされているけど、それとはかなり趣が違うカバー曲ってのもなかなか面白い。やっぱクラプトンの方が年上ってことか、趣味の問題か…。ストーンズもこういう作品作れば良いのに。そしてクラプトンのこの作品、ほぼ全曲ライブレコーディング一発でオーバーダブなしってのも適度な緊張感とグルーブ感がある。やっぱバンドっつうかブルースロックってのはそういうのが良い。
ってなことで久々に聴いたけど、やっぱり偽物のブルース作品。でも白人ブルース的にはかなり素晴らしい作品で、好きだな、こういうの。成り切れないがために成り切る、成り切りたい、っていう姿勢が良いのかもしれない。これでB.B.キングあたりがゲストで参加してチョーキング一発弾いたらクラプトン一瞬にして負けるもん。だから英国のブルース好きな連中はいつまでたっても夢を追いかけていられるんだよ。


…なんていう自分の認識を大きく覆してくれそうになった思い切りブルースアルバム「フロム・ザ・クレイドル」は実に楽しめた。リリース当時、ボロい車のラジオからこれが流れてきてさ。多分一曲目の「Blues Before Sunrise」だと思うけど、カーステなんて豪華なもんじゃなくってAMラジオレベルのオモチャみたいなラジオスピーカーだったから音悪くてさ、それでこのスライドギターからのイントロが流れてきて、「おぉ??」って思ってボリューム上げて聴いてたんだよ。そしたら凄く図太い声で歌が始まって、ソロももちろんブルースそのものでかなり感動したんだけど、何となく本能的にどこか違うなぁ、黒人のホンモノではないな、これは、ということはすぐに察知できて。となると白人だと誰がこんな渋いのやるかなぁ…なんて考えてたら、「エリック・クラプトンの新作より」なんて言うから驚いた。言われてみればクラプトンのギターらしさはあったけど、この歌声が?とかこのスライドがクラプトン?やるなぁ~と改めて見直したって感じが強かった。それで速攻買いに行って聴きまくりました。まぁ、音そのものが90年代なのでノスタルジックさは無かったが、このギターと歌はかなり凄いぞ、と面白かった。ここまでギター弾きまくったアルバムってそんなにないんじゃないかな。しかもオリジナルの本人に近いようなフレージングでクラプトン節もしっかり利かせてるという奥の深さ。何曲かギター二人で弾きまくれば良いのになあと思うけど、まぁ、それもよし。
カバー曲だから原曲がもちろんあるし、それがまた選曲が渋いんだよなぁ、ホントに。主に50年代の作品が多いけど、1945年生まれのクラプトンがリアルでその頃に聴いていたのかな、趣味的にそのヘンなんだろう。それにしても偏ってるのは自分のスタイルに近いからかもしれない。選曲は不思議ながらも、作品は良いモノに仕上がってるから良し、か。ローウェル・フルソンやエディ・ボイド、リロイ・カー、ジミー・ロジャースが何曲か。んで、自分も好きな、そしてクラプトンとセッションしたアルバムがあるフレディ・キング。いやぁ、話逸れるけどフレディ・キングは最高にかっこ良いブルースギタリストだよ、ホントに。ポール・ロジャースの「マディ・ウォーター・ブルーズ」が1993年にリリースされているけど、それとはかなり趣が違うカバー曲ってのもなかなか面白い。やっぱクラプトンの方が年上ってことか、趣味の問題か…。ストーンズもこういう作品作れば良いのに。そしてクラプトンのこの作品、ほぼ全曲ライブレコーディング一発でオーバーダブなしってのも適度な緊張感とグルーブ感がある。やっぱバンドっつうかブルースロックってのはそういうのが良い。
ってなことで久々に聴いたけど、やっぱり偽物のブルース作品。でも白人ブルース的にはかなり素晴らしい作品で、好きだな、こういうの。成り切れないがために成り切る、成り切りたい、っていう姿勢が良いのかもしれない。これでB.B.キングあたりがゲストで参加してチョーキング一発弾いたらクラプトン一瞬にして負けるもん。だから英国のブルース好きな連中はいつまでたっても夢を追いかけていられるんだよ。
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