
今となっては女性ポップスターの在り方の元祖ともなってしまった本家本元の
マドンナ
、さすがにブリトニーとかを聴いていると
マドンナ
でも一緒だろうなと思ってついつい手が出てしまったが、やはりマドンナの圧倒的なパフォーマンスは他のそれよりも一歩も二歩も突出していて、今でも現役で売れまくるという理由がよくわかる。キャリアの差=観客への見せ方をよく知っているワケで、もちろんそれは創り出しているスタッフ陣の能力にかかってくるものなのだが、自身の見せ方を知っている
マドンナ
と着せ替え人形のブリトニーではやはり見ているだけでも大きな違いが出てくるものだ。
そんな
マドンナ
、ここ最近は大きなイベントに必ず出演しており、さすがに名前の売り方をよく知っている。そしてそれだけでなくきっちりと印象に残るパフォーマンスをこなしているという面でもプロフェッショナルなポップスターで、ライブ8、ライブアースなどのパフォーマンスは圧倒的なものだった。そんな彼女が久々に世界中を回りパッケージしたCD+DVDというセットの「
マドンナ コンフェッションズ・ツアー・ライヴ」は見事に
マドンナ
というアーティストを見せている。CDを聴くというよりかはDVDを見るということがファンの楽しみという側面をきちんと理解しているのか、このようなパッケージであることが正しいし、そして内容にも自信があってのことだ。
見ているともうこれが凄いんだ。衣装から歌からセットからバックダンサーに至るまで全てが超一流のパフォーマンスと計算されたステージで、まるでサーカスを見ているかのようでもあるし、
マドンナ
の歌がこれほどに広がる世界なのかとも思う。そこにライブ感として生の観客参加型というシーンもあったりして見事にステージを知っているものが知能と知恵を出し合って作られたライブイベント。ロックの世界とは大きく異なる計算された異質な空間というレベルは金がなきゃできないけど、金があるとこんなに完璧なモノができるという見本だね。だからと言って好きかどうか、っつうのは別物で、凄い見事だという事実との兼ね合いはない。うん、自分的には好きだけどさ、何回も見るか聴くかと云われると何回もないだろうし。いや、最初からそういう目的のために作られているステージとDVDなので良いんだよ、これで。それぞれの思い出だろうしさ。
しかし凄い。この年=50歳を目前にしたオンナのパフォーマンスじゃないね。ブロンディのデボラ・ハリーのライブを見ていておばあちゃんを見に行って…なんて思ったけど、大差ない
マドンナ
が一方ではこんなにパフォーマンスしているっつう…、まぁ、中途半端じゃできないけどやっぱ凄い。これからもバシバシと作っていくんだろうなぁ、そうすると間違いなく多くの世代をまたがって認識されるスーパースターになるんだろうなぁ。
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