Cactus - 'Ot 'N' Sweaty

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 BB&Aのリズム隊と言えばヴァニラ・ファッジかカクタスか、ってトコだろうなぁ。ヴァニラ・ファッジはあまりにもあまりにもなのでやっぱカクタスへ行こう~。いきなりアメリカに飛んでしまうが、まぁいいか。ベックとバンドを組むためにヴァニラ・ファッジを脱退した二人が、ベックが事故ったために即座に組めなくなった事で困ってカクタスを結成したっていうところ。

'ot 'N' Sweaty カクタス(紙ジャケット仕様)

 個人的には4枚目の「'ot 'N' Sweaty」が一番脂の乗っている感じがするアルバムで、重さとグルーブと妙な英国風なロックというのも結構かっこ良くって英米中間的な音が魅力的。このアルバムは変則的でA面がライブ盤でB面がスタジオ盤なんだけど、いやぁ~、古くて重いねぇ。ヴァニラ・ファッジの重さと思ってもらえれば良いし、そこに今度はオルガンがハマってくるもんだから更に音が厚くなってプログレハードっぽく聞こえる。ベックとの融合と云うのがあったからこそ注目されたバンドながら、カクタス単体でも結構イケる音してる。まぁ、ヴァニラ・ファッジもそういう意味では注目の的のバンドではあったが。まぁ、ブルースベースでグイグイやっちゃう、ってのが良い。

 うん、スタジオテイクのどの曲も好みの音♪ ただ曲構成だけがちょっと飽きるかもしれない。最後の酒飲みパーティ後の気楽な感じまで含めて良い雰囲気だよ。あぁ、わかった…、全然音がハネないんだ。ユーライア・ヒープみたい。そう思うと分かりやすい。結局この後二人がBB&Aに行ってしまうので、この頃の低迷していたアメリカンロックを救うバンドが無くなってしまった。それくらいに存在感を打ち出したバンドだった。ベックの耳は鋭かったというところか。

 ファースト「カクタス」から三枚目「リストリクションズ」までも基本路線は同じで、ちょっとシンプルなヘヴィロック(?)なのでその辺もまた薦めたいところ。ジャケットがどれもシンプルなのが初期のつまらなさ、っつうかアメリカンロックをつまらなく見せている汚点とは云えないか?

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フレ
Posted byフレ

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