Dulcimer - Dulcimer

1971年リリースのファーストアルバム「ターンド・アズ・ア・ボーイ」。この後もう一枚、そして1990年代になって再結成して何枚かアルバムがリリースされているらしいんだけど、やっぱりこのファーストがダントツの出来映えというかインパクト。こないだまでの素朴でソフトなほのぼのとした女性が歌うフォークからは少々逸脱して、もっとフォーキーなロックというような激しさを持った三人組のアルバムなので、アルバムジャケットから思い起こす印象とは多分ちょっと異なる。基本はギターと歌なんだけど、ベースやマンドリン、もちろんダルシマーなどが積極的に絡んでくるところが激しさかな。歌声も静かな語り口調とは全くかけ離れていてかなり個性的な声と熱い魂を吐き出しているような歌というのもあるのでやっぱロックの世界に出てくるだけのことはあるアルバム。
聴いていて思った…、デヴィッド・ボウイの最初期のアコースティック系の曲の雰囲気に似ているんだ。音とかの処理も12弦を思い切りリバーブ掛けて処理してるから質感が似てるし…と思ってクレジットをアレコレ見ているとプロデュースがラリー・ペイジ…?ん?キンクスのアレか?う~ん、どことなくレイ・デイヴィス的な歌声でもあるし、キンクス的な面もある、か?あるなぁ(笑)。まぁ、やっぱりそういうのがあるから単なるフォークロックっつう枠には収まりきらないバンドなのは間違いない。
いやぁ、アナログ盤は見かけたことないです。コピー盤ならあるけどオリジナル盤は知らない。見ても多分結構なお値段するだろうなぁ…、CDになってからもそれほど多く見かけないかもしれない。自分的にはやっぱり待ち遠しかったのでCDになってないかしょっちゅう確認していたアルバムのひとつで、発見した時は嬉しかったなぁ。音聴いて、ちょっと「??」って思ったけど(笑)。まぁ、いいじゃないか。
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