Hanoi Rocks - Street Poetry
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再結成後のハノイ・ロックス三枚目のアルバム「ストリート・ポエトリー」を聴いた。80年代のハノイ・ロックスと言えばグラマラスなファッションでチープなロックンロールを奏でるパンクのエッセンスも入った、正に毒気のあるロックバンドと言った様相で、ヨーロッパと日本ではかなり人気があったものだ。その後にいよいよアメリカ進出と言った時に不幸な出来事によりドラマーを失い、元クラッシュのテリー・チャイムズを入れるものの長続きせずに崩壊したというバンドで、後にガンズ&ローゼズが出てくる頃には彼等のフェイバリットバンドとして挙げられたことから一躍伝説のバンドと化した。しかし2002年、まさかの再結成を果たして往年のハノイ・ロックス的ロックンロールを聴かせてくれたのだ。その時のアルバム「12ショッツ・オン・ザ・ロックス」はハノイ・ロックス史でも一二を争うくらいの出来映えなので余計に期待が大きいのかもしれないな。
そんないきさつと期待を背負った再結成ハノイ・ロックスの三枚目「ストリート・ポエトリー」だが…、う~ん、あの勢いはないなぁ。この前のアルバム「アナザー・ホスティル・テイクオーヴァー」もちょっとなぁという感じではあったけど、徐々にテンション落ちてないか?まぁ、そりゃそうなんだろうけど、前半はどこか落ち着いてしまった感じの曲調が多くて、これは単にアンディ・マッコイの作曲能力にかかってくるところなのかもしれないけど、もちっと派手なロックンロールを聴きたいところなんだけどなぁ。なんとなくえらく細かいところに凝ってる感じでそういう意味での音作りはよくできているんだけどビートがなぁ…。歌はもちろんマイケル・モンローなのでそれほど変わりはないけど曲調のおかげでハチャメチャ度が潜めているってとこか。同系統の伝説バンドニューヨーク・ドールズの新作がとんでもなくかっこよかったのに比べてしまうとやっぱりちょっと残念。これから音的に熟すというもんでもないだろうから、再結成系のバンドってのは大変ではあるだろうけどね。ただし後半は結構心にキュンとくるメロディーの曲はおぉ~ハノイ・ロックスらしハチャメチャなロックだ~ってのもあるから一概には言えないな。
アルバム的には最初にここからハノイ・ロックスに入るのなら全然ハノイ・ロックスらしい音なので決して悪いアルバムじゃない。ただどこかそういう音を求めているファンとしてはちょっと物足りないってだけ。まぁ、再結成後っつっても毎回バンドメンバーは変わっているから、それでこの音ってのはある意味凄いが。マイケル・モンローとアンディ・マッコイがいれば成り立つんだから、余計に音的なところにブレが出て欲しくないよね。まぁ、ツェッペリンだってフロント二人だけではZepの音にはならないワケで。
しかしジャケット、なかなかアメリカナイズされたと言うかロンドンっぽいっつうかこれまでのハノイ・ロックスらしからぬジャケでちょっと驚いた。ま、でもラウドパーク07に来るから見に行くし、単独公演もあるから多分行くんだろうなぁ…。思い入れの深いバンドとの付き合いってのはなかなか大変♪
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