Dead Boys - Young Loud And Snotty
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芸術的、知性的側面の強いと言われる初期ニューヨークパンクからは発展した、今度はロンドンパンクに影響を受けて誕生してきたUSパンクの波というものもある。もっともその大半はシンプルな音から更にカオスな世界はコアな世界に進むこととなりシンプルなロンドンパンクの勢いをそのまま音として影響されているバンドというモノは少ない。まぁ、その当たりに進むとあんまり興味がなくなってしまうからねぇ。ハードコアパンクってほとんど聴かないし。面白いのはあるの知ってるけどもう飽きるよなぁ。
さてさて、そんなことではあるが中でもスティーヴ・ベイダーズ率いるデッドボーイズの音は本人のセンスもあり、相当に洗練された初期パンクサウンド、ともすればニューヨークドールズに追随するかのようなサウンドを持って世の中に出てきた。1977年デビューではあるがその実それこそCBGBでは鍛えられまくっていた下積み時代が長かったようだ。ちょこっと聴くとアメリカ的っていうのをあまり感じることなく軽快で一筋なロックンロールを激しい勢いでプレイする初期ロンドンパンクに近い音で、なかなか良い。
このスティヴ・ベイダーズってのが曲者で、この後にはパンクスの大御所連中と一緒に組む「Loads of New Church」ってバンドがあるが、そこではポップセンス満開で実はかなり才能豊かな人だったという。それこそハノイ・ロックスのマイケル・モンローはこのバンドの大ファンで、自身のソロ作品などによくカバー曲を入れていたしね。なかなかマニアックなセンスした人です。今や故人ではあるのが残念だが、結構あちこちで作品を聴くことができるのでマニアックに楽しみたい人はお薦め。
デッドボーイズ自体はアルバム二枚だけしかリリースされずに解散したけど、最初のアルバムである「ヤング・ラウド・アンド・スナッティ」はシンプルにお薦め。考えることも悩むこともなくスカッとノレる名盤ではある。「ニューヨークのセックス・ピストルズ」と呼ばれていたくらいシンプルな音。
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