The Damned - Machine Gun Etiquette
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パンクバンドは短命なモノ、それはセックス・ピストルズだけの話ではなくってザ・ダムドにも云えた話だったことはそれほど有名なことではないのかな。パンクバンド最初のシングルをリリースしたザ・ダムドではあるが永遠のパンク名盤として挙げられるであろうファーストアルバム「Damned Damned Damned」をリリースした後、全く売れなかったセカンドアルバム「Music for Pleasure」をリリース、その即座に失速していって一旦解散している。とは言ってもまたメンバーが再度合流することで早速ながら1979年早々に再結成を果たしている。そこでインディーズに居を移してリリースされたのが三枚目の「Machine Gun Etiquette」だ。
もともとビート感については他のバンドよりも圧倒的に強烈で、もっともパンクらしいビートを奏でていたバンドなだけあって、このアルバムの最初の曲「Love Song」でも相変わらず強烈なビートを弾き出していてそれだけでファン的には満足できるんだけど、驚くことにこのアルバムから既に音楽的に相当進歩していてっていうのか、もともとそういう方向性があったと言うのか「Plan 9 Channel 7」のような疾走感の中にもきちんとしたメロディが流れていて、単なるビート一辺倒ではなく、そしてどこか荘厳とした雰囲気をも持ったサウンドはダムドの特徴でもある。最後の「Smash It Up」についても同じ事は言えて、その流れがあるからこそ名盤「The Black Album」へと繋がるのだ。
そんな狭間に位置した三枚目の作品「Machine Gun Etiquette」だがこれがまた聴いているとなかなかよろしい。アルバムのジャケットは国によっていくつか種類があるみたいだけど、まぁ、センスを語るほどのものじゃないな(笑)。今じゃボーナストラックがたくさんついたCDがリリースされているからそっちを入手するのがお得だろう。
80年代を迎えようとしていた多くのパンクバンドがそれなりに変化していった中、割とスムーズに変化を遂げたのがザ・ダムドかもしれない。独特のファッションについても個性を出していたし、それは非常に印象深いモノだったし、ライブの映像を見ていたりすると存在感バッチリだしね。うん、結構好きかな。
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