Johnny Winter - Johnny Winter
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1960年代末、世界中が変化していた最中にロックの世界も激変していたことは既に周知の事実。殊にアメリカではベトナム戦争の真っ只中ってのもあって妙〜な時代だったんだろう。だからこそサイケデリックなものやドラッグでトリップしまくる文化が世界中に根付いてしまって。関係ないだろうけど、後に知った知識だけで判別してもヘンなの〜って感じだ。
そんな時代の中にあってもブルースは変わらずに継承者が出てきて必ずいつの時代でも注目される。60年代末期、ロックの世界ではブルースがもてはやされ、どんなバンドもがブルースをベースにしたロックを奏でていた。が、それは主に英国でのお話で、それ自体は凄い事だがやはりホンモノをリアルで間近に経験してブルースを奏でるヤツはひと味もふた味も違う。その代表にはポール・バターフィールドとマイク・ブルームフィールドという有名な二人がいるが、ちょっと遅れて出てきたのがジョニー・ウィンター。やっぱ凄いねぇ〜。
今月のレココレ誌ではツェッペリン特集が組まれていて、ジミー・ペイジのパクリネタという事実と推測を合わせたような記事が載ってて、その中の「Travelin' Riverside Blues」のアレンジがジョニー・ウィンターの「I'm Yours And I'm Hers」と一緒だって書いてあって、そうだっけ?と思って聴き直してたら結構ハマっちゃって。この話自体はどっちでも良くて、似ていると言えば似ている部分は大きいけど同じ発想してもおかしくないし何とも言えないなぁという程度。それよりも二曲目に入っている「Be Careful With A Fool」がホワイトブルースの典型的な例で、こういうのこそがブルースだよ。確かに好みの問題だけど、正にホワイトブルース。こういう曲と言うかフレージングこそジミー・ペイジは影響されているのではないかと思う。このアルバムが名盤だと呼ばれる理由だろうが、この人のファーストアルバムもダイヤの原石並みに本質を物語っている。セカンドまではこの路線だからモロにホワイトブルースメンの筆頭だろう。
そう思って見ているとジャケットも凄くかっこよく見えてくるし、当たり前だけどアルバム全曲がシンプル且つブルージィーに出来てる。そこに楽曲の良さはあまり感じないけど歌とギターの良さが一際光ってるから、こういうのを秋冬の朝方に聴いていると熱くて良いかも。
今はライブブートレッグシリーズで古き良きライブがオフィシャルでリリースされつつあるのでこの人の本来の持ち味発揮のライブを楽しめるのは嬉しい。
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