Generation X - Generation X
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立ち振る舞いやインパクト、そして攻撃的な姿勢などパンクスと見られがちな傾向というものはいくつかの特徴があるのだが、後にスターとなるビリー・アイドルが最初にシーンに登場したのはそんなパンク風バンドのジェネレーションXだったことは最早ほとんど知られていないんじゃないだろうか?まぁ、別に知らなくても害はないので良いんだけどさ(笑)。
1978年にアルバム「Generation X」でデビュー。もう英国ではパンクなんてのは既に下火で誰も見向きしなくなりかけていた頃なのでそれはそのままこのバンドの人気にも反映されていた。だからどこかマニアックなバンドという印象があって、決してメジャーなパンクバンドの部類には入ってこないのだ。そもそも音を聴いてみるとわかるんだけど、これがまた実にキャッチーでマイルドな、そして見事にThe Whoをモチーフにしたサウンドばかりが詰め込まれていて、これでパンクはないだろ?っていうくらいの代物だ。いや、全然かっこいいし悪くないんだよ、これ。逆に凄く新鮮でポップで、しかもこの格好でこれをやるのか、というくらいにギャップがあって面白い。難を言うのであればあまりにも一辺倒な楽曲しかできなかったバンドというくらいか。いや、大きな問題ではあるが。
ファーストアルバム「Generation X」では既に有名曲「Kiss Me Deadly」が収録されているので聴いてみるとわかるんだけど、これが最高傑作、かな。「Ready Steady Go」とかも可愛くて好きだけどね。いや、それを言うと全部そんな感じで面白いんだが…。とんがってないんだもん。まぁ、でもかっこよいよなぁと。セカンドの「Valley of the Dolls」ではかなり失速した感もあってやっぱりファーストに軍配が上がるんだけど、バックのメンバーの問題なのかな。トニージェイムズとビリー・アイドルだけで持ってたバンドだからなぁ。バンドは三枚のアルバムをリリース後解体、ビリー・アイドルはソロ活動で大成功を手にし、トニー・ジェイムズはジグジグスパトニックとかかなぁ、今はミック・ジョーンズとやってるみたいだけど。
英国パンクもあまり深みまで落ちる前にシーンが下火になっていったのでB級バンドが出てくるまでもなかった。そもそもヘタクソの集まりだったんだからB級っていったら聴けたもんじゃなかっただろうなぁ(笑)。ま、それでも色々いたけどさ。その中でこのジェネレーションXっつうのはパンクの美味しいところをきっちりと知っていたバンドかもしれない。センスは良いね。
しかし昔はこのバンド全然手に入らなくって探すの大変だったなぁ。名前を知った時はちょうど全てが廃盤でさ、どれもこれもクソ高くて、たかがパンクバンドに高い金出して買えるか、と思ってたから余計に見つからなかった。ようやく見つけたのがセカンド「Valley of the Dolls」だったなぁ…。懐かしい思い出。
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