The Police - Reggatta De Blanc



パンクムーヴメントに乗って本当は実力のあるバンドなのに、それらしい顔してサラリと売れてしまった、とまでは言わないが頭を使った戦略で見事に世界のトップバンドになってしまったザ・ポリス。今は再結成ツアーを行って世界中を興奮の渦に陥れているという、そしてそれがまた生々しい皆が皆満足するようなライブだと言うから楽しみなもの。日本公演も噂されているけど決まったのかな?
そんなポリスが1979年にリリースしたセカンドアルバム「白いレガッタ」。ファースト「アウトランドス・ダムール」はわざと粗っぽい録音と勢いを前面に出したことでパンクバンド的な売り方をしていったが、このセカンドアルバム「白いレガッタ」では本来のポリスの持つ味=すなわちスティングの才能とバンドの才能の融合がきちんと測られたバランスで出来上がったアルバムで、細かい部分を聴いているとよくわかるようにギターにしてみても一曲の間でどれだけ音が変わっていくことか。一聴するとシンプルに音をあまり重ねていないように聞こえるんだけど、その実エフェクトにより音をどんどん変えていくという細やかさはさすが。だからこそ聴くモノを飽きさせない音になっているのだ。それはベースにしてもドラムにしても云えることで、スネアドラムの音色ですらそうなんだからよく出来ている。
それぞれの曲の持ち味となるとこれまた不思議なことに取り立てて名曲と言うわけじゃないんだけど、ポリスらしい曲が並んでいて、ライブでプレイされる曲はそれほど多くない…っつうか「Message in a Bottle」くらいじゃないか?まぁ、以降のアルバムに良い曲がいくつもあるからなのだが、一概にレゲエとの融合とも言えない独自のサウンドはひとつのジャンルを確立している。う~ん、スチュワート・コープランドのドラムって凄く面白いよなぁ、このアルバムに限らずだけど。まぁ、三人とも個性的なので誰かってもんでもないが。
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