Shooting Gallary - Shooting Gallary

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 ハノイ・ロックス解散後最も精力的に活動を開始したのは当然ながらリーダーでギタリストのアンディ・マッコイだった。チェリー・ボムズやスーサイド・ツインズなどを経由してソロアルバムを作るモノのパッとしないままダラダラと過ごしていたらしい。その頃住まいをアメリカに移していたということもあってか往年のロックンロールバンドの連中がいくらか集まって出来上がったバンドがアンディ・マッコイの次なるバンド、シューティング・ギャラリーだったワケだ。

アンディ・マッコイ&シューティング・ギャラリー ビルディング・オン・トラディション

 メンツ的にはシャム69からローズ・オブ・ニュー・チャーチへの流れ者、またはチェリー・ボムズでの参加者だったり、その仲間だったりするようで、アルバム録音後にはドッグス・ダムールのメンバーも参加していたっつうから類は友を呼ぶってトコなのだろうか(笑)。そこで制作されたアルバムはたった一枚「アンディ・マッコイ&シューティング・ギャラリー」だけ。うん、中古盤で見つければ多分500円くらいであるんじゃないかな(笑)。全然売れなくて、それぞれのバンドのニッチなファンだけが買っただろうと思われるんだけど、全然人気なくってねぇ。しかし最近アンディ・マッコイにハマっている自分的にはちと再度聴いてみた。

 う~ん、軽快な、そして若干毒のあるロックンロールのオンパレードでアンディ節が炸裂しているので悪くないんだけど飽きる。音もこの時代、1990年代初頭のアメリカのサウンドでちょっと軽めでワイルドってとこなんだよね。歌が単調なのかな、アンディのギターも相変わらずっちゃぁ相変わらずなんだけどハノイ・ロックス時代のギターの音とは異なりちょっとつぶれた現代的なサウンドなので個性が際立たないのがもったいない。多分アルバムを売るためにレコード会社からの依頼ではあると思うけどハノイ・ロックスの名曲「Don't You Ever Leave Me」が入っていたり、チェリー・ボムズでお披露目されていた「House of Ecstasy」も録音されていたりするんだけどどちらも出来映えはイマイチよろしくないな。それよりも「Teenage Breakdown」とか「I Mess Around」なんてのがキャッチーでフィンランドっぽいメロディもあって面白い。まぁ、多国籍人種の集まりだからどこの国らしいメロディってもなかなか出にくいんだろうけどそこはアンディ作曲の光るセンスかな。

 この後アンディは傑作ソロアルバム「ビルディング・オン・トラディション」をリリースしているが、これも泣かず飛ばず…。もったいないなあ、このアルバム滅茶苦茶かっこよいのにねぇ。

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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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波野井露楠  
おお!

ごぶさたしてしまってすみません!
と思っていたら、なんとシューティング・ギャラリーではないですか!!
いいですねえ(^^)。
バンドがぽしゃった(アンディがぽしゃらせた)後、他のメンバーから散々な言われようだったアンディ(人でなし!くらいのことは言われてました。苦笑)ですが、このアルバム、私は大好きです!
懐かしいアルバム、ありがとうございます!

2007/11/14 (Wed) 14:59 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>波野井露楠さん

大好きにまではならないんだけど、意欲は伝わるバンドだね。アンディの怠惰な性格が災いしたおかげでひどい扱いだけど、音的には面白いね。アンディの歴史は実に興味深いし、曲も個性的で今ハマってるんだよねぇ。

2007/11/17 (Sat) 13:19 | EDIT | REPLY |   

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