David Bowie - 1.Outside
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1990年代中期以降に何故か流行したサイコホラーというか退廃的怪奇嗜好と言うか猟奇趣味と言うか…、映画「羊たちの沈黙」がその筆頭となっているみたいだけど、ブラッド・ピットの「セブン」なんてのもそうだね。まぁ、そう云った、どこか救われない雰囲気っつうのが流行していてマリリン・マンソンやナイン・インチ・ネイルズ
のトレント・レズナーなんてのもその一角を担っていたことは記憶に新しい。まぁ、そのヘンだけでやっていた人物達が今頃どうしているかなんてのは大して興味はないんだけど映像作家的には非常に凝ったPVなんかを特撮で撮影していて見ている側もなんかヘンだけど新たな手法だなぁと思っていたものだ。

そして常に変化し続けていくアーティスト、デヴィッド・ボウイがこの世界にハマったらしくいきなりとんでもなく退廃的且つ猟奇趣味的な作品「アウトサイド」をリリース。「ネイサン・アドラーの日記」と称した殺人事件をモチーフにした1995年にリリースした作品なのだが、これがまた時代の最先端というか既に到来していた他のアーティストとは一線を画した斬新さと大物らしい風格を漂わせた作品に仕上がっていてさすがメジャーなアングラアーティストと思わせるモノだった。とにかく明るい曲はなし、あってもそれはサイバーパンク的で、どこか「ブレードランナー」を思わせるものだったりね。バラして聴くと決して暗い作品ばかりじゃないんだけど、トータルでアルバムで聴くともの凄く陰鬱(笑)。
もちろんそれはイーノとの再結合という底辺に流れるアングラな流儀が走っているからであって、その分しっかりと重さ…重厚な重鎮感が漂っている。ここが新鋭バンドの表面的な退廃感とは大きく異なっている英国ならではの作品の違い。もちろんバンドメンバーにマイク・ガースンという古くはジギー時代に遡る頃の鍵盤奏者を再度引き連れてきていることで刺すように冷たいピアノを音に採り入れていて、更に硬質な世界をティン・マシーン時代からのギタリスト、リーヴス・ガブレルスをも引き連れてきて最先端の音を採用。ここにて基盤が完成、そしてボウイ自身の手によるジャケット。う~ん、かっこいいアーティストだよなぁ、ここまで好きに思い描いたことをサラリとできてしまうってのは。
このツアーの時は最初ナイン・インチ・ネイルズ
をオープニングアクトに起用してそれこそ怪奇趣味的なステージだったんだよね。ツアー回る毎にそういう要素がかなり変化していったみたいだけど、それでも「世界を売った男」のアレンジとか凄く斬新だった。うん、日本にも来たので見に行ったもん。前座が布袋さんで、「Starman」やってたけど(笑)。とにかく完全に出来上がったステージで雰囲気バリバリ。さすがボウイの世界観だなぁと思って2時間ハマり込んでたかな。だからってのもあるけどこのアルバムの持つ雰囲気は好きだね。このあたりのPVもまとめてみるとなかなか面白い。


そして常に変化し続けていくアーティスト、デヴィッド・ボウイがこの世界にハマったらしくいきなりとんでもなく退廃的且つ猟奇趣味的な作品「アウトサイド」をリリース。「ネイサン・アドラーの日記」と称した殺人事件をモチーフにした1995年にリリースした作品なのだが、これがまた時代の最先端というか既に到来していた他のアーティストとは一線を画した斬新さと大物らしい風格を漂わせた作品に仕上がっていてさすがメジャーなアングラアーティストと思わせるモノだった。とにかく明るい曲はなし、あってもそれはサイバーパンク的で、どこか「ブレードランナー」を思わせるものだったりね。バラして聴くと決して暗い作品ばかりじゃないんだけど、トータルでアルバムで聴くともの凄く陰鬱(笑)。
もちろんそれはイーノとの再結合という底辺に流れるアングラな流儀が走っているからであって、その分しっかりと重さ…重厚な重鎮感が漂っている。ここが新鋭バンドの表面的な退廃感とは大きく異なっている英国ならではの作品の違い。もちろんバンドメンバーにマイク・ガースンという古くはジギー時代に遡る頃の鍵盤奏者を再度引き連れてきていることで刺すように冷たいピアノを音に採り入れていて、更に硬質な世界をティン・マシーン時代からのギタリスト、リーヴス・ガブレルスをも引き連れてきて最先端の音を採用。ここにて基盤が完成、そしてボウイ自身の手によるジャケット。う~ん、かっこいいアーティストだよなぁ、ここまで好きに思い描いたことをサラリとできてしまうってのは。
このツアーの時は最初ナイン・インチ・ネイルズ
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